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- 救急医学 2022年4月号 第46巻第4号 知識と自信を整える；不整脈診療
商品情報
内容
不整脈、自信をもって診れますか？ 各種不整脈の発生メカニズムや治療法の作用・効果に関わる基礎的知識と、救急医に必要な初期対応と治療の実際を、不整脈診療のトップランナーが丁寧に解説。
知識と自信を整えて、不整脈にしっかり対応しよう。
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序文
特集：知識と自信を整える不整脈診療
「患者を安心させること」が救急医療に求められる使命であり，「どれだけ早く患者を診るか」「どれだけ多くの心臓発作患者が救えたか」にその成果が表れる。かのピーター・ドラッカーが著書で述べている言葉である。
患者を安心させるために必要なこと。それは迅速に診療を開始することと，医療従事者から滲み出る各自の役割・職域における自信である。しかし，「自信」は主観的なものであり，根拠のない自信に押された行為・行動は「無謀」となる。医療においては，他者への危険行為でしかない。だからこそ，われわれ医療従事者は内存する知識，技能そして態度を含めて自らの「自信」を日々整えつづけなければならない。幸い，今日のわれわれは知識や臨床経験を積み重ね，成長していくことができる機会に恵まれている。備えて学び，それを医療現場で実践し，そして仲間とあるいは一人で自らの行為・行動・考えを振り返ることで，一人でも多くの患者を「安心させること」そして「救うこと」が現実となる。
このことをふまえ今号の特集では，まさに患者の安心・救命と救急医療の成果に直結する「不整脈診療」をメインテーマとした。具体的には，救急外来や救急処置室，CCU/ICUなどで不整脈患者に遭遇した際，適切な対応が実践できる医療人となるために，不整脈学の基礎的知識を学ぶことに力点を置いている。不整脈の発生メカニズムから，抗不整脈薬や電気ショックといった治療の作用，各種不整脈の判別と初期対応の実際まで，この1冊で不整脈診療に関する“知識と自信を整える”ことで，対応力を高めていただきたい。
また，大変ありがたいことに本特集では，不整脈学において日本そして世界の第一線で活躍するリーダー/ 次世代のリーダーといえる先生方に原稿を執筆いただけたことを，読者の皆さまにも誇らしくお伝えしたい。この貴重な機会に，エキスパートの先生方から不整脈診療に関する最新の知識・知見を学び取っていただければ幸いである。
2022年1月
特集企画ゲストエディター：埼玉県済生会川口総合病院循環器内科・リハビリテーション科
船﨑 俊一
目次
Ⅰ．総論─知識と理解を整える
抗不整脈薬に関する基礎知識
北里大学医学部循環器内科学教室 庭野 慎一
心室細動に関する基礎知識
新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学 飯嶋 賢一
頻脈性不整脈の発症機序と治療戦略に関する基礎知識
新潟大学医学部大学院保健学研究科 池主 雅臣 他
徐脈に関する基礎知識
東松山医師会病院/埼玉医科大学国際医療センター不整脈科 松本 万夫
電気ショックに関する基礎知識
ミネソタ大学心血管部門 山田 功
不整脈判読のアルゴリズム
埼玉県済生会川口総合病院循環器内科・リハビリテーション科 船﨑 俊一
Ⅱ．各論─初期診療の自信を整える
虚血患者（急性心筋梗塞）の心室細動
弘前大学大学院医学研究科救急災害医学講座 花田 裕之
非虚血患者（心筋症）の心室細動
東海大学医学部内科学系循環器内科 網野 真理 他
非虚血患者の心室細動─ Brugada 症候群，QT 延長症候群
立川メディカルセンター立川綜合病院循環器内科 布施 公一 他
VT/VF，electrical storm
北里大学医学部循環器内科学教室 深谷 英平
心房細動
弘前大学大学院医学研究科不整脈先進治療学講座 木村 正臣
狭いQRS 幅の頻拍─心房粗動，発作性上室頻拍など
済生会熊本病院循環器内科不整脈先端治療部門 岡松 秀治 他
徐脈性不整脈
新潟市民病院循環器内科 保坂 幸男
電解質異常と不整脈─高カリウム血症
製鉄記念室蘭病院内科・循環器内科/透析科 高橋 弘
除細動機能付きデバイス使用患者の不整脈
北里大学医学部循環器内科学教室 岸原 淳
小児患者の不整脈
埼玉医科大学国際医療センター小児科 住友 直方
妊婦患者の不整脈
北里大学医学部循環器内科学教室 及川 淳
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書籍情報
- ISBN：9784012004604
- ページ数：131頁
- 書籍発行日：2022年4月
- 電子版発売日：2022年4月8日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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