新分類・新薬でわかる 小児けいれん・てんかん診療 Classification and Practice <小児科ベストプラクティス>

  • ISBN : 9784521749228
  • ページ数 : 440頁
  • 書籍発行日 : 2022年4月
  • 電子版発売日 : 2022年5月4日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥9,680 (税込)
ポイント : 176 pt (2%)

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商品情報

新規抗てんかん薬の導入と,発作型を重視したILAE分類の改訂により,激変するてんかん診療.抗てんかん薬の単剤・少量・短期療法を基本に,合理的多剤併用療法,無治療,禁忌薬・選択薬の変更を詳細に紹介.けいれん・てんかんと関わることが多い小児科医に,てんかんのとらえ方・治療法の選び方など新しいスタンダードを専門家が読みやすく紹介.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

欧米に遅れることおよそ10 年,21 世紀に入ってこの20 年間に日本でもガバペンチン,トピラマート,ラモトリギン,レベチラセタム,スチリペントール,ルフィナミド,ビガバトリン,ペランパネル,ラコサミド等の抗てんかん薬が使用可能となりました.これら多数の新規抗てんかん薬により,てんかん治療においてたいへん大きな変化をもたらすとともに診断においても国際抗てんかん連盟(ILAE)から診断,用語,分類に関して次々に新たな提案がなされ,定義の改訂がありました.2001 年にはBlume WT,Engel J Jr らから発作症状の用語の定義,てんかん発作とてんかん診断の新たな提案がなされました.さらに2005 年にはてんかん発作とてんかんの定義が改訂され,2010 年には一部の用語と概念の改訂,ならびに新たな脳波・臨床症候群の提案がなされました.それらをふまえ,2017 年には最新のてんかん分類とてんかん発作型の操作性分類の公式声明が発表され,新たなてんかん病型分類と自己免疫性てんかん等を加えた病因分類がなされました.その最新のてんかん病型分類とてんかん発作型の分類を基礎に,脳波・臨床症候群のさらなる改訂も進んでいるようです.

また,医学会より広く,世界保健機関(WHO)の2015 年年次集会で,大気汚染の決議案とともにてんかんケアの強化に関する決議が採択され,世界全体におけるてんかん治療の社会的な重要性が再認識されました.さらにわが国においては,最近ではAYA 世代(Adolescent and Young Adult)・成人移行期の診療,トランジションにおいて重要な疾患として,てんかんが注目されております.

多数の新規抗てんかん薬の登場と,てんかん発作とてんかん分類の改訂,WHO の決議ならびに成人移行期・トランジションなど社会的な重要性により,21 世紀はじめの20 年はてんかん診療が注目を集め,激変しました.そして,今後もさらに大きく変化することが予測されております.そこで,一度これらの情報を整理する必要性を感じておりました.

成人に比し小児ではけいれん発作を呈する頻度が高く,特に救急診療,プライマリケアにおいてはけいれん発作が頻繁に遭遇する症候の一つとなります.そのため,若手の小児科医にとって,けいれん性疾患とてんかん診療に対応する機会は少なくありません.本書は,てんかん専門医のための本としてではなく,けいれん性疾患への対応,てんかん診療の基本知識を知っておきたいという医師,もしくはこれからてんかんの専門診療を始めようという医師に,手にとっていただくことを目的の一つとしました.最新の知見を備え,臨床で活用するための基本的な書籍ととらえてもらえたらありがたいです.また,てんかんという疾患は「とっつきにくくて嫌だ」という印象をもっていても,否応なくけいれん性疾患とてんかん診療に関わる機会ができてしまう小児科医にとって,てんかん診療の全体像をながめるとともに,辞書的に必要なところを再検索できるように構成し,読みやすくわかりやすい本,診察室でちょっと確認し直すときに便利というコンセプトも併せ持つようにと作成しました.

最新の2017 年分類に基づいて,現時点におけるてんかん発作と病型,症候群を整理しました.抗てんかん薬に関する情報もこの20 年間を振り返ってアップデートし,それに応じて変化する予後などを踏まえて,AYA 世代,成人移行期,トランジションに関する対応なども整理できるよう,最新の観点も含めて本書の編集をいたしましたので,小児けいれん性疾患とてんかん診療に関わる医師が一人でも多く手にとっていただければ幸いです.

最後に,お忙しいなか,ご執筆いただいた先生方と,企画段階からご尽力いただいた中山書店の益子弘美様はじめ,編集部,多くの関係者の皆様に深謝いたします.


