生理学用語ハンドブック

  • ページ数 : 324頁
  • 書籍発行日 : 2024年3月
  • 電子版発売日 : 2024年4月19日
¥6,050(税込)
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商品情報

内容



医学・生命科学は日進月歩の分野である。新たに得られた知見に基づき論文や書籍が続々と積み上げられる中で、1つの事象に複数の用語があてられることはしばしば起こりうる。こうした状況に学会としての主体的な指針を示すため、日本生理学会はこれまでも用語の整理を続けてきた。そしてこのたび、隣接領域と広く連携しさらなる研究の進展を目指すこれからの生理学と、それを学ぶ人々に向けて、新しい用語集を編纂した。本書は、生理学ならびに隣接領域より厳選した4,000語を超える生理学用語に対して、各分野のエキスパートによる簡潔・明解な解説を付した。また、英和対訳や最新の『医学教育モデル・コア・カリキュラム』の抜粋版も掲載した。学生から研究者まで、用語の確認・チェックに最適な、日常の研究や学習に役立つ一冊である。

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序文

序文

日本生理学会は,2023年3月に開催された第100回記念大会(伊佐正 大会長)のおりに「生理学研究に関する京都宣言」を発表した.宣言では,紀元前に始まった生理学が近代以降内部環境のホメオスタシス概念を確立させ,20世紀における生命現象の還元的理解を通じて医学・医療の発展に貢献したとしている.また,今後は個別の機能についての知見を統合し,個体にとどまらず,社会・環境レベルでのホメオスタシスを考える必要があるとも述べている.近年のゲノム・プロテオーム実験技術の急速な進展はこのような解析を可能にした.一方,複数の調節システムが相互作用しながら内部環境を動的・予測的に調節するアロスタシスなど新たな概念も提起されている.

基礎医学の一分野として研究・教育を担ってきた生理学は研究の進展に対応し,さらに隣接領域,特にスポーツ科学・環境科学・看護学・リハビリテーション・臨床検査などとの連携を広める必要がある.連携のためには用語の統一が欠かせないが,日常語と科学用語が交錯する日本語の常で,使用する用語は何らかの基準をもって選択せざるを得ない.医学系・生物学系の各学会にはそれぞれの用語集があり,医学系学会では日本医学会が用語の整理を図っている.日本生理学会でも,生理学を学ぶ人々に学会としての主体的な指針を示すため,かねてより用語の整理を試みてきた.

日本生理学会では「生理學術語語彙」(日本生理學雑誌,1938年)に始まり,1960年に『生理学用語集』(南山堂)を出版した.1972年には改訂版として『生理学用語集』(医学書院)が,1984年には『新版 生理学用語集』(南江堂)が完成し,広く利用された.その後,『生理学用語集』は第5 版(南江堂,1998年)まで改訂が重ねられた.学会創設100 周年を迎えるにあたり,しばらく間の空いてしまった改訂を記念事業の1 つとして進めることが2022年度第1 回理事会で認められた.この時点での生理学用語編集委員会のメンバーは佐久間康夫(委員長),鯉淵典之(副委員長),安倍博,安西尚彦,泉﨑雅彦,上田陽一,岡村康司,神谷温之,黒澤美枝子,小山なつ,近藤保彦,酒井秀紀,関和彦,中島昭,林由起子,南沢享,箕越靖彦の17 名である.その後丸善出版との協議により,書名を『生理学用語ハンドブック』と決定し,今日に至った.

生理学はノーベル生理学・医学賞の呼称にもあるように,基礎医学の根幹である.昨今の研修制度の導入に伴い,若手医学徒が基礎研究から遠ざかり,これまで本邦で大きな貢献をしてきたphysician scientist が減少している.このような流れを少しでも変えたいと願い,編集委員会は項目の選択に心を配った.また,生理学のみならず,周辺領域の用語も網羅することを心がけた.さらに,時代の流れに即して,患者や家族に配慮が必要と思われる用語や不適切に人名が用いられている用語には注を加えた.このような編集方針の下,生理学の初学者にも利用しやすい,時代に即した書籍とし,広く利用してもらえることを目指した.

刊行にあたっては,生理学研究を牽引する研究者にご寄稿いただき,編集委員は多忙を極める中,膨大な数の項目を1 つ1 つ丁寧に確認してくださった.長期にわたる事業に最後までご尽力くださった執筆者ならびに編集委員各位に改めて感謝申し上げる.また末筆ではあるが,丸善出版の木下岳士氏,諏佐海香氏の助力に重ねて感謝する.


2024年1月

佐久間康夫
鯉淵典之

目次

第 1 部

用語解説

第 2 部

英和対訳

第 3 部

付録

単位と諸定数

医 学教育モデル・コア・カリ

キュラム 令和4 年度改訂

版(抜粋)

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書籍情報

  • ISBN:9784621309087
  • ページ数:324頁
  • 書籍発行日:2024年3月
  • 電子版発売日:2024年4月19日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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