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- 実践 運動学習のREBUILDINGー身体の動きと体性感覚に基づく運動学習
商品情報
内容
リハビリテーション介入直後は患者が身体の変化を感じることができても、効果が持続しない、という問題を抱えている療法士は多いのではないだろうか?
・効果が持続しない要因は何か?
・一方通行の運動学習になっていないか?
・自立と自律の違いとは?
・自律へ向けた運動学習とは?
・オンラインリハビリへの応用とは?
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序文
あなたの大切な人のリハビリを,あなたが担当できますか?
この問いに対して,自信を持って「YES」と回答できなかった人は,この本を読み進めてください.
もし,あなたの大切な家族や恋人に,リハビリが必要な状態になったとしたら,一日も早く,そして,少しでも高いレベルまで改善してほしいと願うのではないでしょうか? そのためにも,担当するリハビリ専門家には様々な知識を学び,試行錯誤を繰り返す姿勢と熱意を持ってほしいと思うでしょう.
それなのに,あなたの大切な人のリハビリを担当するリハビリ専門家が,新たな知識を学ばず,試行錯誤もなく,常に同じリハビリメニューばかり繰り返していたとしたら,どうでしょう.「いますぐ担当を変えてほしい」とは思いませんか…?
では,ここで視点を切り替えてみましょう.
リハビリ専門家であるあなたは,毎日,患者さんのよりよい運動学習のために,どれほど真剣に試行錯誤をしていますか? 立場を替えて想像してみると,リハビリ専門家という仕事の責任の重さにあらためて気がつくはずです.実は,運動学習における「うまくできない」「効果が持続しない」といった原因は,“100%リハビリ専門家の責任”といえます.
患者さんに問題が起きている原因を考え,真剣に試行錯誤を繰り返すこと.はじめからうまくいかなくても,真剣な試行錯誤を重ねていけば,必ず運動学習の成果と,リハビリ専門家としての自信につながっていきます.
■受け身のリハビリからの卒業
臨床場面では,リハビリ専門家が指示していなくても,患者さんが臥位で待っている風景をよく見ます.しかし,これは「受け身のリハビリ」になっている証です.
日々のリハビリ場面を思い出してください.おそらく,前半はストレッチなどの徒手的介入を行い,後半は動作練習を行うといった流れではないでしょうか? 決して,介入方法自体を否定しているわけではありませんが,これを繰り返すことで,患者さんは「リハビリ専門家に触ってもらわないとラクに動けない」という,依存的な「受け身のリハビリ」の考え方になってしまうのです.
入院中は,毎日,数時間のリハビリを受けることができますが,退院後はリハビリ回数が減ることが多く,患者さんが自分ひとりでリハビリをしなければなりません.そのときに「受け身のリハビリ」の考え方になっていると,ひとりでリハビリができず,患者さんが困ってしまうことになるでしょう.「受け身のリハビリ」になるのは,リハビリ専門家の責任です.
本書では,「受け身のリハビリ」から卒業し,患者さん自身がひとりで運動学習を進められるようになるための,具体的な試行錯誤の方法を解説しています.うまくいかない場合の例も載せていますので,ぜひ参考にしてみてください.
患者さんの笑顔を見るためにも,本書で新しい運動学習について学んでみませんか?
2022年5月吉日
生野 達也
目次
1 はじめに
1 運動学習における警笛
2 自立と自律の違い
3 自律へ向けた運動学習とは
2 対話に基づいた運動学習の視座
1 対話を通じた「運動学習」
2 身体運動に影響を及ぼす体性感覚
3 体性感覚の処理に関わる「注意の方向性」
4 注意の方向性を評価する内的過程
5 運動学習と「体性感覚」
6 運動学習に関わる「難易度設定」
3 身体運動と体性感覚に基づく運動学習の評価法
1 「評価と介入」の仮説検証方法
2 評価の仮説検証作業
3 介入の仮説検証作業
4 運動学習の目標設定について
5 自律へ向けた運動学習
4 事例を通した評価・介入と仮説検証
1 対話に基づく運動学習の具体例ー中枢疾患編
2 対話に基づく運動学習の具体例ー整形疾患編
5 実践! 小林純也氏へのアプローチ
1 セッション初回―問診から仮説を立てる
2 歩行における評価と介入
3 起立屈曲相における評価と介入
4 座位バランスにおける評価と介入
5 起立屈曲相における評価と再介入
6 起立伸展相における評価と介入
7 立位屈伸における評価と介入
8 起立伸展相における評価と再介入
9 歩行における評価と介入
10 セッション2回目―リハビリ日記の分析に基づく仮説
11 立位屈伸における評価と介入
12 起立屈曲相における評価と介入
13 その後の展開とまとめ
6 運動学習の効果を持続させるオンラインリハビリテーションの実際
1 オンラインリハビリテーションの注意点
2 オンラインリハビリテーションの実際
3 運動学習の持続効果を検証する「リハビリ日記」
4 リハビリ日記の使い方
5 運動学習内容の検証と再指導
現場でのワンポイント
対象者の「普通」「わからない」への対処方法 / 見た目で感覚の仮説を立てない / 下肢整形疾患に共通するポイント
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ダウンロード時に必要なメモリ:275.2MB以上
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- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
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書籍情報
- ISBN:9784895907545
- ページ数:140頁
- 書籍発行日:2022年5月
- 電子版発売日:2022年6月17日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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