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学生のための現代公衆衛生 第8版

  • ISBN : 9784525620387
  • ページ数 : 241頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年4月13日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥2,530 (税込)
ポイント : 46 pt (2%)

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商品情報

「公衆衛生とは何か」をやさしく学べる一冊

心とからだの健康,人口,ライフステージ,環境,感染症,食物,職業生活など,普段の生活と公衆衛生の関わりを理解し問題解決への視点を身に付けられるよう構成された教科書.
医療制度,統計などの最新情報を収載し,今日的なトピックスも充実させた改訂8版. 医療・保健・福祉・栄養学などの分野で公衆衛生学を学ぶ学生たちへお勧めする.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

改訂第8版という版数が如実に示しているとおり,本書には歴史があります.その改訂のほとんどは,編者の恩師である故・三浦悌二 先生,導師である中村 泉 先生が連綿と続けてこられたものです.「初版の序」にありますように,起源をたどると,さらにそれ以前の歴史すらあります.

公衆衛生の領域は,対人場面のあるさまざまな仕事(資格)で基本的な理解が求められるものです.その意味で,基礎的な知識は,できるだけ漏れがないように心がけました.ただ,この30年だけでも,BSE感染と変異型ヤコブ病,地球温暖化と関連が疑われている甚大な自然災害,脳死と死の問題などが新たに加わっただけでなく,2011年3月の東日本大震災に伴う津波による原発事故,2019年末からグローバル化する世界のなかでパンデミックを起こしたCOVID—19のように,私たちの健康に脅威を与える出来事も続いています.身体面ばかりか,精神的,社会的にも多くの人々の健康が脅かされていることも見逃せません.とりわけ将来に公衆衛生や保健を教える立場に就く人は,今後とも,最新の科学的知見だけでなく,時代とともに変化しうる人々の考え方にもアンテナを立てていてほしいと思います.

公衆衛生のさまざまな課題の根源をたどると,その一つは,人類がかつて経験したことのない80億人にも迫ろうとする規模の人口にあります.限られた地球のうえで,これだけ多くの人間の健康を保つのは容易なことではありません.過去にも,都市生活の衛生のために上下水道を整備したり,感染症の流行にはワクチンを開発したり,生殖に関する女性の権利を確認したり,そのときどきの公衆衛生の課題に人間は智慧を出し,解決策を探ってきました.地球環境問題と総称されるような人と自然との共生も,そして古くて新しい人と人との共生もまた,新たな考え方や実践が求められているはずです.SDGsもその流れで登場した目標でしょう.

恩師の故・三浦悌二 先生が常々おっしゃっていた「衛生学は未来学だ」という教えを胸にきざみつつ,21世紀にふさわしい教科書を目指して版を改めてきた本書は,統計数値等の更新を丁寧にするといったことはもちろんですが,みなさんに「いのち」を考えていただける礎石として役立てられるよう,Memo欄による記述もできるだけ充実させました.

7版と同様に執筆を共にした苅田香苗 先生,内山有子 先生,助友祐子 先生に感謝申し上げつつ,版を重ねた本書が,未来の日本を担う若い人たちのお役に立てることを願っています.また,今回も大久保優日さんにはイラストを描いていただきました.共生にふさわしい暖かい絵に包まれながら,読者のみなさんの学習にさらにはずみがつけば幸いです.


2022年2月

野中浩一

■ 目次

1章 健康の科学としての公衆衛生学

A.健康観の変遷

 1.古代の健康観

 2.近代の健康観

 3.現代の健康観

B.公衆衛生学の成立とその目標

C.公衆衛生学と疫学研究

 1.健康にかかわる要因の影響を知る研究

 2.疫学研究のデザイン

D.予防医学としての公衆衛生学

 1.予防の分類

 2.スクリーニング

2章 人口の動向

A.人口動態と人口静態

B.世界の人口

 1.世界の人口増加

 2.人口の急増と環境問題

 3.持続可能な開発目標(SDGs)と保健医療分野における国際協力

 4.人口政策

 5.人口の移動

 6.世界の出生・死亡・健康問題

C.日本の人口

 1.日本の人口動向

 2.結婚と離婚 

 3.出生 

 4.死亡 

 5.人口の高齢化 

 6.少子化対策 

3章 妊娠・出産と胎児の保健

A.妊娠 

 1.妊娠の経過 

B.家族計画

 1.家族計画の方法 

 2.避妊の方法

 3.人工妊娠中絶

 4.不妊と生殖技術

C.妊娠・出産と健康

 1.流産

 2.死産

 3.妊娠と出産による母体の異常

 4.出産後の母体の健康

D.先天異常

 1.染色体異常

 2.遺伝的異常

 3.環境に原因のある先天異常

E.先天異常の発生の予防と早期治療

 1.遺伝病の予防

 2.出生前診断と遺伝子治療

 3.先天異常の予防

 4.先天性代謝異常症の早期発見と2次予防

 5.避けられない病気との共生

4章 新生児・乳幼児期の保健

A.新生児・乳幼児期の健康

 1.死亡

 2.分娩による障害

 3.低出生体重児

 4.乳幼児期の事故

 5.乳幼児期の栄養

 6.乳幼児期の生活習慣

 7.虐待

 8.感染症と予防接種

B.母子保健

 1.妊娠届と母子健康手帳

 2.保健指導

 3.妊産婦と乳幼児の健康診査

 4.医療対策

 5.母子保健施設

 6.健やか親子21

5章 青少年の保健

A.学校保健

 1.健康診断

 2.感染症の予防

 3.結核対策

 4.学校の環境衛生

 5.学校給食

B.現代生活と児童・生徒の健康

 1.身体の発育と運動能力

 2.児童・生徒に多い病気

 3.慢性疾患と学校生活

 4.最近の特徴

C.思春期から青年期の健康

 1.性行為によってうつる病気(STD)

