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- 耳鼻咽喉科の外来処置・外来小手術〈ENT臨床フロンティア〉
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序文
序
耳鼻咽喉科診療においては検査とともに処置・手術は重要な部分を占める.明治期から同じ名称で行われている処置もあるが,医療技術の進歩と疾患構造の変化により,その内容は大きく変わってきている.また単純な処置ほど,ちょっとしたコツが必要で,医師の技量が反映しやすい.さらに内視鏡などの手術支援機器の進歩と,病態生理の解明により,外来で低侵襲に行うことができる手術も増えている.
大病院で研修中の医師は指導医から様々な手ほどきを受け,診療技術習得においては,実際に見て,疑問点についてはすぐに質問することができる.しかしながら,開業したり地方に赴任すると,多くの耳鼻科医は一人で診療することになるため,独善的になったり,最先端の知識を得るのが難しくなる.学問的な専門書は時に難解で,知りたいことを探すのに時間がかかる.また多忙な診療所医師は学会や研究会に定期的に参加することは難しく,通常の診療の中で幅広く知見を得るのは困難なことが多い.
本巻では一般的な耳鼻咽喉科診療所で行われている,外来での処置・小手術にテーマを絞り,第一線で活躍している臨床医にすぐに役立つような実践的で実用的な内容にした.執筆者はいずれもその方面のベテランで,基礎的な病態や解剖・生理は省力し,実際の診療行為を写真やイラストで分かりやすく解説していただいた.また適宜,最新の診療技術や最近の話題をコラムの形で挿入し,巻末にはインフォームドコンセントにすぐに使える説明の見本,疾患説明などに役立つと思われるシェーマを付けた.
本書の対象とした読者は,すでに基本的な耳鼻咽喉科診療は身に着けている実地医家であるが,これから一人出張を予定している勤務医や,耳鼻咽喉科専門医を目指す研修医にもきっと役立つものと思われる.
2012年5月
浦野耳鼻咽喉科医院
浦野正美
目次
第1章 耳編
耳介血腫の取り扱い方
耳介血腫とは
耳介血腫穿刺の手順と注意点
耳介血腫開窓術の手順と注意点
穿刺と切開の選択適応基準について
再発予防の指導
外来でできる耳前部瘻孔摘出術─耳前部瘻孔摘出術
耳前部瘻孔とは
手術適応と術前検査のポイント
手術の進め方
術後ケア
耳垢栓塞と外耳道異物の除去方法
耳垢栓塞
外耳道異物除去術
外耳道疾患への対応
外耳道疾患の概要
急性外耳道炎
慢性外耳道炎,外耳道湿疹
悪性外耳道炎の鑑別診断
外耳道,中耳結核の鑑別診断
外耳道癌の鑑別診断
外耳道狭窄症,サーファーズ・イアのケア
外耳道真菌症
鼓膜炎の処置
急性鼓膜炎と慢性鼓膜炎
鼓膜表面の水疱,びらん,肉芽性病変への対応
薬剤の選択
処置方法
外耳道真珠腫,閉塞性角化症
外耳道真珠腫,閉塞性角化症とは
治療
症例提示
術後開放乳突腔障害の清掃
術後開放乳突腔障害とは
視診
検査
実際の処置
難治例への対処
鼓室処置
慢性中耳炎における鼓室洗浄のコツ
鼓膜穿孔を通して処置可能な鼓室内の病変
好酸球性中耳炎の鼓室処置
耳管処置−耳管疾患の概念の変遷に伴う耳管通気法と耳管開放症
耳管・耳管疾患の概念の変遷
耳管通気法
耳管開放症への対応
鼓膜切開術
鼓膜切開術の選択基準
手術適応
麻酔方法
incisional myringotomy
術後の管理
穿孔を意図的に長くするための切開法
菲薄化した鼓膜への対応
高位頸静脈球症への対応
鼓膜換気チューブ留置術
鼓膜換気チューブ留置術とは
鼓膜換気チューブの種類
外耳道狭小,彎曲例に対する鼓膜換気チューブ留置術
鼓膜換気チューブ留置術時の麻酔方法について
難治症例への鼓膜換気チューブ留置術
鼓膜換気チューブ留置による合併症とその対応について
まとめ
鼓膜穿孔閉鎖術
手術適応と術前検査のポイント
手術の進め方
術後成績
鼓膜形成術(接着法)
鼓膜形成術(接着法)とは
手術適応
術前準備
手術の流れ
鼓膜中耳肉芽切除術
鼓膜中耳に肉芽を形成する疾患と肉芽切除の意義
治療
中耳炎手術後の術後管理
乾燥耳の獲得
聴力改善
第2章 鼻編
鼻処置・副鼻腔自然口開大処置のコツ
鼻処置・副鼻腔自然口開大処置を安全・確実に行うために
鼻処置
副鼻腔自然口開大処置
副鼻腔炎術後の処置
副鼻腔の穿刺・洗浄法
目的
上顎洞穿刺・洗浄(下鼻道経由)
上顎洞自然口・カテーテル法(自然口経由)