2022年3月

埼玉県立小児医療センター神経科
浜野晋一郎

■ 目次

Appendix 1 てんかん症候群の発症年齢と重症度

Appendix 2 てんかん発作型の分類と特徴

Ⅰ章 てんかん診療の基本

小児てんかんの疫学 (吉永治美)

てんかん発作型・病型,てんかん症候群の分類

 ILAE2017年分類の意義と旧分類との違い (日暮憲道)

 てんかん発作分類とてんかん症候群の全体像 (日暮憲道)

てんかんの病態生理

 発作時の脳では何が起こっているのか? (岡 明)

 脳形成異常の病態生理 (加藤光広)

 素因性てんかんの病因と病態 (加藤光広)

 遺伝子検査と遺伝に関する相談への対応・伝えるべきことと伝え方 (大場大樹)

てんかんの検査

  脳波検査とてんかん症候群 (前垣義弘)

  発作時脳波記録のコツと判読の注意点 (遠山 潤)

  てんかんの画像検査 (九鬼一郎)

Ⅱ章 外来で診るけいれん・てんかん

けいれん・てんかんの急性期医療

 けいれん,てんかん発作の疑いによる救急受診時の対応 (菊池健二郎)

 てんかん重積状態の治療 (菊池健二郎)

てんかん類縁疾患・境界領域,鑑別疾患

 熱性けいれんと熱性けいれんプラス (久保田 淳)

 自然終息性の新生児期・乳児期の発作・てんかん (城所博之,白木杏奈)

 憤怒けいれん・失神 (松浦隆樹)

 非てんかん発作 (井上岳司)

 てんかんと頭痛 (山中 岳)

Ⅲ章 小児期に多くみられるてんかん症候群

大田原症候群と早期ミオクロニー脳症 (秋山倫之)

Dravet症候群 (倉橋宏和)

West症候群 (夏目 淳)

Panayiotopoulos症候群 (金村英秋)

中心・側頭部に棘波を示す小児てんかん(CECTS) (浜野晋一郎)

小児欠神てんかん (小一原玲子)

乳幼児期のミオクロニーてんかん (松浦隆樹)

Lennox-Gastaut症候群 (青天目 信)

徐波睡眠時持続性棘徐波(CSWS)を示すてんかん性脳症・Landau-Kleffner症候群 (池本 智)

思春期以降の特発性全般てんかん (平田佑子)

構造的病因を有する焦点性てんかん (齋藤貴志)

結節性硬化症のてんかん (岡西 徹)

進行性ミオクローヌスてんかん (齋藤貴志)

自己免疫性脳炎,自己免疫性てんかん (代田惇朗,浜野晋一郎)

Ⅳ章 てんかんの治療

抗てんかん薬の特徴と選択時の留意点 (浜野晋一郎)

抗てんかん薬以外の治療選択肢

 ケトン食療法の対象と治療の実際 (今井克美)

 てんかん外科治療を考慮すべき対象・時期・方法 (本田涼子)

 免疫修飾療法-ステロイド・ACTH療法,免疫グロブリン静注療法 (代田惇朗,浜野晋一郎)

Ⅴ章 医療ケアのプランと実行

小児てんかん診療を概観した対応

 てんかん診断と病名告知 (浜野晋一郎)

 治療開始と思春期・成人移行期に備えた経過観察 (浜野晋一郎)

 治療終結と再発時・再発後の対応 (浜野晋一郎)

てんかん児の認知,精神症状,発達障害

 症状,診断とケア (成田有里)

 精神症状,発達障害の薬物療法 (中川栄二)

 重症心身障害児・者のてんかん診断・治療において留意すべきこと (常石秀市)

 てんかんとともに生きる対策・工夫・制度の活用

てんかんとともに生きる対策・工夫・制度の活用

 保育園・幼稚園・学校生活を快適・安全に過ごすための注意点 (小一原玲子)

 予防接種,他剤併用時の注意 (田邉卓也)

 アドヒアランス向上をめざした服薬管理,怠薬時の対応,合理的な多剤併用療法 (柏木 充)

 てんかんで利用できる福祉制度 (篠崎咲子)

 成人移行期・成人期のてんかん診療 (菊池健二郎)

 地域におけるてんかん診療-生涯にわたる診療の観点から (福山哲広)

略語一覧

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