 2.事故と自殺

 3.食生活の問題

 4.喫煙

 5.アルコール

 6.薬物乱用

6章 成人期の保健

A.生活習慣病による死亡の動き

B.がん

 1.日本の特徴

 2.がんの発生

 3.がんの要因

 4.がんの予防

 5.がんとの共生

C.心疾患と脳血管疾患

 1.日本の特徴

 2.動脈硬化と高血圧

 3.心臓血管疾患

 4.脳血管疾患

 5.血管の病気の予防

D.その他の生活習慣病

 1.糖尿病

 2.肝疾患

 3.腎不全

E.ライフスタイル(生活習慣)と健康

 1.健康の面からみたライフスタイルの構成要素

 2.年齢と生活習慣病

 3.健康づくりへの政策

7章 老年期の保健と死の問題

A.老年期の健康

 1.老年期の生活

 2.老年期の健康とQOL

 3.老年期の病気

B.高齢者医療・保健・介護対策

 1.高齢者医療確保法

 2.介護保険制度

C.死といのちの問題

 1.終末期の医療

 2.尊厳死と安楽死

 3.脳死と臓器移植

 4.日本人の死生観と死の教育

8章 心の健康と心身障害

A.心の健康

 1.心の病気

 2.自殺

 3.心の健康対策

B.精神保健

 1.精神保健の歴史

 2.精神障害への対応

C.身体障害

 1.身体障害の実態

 2.身体障害への対応

D.心身障害

 1.心身障害の実態

 2.心身障害児の療育とリハビリテーション

9章 環境の衛生

A.空気

 1.空気の成分と健康

 2.体温調節と空気

B.放射線・音

 1.太陽光

 2.電離放射線

 3.音

C.住居環境

 1.採光と照明

 2.換気

 3.空気調整

 4.室内の化学物質

D.水

 1.上水

 2.下水

E.廃棄物処理

 1.廃棄物の種類

 2.ごみ処理問題への対策

10章 環境汚染と公害

A.有害環境と健康障害

 1.大気汚染と健康障害

 2.水質・土壌の汚染と健康障害

 3.その他の有害環境による障害

B.公害・環境汚染の変遷

 1.公害の始まりと変化

 2.典型7公害と環境基本法

 3.公害の特徴とおもな公害事件

C.地球規模の環境問題

 1.開発と資源問題

 2.地球温暖化

 3.酸性雨

 4.オゾン層破壊

 5.その他の地球環境問題

D.環境保全と対策

 1.日本における環境基準と対策

 2.地球環境の保全

11章 感染症:微生物による病気

A.感染症の流行の条件と予防

 1.感染症が成立する条件

 2.感染症の予防

 3.感染症予防に関する法律

B.おもな感染症

 1.口からうつる感染(経口感染)

 2.空気を介する感染(経気道感染)

 3.接触による感染(接触感染)

 4.媒介者による感染

 5.動物由来感染症(人獣共通感染症)

C.世界における感染症

 1.新興感染症

 2.再興感染症

D.感染症にかかわる環境

 1.食品と感染症

 2.医療と感染症

 3.薬害

 4.薬害事例

E.感染症予防と人権

12章 食物と健康

A.公衆栄養

 1.食事摂取基準

 2.国民健康・栄養調査

 3.開発(発展)途上国の栄養・食糧問題

 4.生活習慣病と食生活の問題

B.食中毒

 1.食中毒の概要

 2.細菌・ウイルスによる食中毒

 3.寄生虫による食中毒

 4.自然毒による食中毒

 5.化学物質による食中毒

C.食物と健康被害

 1.経口感染

 2.残留農薬・残留医薬品

 3.欠乏症と過剰症

D.食品の安全性

 1.食品衛生法

 2.食品安全基本法

 3.食品添加物と食品表示

 4.遺伝子組換え食品

 5.保健機能食品

 6.衛生管理体系

13章 職業生活と健康

A.職業による病気

 1.職業病の歴史

 2.職業病と作業関連疾患

B.労働災害

 1.発生状況

 2.労働者災害補償制度

C.職業病の予防と健康管理

 1.作業環境管理

 2.作業管理

 3.健康管理

D.近年の産業保健の問題と対策

 1.労働時間

 2.メンタルヘルス対策

 3.非正規雇用の問題

 4.労働力の不足

14章 保健・医療の行政

A.衛生行政

 1.衛生行政のしくみ

B.医療制度

 1.医療施設

 2.地域医療

 3.救急医療

 4.災害時の医療と公衆衛生

C.医療保障

 1.国民医療費

 2.医療保険

 3.公費負担医療

D.国際保健

 1.国際協力のしくみ

 2.ODA(政府開発援助)

 3.民間の国際協力(NGO)

 4.保健に関する国連の機関

別表

 1.死因順位の年次変動

 2.死因順位・死亡率,性・年齢階級別 2020年

 3.人口動態(率,年次別)

 4.大気汚染に係る環境基準

 5.ダイオキシン類による大気の汚染,水質の汚濁及び土壌の汚染に係る環境基準

 6.水質汚濁に係る環境基準

 7.土壌の汚染に係る環境基準

 8.騒音に係る環境基準

 9.SDGsの17の目標

 10.食事摂取基準

 11.成人における血圧値の分類

 12.肥満度分類

■ 特記事項

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