12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと

  • ページ数 : 110頁
  • 書籍発行日 : 2019年7月
  • 電子版発売日 : 2022年8月17日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

たくさんの気づきや教訓がつまった、何度も読み返したくなる本

『作業療法ジャーナル』に連載の人気コラム「ひとをおもう」を加筆、書籍化。
本書では、筆者らが過去に経験したクライエントとのエピソードをコラムとして掲載し、一つひとつのエピソードを通して得た気づきや学びについて解説。
紹介する12のエピソードは臨床家の作業療法士が、臨床場面で必ずや遭遇する出来事を厳選。
本書は、作業療法士が過去に経験したエピソードや今後経験するエピソードを言語化し、クライエントとの相互交流の中で選択・調整される実践の一助となるであろう。

あわせて読む → 「続 12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと

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序文


本書は、2018年4月~2019年3月まで「作業療法ジャーナル誌」に連載されたコラム「ひとをおもう」の内容に加筆を行い、書籍化したものである。

作業療法士は養成校で基本的な知識を学び、臨床家としてのキャリアをスタートする。しかしながら、養成校で学ぶ内容はあくまでも作業療法士としてスタートラインに立つための最低限の知識であり、臨床に出てから学ぶことのほうがはるかに多いのが実情である。職場の先輩から教わる知識、文献から学ぶ知識、研修会で学ぶ知識…作業療法士は日々さまざまな学びを得ながらゆっくりと成長していく。その中でもクライエントとの相互交流を通しての学びは、何物にも代えがたい貴重なものであろう。書籍化にあたり、いくつかのタイトルが候補としてあがったが、最終的に『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』に決めたのもそのためである。

本書には、私や同僚が過去に経験したクライエントとのエピソードをコラムとして掲載するとともに、解説として、一つひとつのエピソードを通して得た気づきや学びについて説明している。クライエントとの相互交流の中でもたらされる経験は、ともすれば何気ない日常の1場面として流れていく。しかしながら、そこにはセラピストを成長させてくれるヒントがたくさん含まれている。本書が読者のみなさんの臨床的思考の成熟に寄与する一材料になることを願っている。コラムおよび本書をまとめるにあたり、元同僚の諸氏にはたくさんの助言をいただいた。また、コラムを担当してくださった三輪書店の高野裕紀氏、森山亮氏、本書の編集を担当してくださった佐々木理智氏にはひとかたならぬご指導をいただいた。この場を借りて深謝したい。


齋藤佑樹

目次

1 世界を想像する

<Keyword>

経験している世界はみな異なる

文脈によって異なる役割を担っている

文化や年代が思考や価値観に影響する

常にクライエントの主観的世界に関心をもつ

2 循環を支援する

<Keyword>

相対性と折り合いをつけながら生きる

作業の視点で現実的な障害受容の形を考える

すべてがクライエントの大切な経験

“する”に直接介入できることの強みを活かす

3 経験を共有する

<Keyword>

医療者が見慣れた景色を疑う

家族の関心の偏りに注意する

その人らしさの共有を大切にする

どうすればできるかを考える

4 理由を解決する

<Keyword>

誰にとっての問題なのか ? を考える

問題が起きている理由に焦点を当てる

解決にみえて実は悪循環になっている

自分たちにも成功体験が必要

5 形態を吟味する

<Keyword>

動作の自立と作業の可能化は異なる

クライエント特有の遂行文脈がある

作業同士の関係性に関心を向ける

遠慮や誤解のない関係性を構築する

6 物語を尊重する

<Keyword>

どのような物語の中を生きているのか

“ありたい姿”を捉える面接評価

役割の認知的側面に介入する

全員で環境因子をリレーする

7 期待を加工する

<Keyword>

外的期待の背景を捉える

作業は人の立場や居場所をつくる

作業には表出しにくい意味もある

作業と結びつくことができる外出や外泊

8 相対性を考慮する

<Keyword>

中立的に評価結果と向き合う

拒否すらできないクライエントもいる

状況に対する解釈は相対的

代理的体験を活用する

9 条件を整備する

<Keyword>

作業を大切にするための条件

作業を1つ失う影響を考える

クライエントの声を聴くということ

すべてを伝えるべきなのか

10 資源を活用する

<Keyword>

作業療法士は何の専門家なのか

クライエントの課題をシェアする

自由度をあげる仕組みをつくる

外来リハや訪問リハの意義

11 痕跡に接続する

<Keyword>

実行している手段の目的を明確にする

理解者という“感覚”を大切にする

最も柔軟な環境因子であり続ける

さりげなく丁寧に研ぎ澄ます

12 意味を俯瞰する

<Keyword>

意味のある作業を共有する

文化的な知識と感度を養う

緊急度と重要度を補正する

意味のある作業の実現

・参考文献

・あとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784895906609
  • ページ数:110頁
  • 書籍発行日:2019年7月
  • 電子版発売日:2022年8月17日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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