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- ICUとCCU 2023年8月号(Vol.47 No.8) 【特集】集中治療における輸液・電解質管理のアップデート
商品情報
内容
序文
特集にあたって
ホンであることに異論はないと思われる。本来,生体内に備わっている恒常性維持機構が破綻した重症患者において,正しい輸液療法と可能な限り酸塩基平衡と電解質を正常範囲内に収めることが生命予後の改善に必須であることは自明である。
生理学や侵襲学などから得られた知識に基づく輸液療法の理論が,近年の多くの臨床研究で必ずしも支持されていないことを,読者の皆さんはお気づきであろう。本特集においては,晶質液と人工膠質液を用いた輸液療法と輸液制限に関する最近のエビデンスを解説していただいた。理論を実践において正しく反映できていないのか,これまで構築されてきた理論が誤り,あるいは臨床では些末なことであるのか,などを考えつつお読みいただければと思う。
利尿薬は体液管理において必要不可欠な薬剤であるが,なかでも水利尿薬に分類されるバソプレシンV2受容体拮抗薬は最も新しい利尿薬の1つであり,この10年間でわが国において広く使用されるようになった。昨年より静注薬が使用可能となり,集中治療における体液管理に新たな選択肢をもたらすことが期待されている。本特集でも取り上げており,新たな知識をアップデートいただきたく思う。
酸塩基平衡と電解質異常は集中治療管理においてルーチン項目に含まれており,日々の診療において必ず何かしらの評価がなされていると思われる。しかしながら,その評価方法の理論的根拠を十分に理解すること,そして臨床研修医や医学生に評価方法を正しく教育することは,実は容易ではないと痛感している。本特集では酸塩基平衡の評価の理論と,最も頻度が高いとともに解釈が難解なナトリウム濃度異常について解説をいただいた。また,あまり注目されていないが,生体システムにおいて厳密に制御されている電解質の異常についても取り上げた。
本特集は,集中治療の王道というべき項目の基本とアップデートについて,いま一度しっかりと考える機会を読者の皆さんと共有したいと考えている。
土井 研人
目次
特集:集中治療における輸液・電解質管理のアップデート
特集にあたって
土井 研人
集中治療における輸液制限の是非
櫻谷 正明
集中治療における晶質液の選択
山田 博之
人工膠質液の適応と禁忌
小竹 良文
集中治療における水利尿薬の可能性
泉田 俊秀・絹川弘一郎
酸塩基平衡の評価方法について
森松 博史
集中治療におけるナトリウム濃度異常
橋場 英二
集中治療におけるカリウム,カルシウム,マグネシウム管理のアップデート
秦 奈々美・田中麻須実・齋藤 大輝・服部 憲幸・中田 孝明
記録集
第10回 12誘導心電図伝送を考える会
12誘導心電図伝送を考える会
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書籍情報
- ISBN:9784019004708
- ページ数:76頁
- 書籍発行日:2023年8月
- 電子版発売日:2023年9月14日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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