皮膚科ナーシングプラクティス

  • ページ数 : 290頁
  • 書籍発行日 : 2009年9月
  • 電子版発売日 : 2022年8月26日
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商品情報

内容

看護師必携のナーシングプラクティスシリーズ!

皮膚科における看護は,高い専門知識と皮膚科特有の看護技術が求められる.本書は,(1)皮膚科看護に必須の知識をコンパクトにまとめたテキスト,(2)皮膚科特有の看護テクニックをまとめた実践書,(3)外来・手術・病棟の各場面における看護の役割と要点を解説したマニュアルの3役をまとめた画期的な1冊.医師とナースの共同執筆による現場に即した内容を,豊富な写真とイラストでビジュアルに魅せる新たな皮膚科看護のバイブル.

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序文

序文


皮膚科は,用語がむずかしく,皮膚科医師以外には理解しにくい難解な専門分野として知られていました.しかし,最近の医学の進歩は皮膚科に大きな変革をもたらし,以前のごとく診断を行うだけでなく,積極的に治療を行う医療分野に変貌しつつあります.このような背景のもと,皮膚科においても,医師のみでなく,ナースや検査技師などのコメディカルとの協力を重視したチーム医療が重要となっています.すなわち,皮膚科における看護の重要性が増しつつあるといえます.

したがって,皮膚科診療に精通したナースの養成が望まれるわけですが,このためには,皮膚科の看護をわかりやすく解説したナースのためのテキストが必要となります.しかしながら,皮膚科において,学生,医師向けのテキストは多数出版されていますが,看護に関する成書は極めてわずかしか出版されていないのが現状です.そこで,ナースと皮膚科医師が共同執筆することにより,皮膚科診療における看護に必要な知識を,効率よく修得できることを目的としたテキストの出版を企画いたしました.

皮膚科の診療は内科的なものと外科的なものがあり,極めて広範囲にわたります.さらに,皮膚科特有の診断法,外用療法,皮膚科独自の用語があり,皮膚科診療にあたってはこれらの理解も必要となります.このような皮膚科の特有の知識に加えて,皮膚外科,美容皮膚科などの新しい皮膚科の動向をも踏まえる必要があります.しかし,皮膚科看護の実践の場では,十分なトレーニングの時間がなく,直ちに皮膚科診療に従事する場合も多くみられます.そこで,本書は,いたずらに知識の集積を目的とせず,「患者さんを前にしたときに直ぐに役立つ」をモットーとし,現場からの生きた情報をもとに,現実に即したテキストを編集することを基本としました.

以上,まとめますと,本書の特徴は以下のようになります.

1)ナースと皮膚科医師が共同執筆することにより,お互いの視点から皮膚科看護を解説し,特にナースによる患者さんへの説明を重視したこと.

2)写真,イラストを多用し,ビジュアルなテキストを目指したこと.

3)内容的には,「皮膚科看護の特徴」「看護に役立つ皮膚科の知識」「皮膚科看護に必要な基本的技術」「外来編」「病棟編」

「手術編」に大別し,各項目を参照するだけで直ぐに役立つようにしたこと.

『皮膚科ナーシングプラクティス』が,皮膚科診療の場におけるバイブルとして,多くの皮膚科ナースに愛されることを期待する次第です.


平成21年8月

編者一同

目次

皮膚科看護の特徴

皮膚科看護とは

看護に役立つ皮膚科の知識

I.皮膚の構造と機能

II.主な症状への理解

1.痒みとは

2.アレルギーとは

3.発疹観察の仕方

III.主な疾患

[1]湿疹・皮膚炎群

[2]蕁麻疹・皮膚そう痒症・痒疹・紅皮症

[3]紅斑

[4]薬疹

[5]皮膚血管炎

[6]膠原病

[7]膠原病類似疾患・肉芽腫症

[8]光線過敏症

[9]物理・化学的皮膚障害

[10]水疱症

[11]膿疱症

[12]角化症

[13]炎症性角化症

[14]代謝異常症

[15]母斑

[16]母斑症

[17]皮膚腫瘍

[18]ウイルス感染症

[19]細菌感染症

[20]真菌感染症

[21]性感染症

[22]皮膚付属器疾患

[23]色素異常症

[24]糖尿病と皮膚疾患

[25]点滴漏れによる皮膚障害

[26]疥癬

皮膚科看護に必要な基本的技術

I.外用療法と看護のポイント

1.外用薬の種類と正しい使い方

2.外用方法

3.包帯法

II.理学療法と介助

1.レーザー療法

2.凍結療法

3.電気外科療法

4.紫外線療法

5.イオン導入法

III.全身療法

1.ステロイド

2.レチノイド

3.シクロスポリン

4.抗癌剤

5.その他の全身療法

6.点滴注射時,静脈炎・血管外漏出時のケア

IV.主な症状の管理・処置とケア

1.創傷ケアの基本

2.褥瘡のケア

3.疼痛のケア

4.痒みのケア

5.小児のスキンケア

6.高齢者のスキンケア

7.ドライスキンのケア

8.オイリースキンのケア

9.脆弱な皮膚のケア

10.紫外線に対するケア

11.フットケア

12.ネイルケア

13.その他の部位のケア

V.美容皮膚科の光と影

1.化粧品皮膚障害

2.ケミカルピーリング

3.にきび治療

4.しみ治療

5.医療メイクアップ

6.男性型脱毛症(AGA)のケア

7.カツラ

8.ビタミンCのイオン導入法

外来編

I.皮膚科外来の特徴と看護師の役割

II.皮膚科のトリアージとエマージェンシー

III.感染疾患への対応

IV.診察介助

V.検査とその介助

1.パッチテスト

2.光線テスト

3.真菌検査

4.ダーモスコピー

5.皮膚アレルギー試験

6.薬疹の内服試験

7.生検

8.その他の検査

VI.外来手術のオリエンテーション

病棟編

I.皮膚科病棟の特徴と看護

1.皮膚科病棟の特徴と病棟管理

2.入院時オリエンテーション

3.入院生活とケア

4.術前・術後看護

5.クリニカルパス

II.注意が必要な疾患と入院看護

1.糖尿病の皮膚管理・フットケア

2.アトピー性皮膚炎の教育入院

3.薬疹・蕁麻疹などの原因精査入院

4.帯状疱疹

5.潰瘍の保存的治療

6.熱傷

手術編

I.皮膚科手術の特徴と準備

1.皮膚科手術の特徴と看護師の役割

2.術前の準備

3.皮膚科で用いる手術機器

II.術式別の看護

1.切除術

2.植皮術

3.皮弁術

4.ティッシュエキスパンダー法

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書籍情報

  • ISBN:9784830646430
  • ページ数:290頁
  • 書籍発行日:2009年9月
  • 電子版発売日:2022年8月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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