副鼻腔.胞への穿刺(犬歯窩経由)
鼻腔異物除去術のコツ
鼻内異物時の問診
異物摘出まで
異物摘出術
異物摘出後
鼻内異物の留意点
摘出前後の患者への説明
遺残タンポンについて
鼻出血への対応
解剖
鼻出血の原因疾患
鼻出血止血法
ショック状態への対応
副鼻腔炎術後出血への対応
アレルギー性鼻炎の手術治療
アレルギー性鼻炎の現状
治療法の選択
炭酸ガスレーザー下鼻甲介粘膜蒸散術
Vidian神経切断術
下鼻甲介手術のバリエーション
粘膜下下鼻甲介切除術と上皮下下鼻甲介切除術
後鼻神経切断術
下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術の手術手技
術前検査
手術適応
麻酔方法
手術操作
術後の注意点
術後経過
鼻茸切除術
鼻茸切除術とデイサージャリー
鼻茸切除術の適応
麻酔方法について
年齢を考慮する
急性炎症を抑える
全身状態をチェックする
手術時間について
当科における日帰り手術スケジュール
器具の準備
鼻茸手術の実際
術後パッキングについて
術後治療の重要性
病院での鼻内視鏡手術を考える場合
鼻骨骨折整復術
鼻骨の解剖と鼻骨骨折の分類
手術適応と術前検査のポイント
手術のタイミング
術前画像検査と触診
麻酔方法
手術の進め方
術後処置と管理
鼻中隔矯正術
鼻中隔彎曲症と鼻中隔矯正術
適応
手術前の準備
手術手技
術後処置
副損傷
合併症
第3章 のど編
口腔処置・咽頭処置・扁桃処置のコツ
口腔処置
咽頭処置
扁桃処置
間接喉頭鏡下喉頭処置の実際
間接喉頭鏡を用いた観察・処置の変遷
間接喉頭鏡と光源の選択
間接喉頭鏡下の喉頭麻酔
間接喉頭鏡下の鉗子操作
扁桃周囲膿瘍に対する穿刺,切開排膿術
扁桃周囲膿瘍とは
診断のポイントと必要な解剖学的知識
膿瘍穿刺,切開術の適応
穿刺,切開の実際と注意点
抗菌薬の選択
扁桃摘出術の適応
咽頭・喉頭異物除去術のコツ
咽頭異物
喉頭異物
外来で行う喉頭手術−声帯ポリープ摘出術
声帯ポリープ摘出術の概要
手術適応の決め方
麻酔方法
鉗子の選択とそれに伴う手術手技
術後管理
外来で行う喉頭手術─内視鏡下に行う喉頭,下咽頭の生検方法
軟性内視鏡下生検の適応
使用する内視鏡
麻酔方法
生検および止血
検体の処理
口腔内小手術
唾石摘出術(口内法)
下口唇.胞摘出術
ガマ腫(ラヌラ)開窓術
舌小帯短縮症手術(舌小帯形成手術)
舌腫瘍摘出術
第4章 その他
ネブライザー療法の工夫
ネブライザー療法とは
使用機器と薬剤
鼻ネブライザー前の鼻処置,中鼻道開大処置の有用性
鼻ネブライザー療法による処置
咽喉頭ネブライザー
処置・手術器具の滅菌,保管方法
器具の滅菌と消毒の基本的事項
滅菌や消毒の前に必要な洗浄
器具の滅菌
具体的な耳鼻咽喉科外来処置および手術器具の滅菌
頭頸部領域の外傷への対応
頭頸部外傷の創傷処置,創傷処理
鼻腔・口腔内の異物刺創への対応
麻酔方法,デブリドマン,皮膚縫合術の基本
外傷対応手術器具
頭蓋内刺入の可能性検索,止血方法
急性呼吸困難への対応
症状(患者)の診方
必要な検査
成人における咽喉頭疾患による呼吸困難治療
小児における咽喉頭疾患による呼吸困難治療
簡単にできる気道確保の手技
緊急輪状甲状膜穿刺術の禁忌
患者への説明書類 実例集
耳介血腫について
耳前部瘻孔の摘出について
習慣的な耳掃除の癖への指導処方箋
鼓膜切開術について
鼓膜換気チューブ留置術について
鼓膜穿孔閉鎖術について
鼓膜形成術について
鼻のレーザー手術について
鼻茸切除術について
鼻骨骨折整復術について
鼻中隔矯正術について
扁桃周囲膿瘍に対する穿刺・切開について
声帯ポリープ切除術について
口腔内小手術について
OK-432(ピシバニール(R))注入硬化療法について
顔面切創の処置について
気管切開について
付録 患者への説明書類 実例集
耳の画像検査
中耳炎の病態
鼻・副鼻腔の画像検査
口腔・咽喉頭所見
発声機能
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書籍情報
- ISBN:9784521734606
- ページ数:292頁
- 書籍発行日:2012年5月
- 電子版発売日:2021年12月22日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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