• ページ数 : 208頁
  • 書籍発行日 : 2021年5月
  • 電子版発売日 : 2021年12月15日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

教職課程のカリキュラム改正で必修科目となった「特別支援教育」のテキスト.本書では文科省のコアカリキュラムに沿って,それぞれの障害の特徴や指導の方法を学んでいく.
イラストや事例,用語解説を豊富に掲載し,学生にはハードルの高い特別支援教育を解説.法律や行政のしくみも学びやすい工夫がされている.

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序文

本書は教職課程の「特別支援教育」のテキストとして作られた.約20 年ぶりに教育職員免許法が全面的に改正され,2019 年度より始まった教職課程に「特別の支援を必要とする幼児,児童及び生徒に対する理解」が新たに加えられることになったためである.その背景のひとつは,通常学級に在籍する特別な教育的ニーズのある児童生徒に対して,よりよい支援ができるようにするためと考えることができる.

学校教育の現場では,さまざまな課題が山積しており,障害の有無に関係なく配慮や支援を必要とする児童生徒が多数存在している.そのため,教員には新たな知識や支援方法の取得が求められている.免許法の改正では教職課程の質保障の観点から,教職課程の編成に当たり参考とする指針である「教職課程コアカリキュラム」が示された.本科目のコアカリキュラムには,通常の学級に在籍する特別の支援を必要とする児童生徒が,学習活動で達成感をもちながら学び,生きる力を身に付けていくことができるよう,必要な知識や支援方法を理解することが全体目標として掲げられている.つまり,すべての児童生徒を対象に,その困難に気づき,適切な支援を重ねることが求められているのである.

このテキストは,日本体育大学の教員が中心となって執筆されているが,わが国の特別支援教育を最前線で推進してこられた諸先生にも執筆いただけることとなった.そして,前述のコアカリキュラムに沿って作成されていることから,教職課程のあるどの学校でも使用することができる.

さらに深い学習を希望する場合には,章末に掲げた参考図書などを活用していただきたい.本書のなかで展開されている一人ひとりの違いを理解し,認め合うこと,そしてそれにともなう課題に対する具体的な指導方法が,現在そして将来にわたって役立つことができれば幸いである.本書が,教員をめざす大学生や,児童生徒にかかわるすべての教職員や教育関連の関係者などに読まれ,講義や研修に活用され,特別支援教育の充実が図られることを期待している.

最後に,本書の企画から出版まで多大なるご厚意を寄せていただいた中山書店の鈴木幹彦氏に,こころより感謝申し上げる次第である.


2021年3月

日本体育大学スポーツ文化学部准教授
編者を代表して 齋藤雅英

目次

第1部 特別支援教育の歴史と制度

1.特別支援教育とは (尾崎康子)

 障害の概念

 特殊教育から特別支援教育へ

 インクルーシブ教育

 就学のプロセス

 就学奨励

2.特別支援教育の制度 (清水直治)

 障害のある児童生徒の特別支援教育

 障害のある児童生徒の学びの場

 特別な支援が必要な児童生徒の学習指導要領

 障害のある児童生徒の教育課程

 インクルーシブ教育システム構築のために

第2部 障害特性の理解と支援および指導の方法

3.視覚障害と聴覚障害の理解と支援 (市川優一郎)

 視覚障害(視覚の仕組みと視覚障害 分類 原因 特徴 教育課程 指導方法)

 聴覚障害(聴覚の仕組みと聴覚障害 分類 原因 特徴 教育課程 指導方法)

4.肢体不自由と病弱の理解と支援 (長沼俊夫)

 肢体不自由(肢体不自由とは 原因となる主な疾患と特徴 教育機関と教育課程 指導法)

 病弱(病弱とは 病弱教育の対象 教育機関と教育課程 指導法)

5.知的障害の理解と支援 (星野真由美)

 概念

 分類

 原因

 特徴

 教育課程

 指導方法

6.言語障害の理解と支援 (トート・ガーボル)

 概念,定義

 分類

 支援

 教育課程

 重複障害 (宇部弘子)

発達障害とは (宇部弘子)

7.ASDの理解と支援 (舟橋 厚)

 概念

 分類

 原因

 特徴

 教育課程

 指導方法

8.LDの理解と支援 (野口謙二)

 概念

 分類

 原因

 特徴

 教育課程

 指導方法

9.ADHDの理解と支援 (岡部康成)

 注意の働きとADHD

 分類

 原因

 特徴

 教育課程

 指導方法

第3部 教育対象の特徴と指導方法の工夫

10.幼稚園等における特別支援教育 (若尾良徳)

 発達の課題と子どもの特徴

 発達を促す生活や遊び

 子ども同士の関わり合い

 早期からの教育相談

 保護者支援

11.小学校と中学校における特別支援教育 (村井敬太郎)

 発達の課題と子どもの特徴

 園および学校間の連携

 教育課程実施上の配慮事項

 進路指導とキャリア教育

12.特別な教育的ニーズのある幼児,児童および生徒の理解と支援 (亀岡聖朗)

 貧困家庭の子ども(貧困家庭の子どもの生活困難 学習上の課題と対応 支援組織)

 母国語の異なる子ども(母国語の異なる子どもの生活困難 学習上の課題と対応支援組織)

第4部 学校における特別支援教育の実践

13.通級による指導および自立活動 (三村 覚)

 「通常級」と「通級」

 通級指導の対象と時間数

 通級指導の内容

 交流および共同学習

 通級における自立活動

 自立活動の目標

 自立活動の内容

 通級教室との情報連携

14.個別の指導計画および個別の教育支援計画 (鈴木悠介)

 個別の指導計画

 個別の教育支援計画

 「個別の教育支援計画」と「個別の指導計画」の関係性 計画書の管理

15.支援体制 (竹内麻子)

 学校内における特別支援教育体制(校長の責務と組織的・計画的な体制整備

 校内委員会

 実態把握と校外のリソースの活用 特別支援教育コーディネーター)

 保護者との連携(保護者への対応のあり方 保護者との協働)

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書籍情報

  • ISBN:9784521748900
  • ページ数:208頁
  • 書籍発行日:2021年5月
  • 電子版発売日:2021年12月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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