• ページ数 : 616頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年3月9日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

※2024年3月15日 発売予定:『予防接種の手びき〈2024-25年度版〉』


予防接種に携わる方必携のロングセラーを、改正関連法令~実施要領(2022年1月1日現在)に対応して改訂した最新版!

2022-23年度版の主な改訂内容:

制度改正関連
・異なるワクチン同士の接種間隔の規定の撤廃(注射生ワクチン同士を除く)
・風疹ワクチン第5期定期接種の期間を3年延長し2025年3月まで実施
・HPVワクチン積極的接種勧奨の再開予定
・沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の任意接種年齢の制限撤廃
・PCV13単独接種とヒブワクチンおよびPCVとの同時接種後の有害事象
新型コロナワクチン関連
・新型コロナワクチンの保管方法
・COVID-19の中和抗体療法
本書の新規掲載項目
・「ワクチン別の解説」の「新型コロナワクチン」の項
・「医療関係者に求められる予防接種」の章
その他
・新規ワクチン〔組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン,国内外で製造販売承認された新型コロナワクチン〕
・IA2030についてのコラム

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序文

〈2022-23年度版〉の発刊にあたって


赤い表紙の『予防接種の手びき』は,1975(昭和50)年の初版から故・木村三生夫先生,平山宗宏先生,そして1995(平成7)年から参加された堺春美先生らによって版を重ね,2014(平成26)年の第14版までの約40年間,文字通り「予防接種の手びき」として広く利用されてきました。しかし,予防接種・ワクチンを取り巻く状況は,大きく,早く変化をしているところから新たな手びき書が必要であると考え,2018年『予防接種の手びき〈2018-19年度版〉』の発刊に至りました。新たな書でありながら,赤い表紙の「手びき」そのままの表題を使わせていただいたのは,原稿は新たに構成する複数のメンバーで書き起こしながらも,かつこれまでの「手びき」の良いところはできるだけ残しておこうという編著者グループの意図によるものです。また〈2018-19年度版〉としたのは,2020年には新たな版を発行する必要性があろうという,編著者グループおよび出版社のあらかじめの決意を示したもので,これまでに〈2018-19年度版〉に続いて〈2020-21年度版〉を発行してきました。

〈2020-21年度版〉発行から2年間,感染症分野での大きな出来事は,何といっても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)で,「感染症という病」だけではなく,「社会の病」として人々の生活に大きな影響を及ぼしています。一方,近年の科学の進歩は,次世代シーケンサー(NGS)の普及によって不明感染症の早期病原体検知に結び付き,また新規ウイルスの遺伝子配列の速やかな公表によって,世界中であっという間にPCR診断が行われるようになり,mRNAワクチンやベクターワクチンなどの遺伝子型ワクチンのこれもまたあっという間の登場に結び付きました。1年足らずで登場した新型コロナワクチンは,人々のワクチンに対する考えを大きく変えたと思いますが,一方では獲得した免疫の減衰,ブレイクスルー感染,ウイルスの変異への対応,ブースター接種の開始,それに伴う行政対応など,ワクチンをめぐる課題は目まぐるしく動いています。

今回の発刊にあたっては,新型コロナワクチンについても当然ながら新たに加えていますが,さらに新たな事実が現れるスピードは速く,常に最新情報に触れておくようお願いいたします。また,私たちにとっては念願であったHPVワクチンの積極的勧奨の再開についても本書に含めることができました。

〈2022-23年度版〉における主な改訂,追加は以下の通りです。

制度改正関連

・異なるワクチン同士の接種間隔の規定の撤廃(注射生ワクチン同士を除く)

・風疹ワクチン第5期定期接種の期間を3年延長し2025年3月まで実施

・HPVワクチン積極的接種勧奨の再開

・沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の任意接種年齢の制限撤廃

・PCV13単独接種とヒブワクチンおよびPCVとの同時接種後の有害事象を掲載

・入国前に結核に罹患していないことを求める入国前結核スクリーニングの導入

・「 妊振中に生物学的製剤もしくは免疫抑制薬投与を受けていた母体より出生した児」が「接種要注意者」に

新型コロナワクチン関連

・新型コロナワクチンの保管方法

・COVID-19の中和抗体療法

新規掲載項目

・「ワクチン別の解説」の「新型コロナワクチン」の項

・「医療関係者に求められる予防接種」の章

その他

・ 新規ワクチン〔組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン,国内外で製造販売承認された新型コロナワクチン〕

