頻用薬の選び方・使い方~知っているようで知らない上手な使い分けの秘訣

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2008年1月
  • 電子版発売日 : 2022年3月23日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

いつも使っているはずのその薬の処方,大丈夫?!

胃薬・頭痛薬・解熱鎮痛薬・睡眠薬など,臨床医なら誰でもよく処方している頻用薬だが,数ある薬の中でどれを選ぶか,どうやって使うかは悩みどころ.本書は,その道のエキスパートが,それぞれの薬の適切な選び方と上手な使いこなし方を解説.症例に基づいた薬の選択ポイントや処方例とともに,妊婦・小児・腎障害や肝障害のある患者さんへ薬を処方する際の注意点や,処方箋の適切な読み方などの役立つ情報も満載している.

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序文

序文


本書は,雑誌「臨床研修プラクティス」の2006年6月号特集「知っているようで知らない頻用薬の選び方・使い方」が研修医の諸君から評判が高かったので,さらに初心者にとって処方の際に必要な基礎的な項目を追加して単行本化したものです.

受け持ちの患者さんから,眠れない,ちょっと腰が痛いので薬がほしいと言われることは多いと思います.その際,いくら丁寧に話を聞き診察をしても,薬を出さなければ,「何もしてくれなかった」と患者さんから不満に思われることがあります.

これには2つの理由が考えられます.一つは日本人の薬に対する強い信仰です.日本では古くから医者のことを薬師と呼ぶように,「医療を行う人=薬を出す人」という社会通念がまかり通っています.

もう1つは,症状に対する医師と患者さんの考え方の違いです.医師は患者さんから症状を訴えられた場合,まず症状の原因を明らかにすることを第一義的に考える傾向があります.一方,患者さんの方は,原因はともかく今の症状をできるだけ早く取ってほしいと願うものです.

ですから,薬を出すのをためらったばかりに信頼を失ってしまうことが起こりえます.不必要な薬を出す必要はありませんが,患者さんの希望に応じて,症状を軽減するための薬をタイミングを逸することなく処方することは,患者さんの信頼を得るために必要な技であるとも言えます.

本書では,common symptomに対して頻用される対症薬について,病状・病態の把握,薬の特性や副作用の理解,禁忌事項の確認などのポイントをわかりやすくまとめました.実際の処方に関しては代表的な処方例を提示しました.また,外用ステロイドや湿布剤の使い分け,小児や妊婦に使用できる頻用薬,臓器障害(肝障害,腎障害)時の処方,医薬品情報の入手法や読み方などについても解説しました.

とりあえずはそれぞれのcommon symptomに対して2,3剤をマスターすればよいでしょう.さあ,ポイントを押さえて頻用薬の処方ができるようになってください.


2008年1月

郡 義明

目次

1.胃薬

□患者さんから胃の症状を訴えられた─何を考える?

□対症療法でよいと判断した場合(緊急性がないと判断した場合)

□使う薬─その使い方と注意点

□上腹部痛を訴えた教訓的な症例

□専門医に依頼する場合は

□ステロイドやNSAIDs使用時の注意点

2.便秘薬

□便秘薬とは何か?

□便秘の分類

□便秘の鑑別診断

□対症療法としての薬の選び方・使い方

3.止痢薬

□下痢とは何か?

□下痢の分類

□下痢の鑑別診断

□対症療法としての薬の選び方・使い方

■レクチャー グリセリン浣腸の適応と手技

4.頭痛薬

□頭痛を訴える患者を診たら~見逃すと危険な二次性頭痛をまず鑑別!~

□一次性頭痛にはどんなものがある?

□薬剤~使い方のコツ,注意点,副作用を知ろう~

□薬物乱用頭痛に注意

□頭痛のメカニズム

5.解熱鎮痛剤

□はじめに

□発熱・疼痛の機序を知る

□解熱鎮痛薬が本当に必要かどうか判断する

□解熱鎮痛薬を投与する前に

□非ステロイド性抗炎症薬を中心に解熱鎮痛薬を整理する

□対症療法が通用しなくて上級医,指導医,専門医に相談する場合はどんなときか?

6.咳止め・去痰剤

□咳の出るメカニズム~咳はサブスタンスPの放出に伴って生ずる~

□咳の原因は多種多様

□咳の原因をどのように考えていくか

□咳の功罪

□咳に対する治療

□鎮咳薬の種類と注意点

■レクチャー しゃっくり(吃逆)hiccup

7.睡眠薬

□不眠の状態を把握する

□不眠の原因,背景を推量する

□睡眠薬の性質を知る

□睡眠薬の中止,減量

□むすび 

8.かゆみ止め

□かゆみを知る~薬を処方する前に知っておこう,かゆみのメカニズム~

□かゆみを止めるには~治療のストラテジー~

□対症療法としての薬の選び方・使い方

■レクチャー 外用ステロイド~使ってよい場合,悪い場合~

■レクチャー 湿布剤~温湿布と冷湿布の使い分け~

■レクチャー 頻用する頓用薬の併用禁忌

■レクチャー 妊婦に使える頻用薬

■レクチャー 小児に使える頻用薬

■レクチャー インターネットによる医薬品情報の入手方法

■レクチャー 腎障害のある患者さんへ薬を投与するときに注意すること

■レクチャー 肝障害のある患者さんへ薬を投与するときに注意すること

■レクチャー 小児の患者さんへ薬を投与するときに注意すること

■レクチャー 添付文書(能書)の読み方

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書籍情報

  • ISBN:9784830603297
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2008年1月
  • 電子版発売日:2022年3月23日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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