・予防接種ストレス関連反応(ISRR)

・IA2030についてのコラム

・筋肉注射の方法

本書が,医療機関,保健所あるいは行政担当者,研究機関等において予防接種にかかわる皆様方に,最新で確実な情報としてお役に立つことを,編著者一同,心から願っております。

なお,本書の分担執筆者はいずれもCOVID-19対応に様々な場面でかかわっており,その多忙さから出版時期の遅れもやむを得ず,との思いもありましたが,近代出版の多大なバックアップから,遅れることなく〈2022-23年度版〉を世に出すことができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。


令和4年2月

編著者代表 岡部 信彦




第一版の序


予防接種の問題が社会的な注目を浴びるようになって以来,多くの解説書が出されてきたが,接種を行う医師や,予防接種担当者向けの手びきのようなものはほとんどなく,それに対する要望もかなり強いものであった。

厚生省医療助成研究「予防接種後の副反応の予防および治療に関する研究」班および予防接種リサーチセンターにおいては,医師その他の予防接種にたずさわる人々に対する手びきの作成を計画し,検討を加えてきたが,その結果をこの3月に報告した。

これを機会に,作成の世話をさせていただいた立場から,その内容を中心として,最近の三種混合ワクチンに関する改訂資料を加え,その他の補足を行って,とりあえず本冊子を出すこととした。

わが国の予防接種のあり方については,このところ検討が加えられつつあり,大きく変わろうとしている。本冊子の内容も,それに応じて変更しなければならない点があれば直ちに改訂を重ねる予定である。現時点での手びきとしてご利用になることをお願いし,ご意見があれば,今後の改訂の参考として是非いただきたい。

本手びきの作成に関して予防接種副反応研究班班長として故中村文弥教授,種痘研究班班長として故高津忠夫教授のご指導をいただいたことを感謝し,ここに謹んで,本書をご墓前にささげたい。

また予防接種リサーチセンター山口正義理事長をはじめ,厚生省担当官各位の絶大なご援助をいただいた点を併せ,厚く御礼申し上げる次第である。


昭和50年7月

木村 三生夫
平山 宗宏

目次

1 わが国の予防接種

予防接種総論

予防接種の歴史

予防接種の制度と実施

予防接種の評価に関する情報

2 ワクチン概論

ワクチンの種類と作用

ワクチンの成分と添加物

ワクチンの保存,有効期間,注意点

ワクチンの接種方法と有効性・安全性

抗体の測定法

現行の予防接種まとめ

3 ワクチン,免疫グロブリン製剤,抗毒素製剤

ワクチンの概要と添加物含有量

ワクチンのゼラチン,人血清アルブミン,チメロサール,その他の防腐剤含有量の推移

免疫グロブリン製剤,抗毒素製剤

4 ワクチン別の解説

インフルエンザ菌b型結合型ワクチン(ヒブワクチン)

肺炎球菌ワクチン

B型肝炎ワクチン

ロタウイルスワクチン

DPT-IPV(百日咳,ジフテリア,破傷風,ポリオ)

BCG

麻疹ワクチン

風疹ワクチン

麻疹風疹混合ワクチン

水痘ワクチン(帯状疱疹ワクチン)

おたふくかぜワクチン

日本脳炎ワクチン

ヒトパピローマウイルスワクチン

インフルエンザワクチン

新型コロナワクチン

A型肝炎ワクチン

髄膜炎菌ワクチン

黄熱ワクチン

狂犬病ワクチン

痘瘡ワクチン

5 医療関係者に求められる予防接種

6 海外渡航時の予防接種

付 録

予防接種法

定期接種実施要領

特定感染症予防指針

予防接種法改正関連通知

感染症法

予防接種法による救済制度

予防接種関連統計

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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784874022795
  • ページ数:616頁
  • 書籍発行日:2022年3月
  • 電子版発売日:2022年3月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。