泌尿器外科 2020年8月号(Vol.33 No.8)【特集】第35回 前立腺シンポジウム記録

  • ページ数 : 104頁
  • 書籍発行日 : 2020年8月
  • 電子版発売日 : 2022年8月26日
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商品情報

内容

特集 第35回 前立腺シンポジウム記録
最新の前立腺癌基礎・臨床研究の理解を深めるための基本講座/哺乳類における精巣ライディッヒ細胞の分化と男性化のメカニズム/Theranostics of Prostate Cancer with Lutetium-labeled PSMA ほか

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序文

序文


第35回前立腺シンポジウムは令和元年12月14日(土),15日(日)に品川コンファレンスにて約300名の参加者をえて開催されました。第1日目の基礎部門,第2日目の臨床部門からの構成が同様で,第2日目は「局所進行性・オリゴメタ前立腺がんの診断・治療」をテーマとしました。教育セミナー2でオーストラリア,メルボルン大学からMicheal Hofman教授をお迎えし,“Theranostics of prostate canere with Luteitum-labeledPSMA”のタイトルで講演をいただきました。PSMA PETによる診断から放射性医薬品を用いた治療という,非常に魅力的な診断・治療体系を多数実施している先生に依頼しました。今後日本でも,この診断・治療が実用化されることを心より願います。一般演題,指定演題も多数の優れた演題をいただき,心から感謝しています。

今回,序文では基礎部門について少し詳細を述べることにします。前立腺シンポジウムはかつては日曜日の臨床部門のみの会でした。そこに,基礎部門をつけることになった経緯はこれまでも書きましたが,国立がんセンターで行われていた「前立腺癌ワークショップ」というクローズドの研究会を合流させた形になっています。前立腺癌ワークショップは泌尿器科・病理が前立腺癌研究を一同に介して発表し議論する会で,国立がんセンターの会議場で毎年行われてきました。その会も発展的解消の時期を迎えるにあたり,前立腺シンポジウムに合流することになりました。基本的に,前立腺癌ワークショップの形態を維持し,基礎部門の世話人推薦演題が発表されています。その後,前立腺研究財団の研究助成演題を加えて第34回に至りました。泌尿器科と前立腺の研究に携わる病理の合同カンファレンスは非常に重要な意味をもち,多大な研究成果が発表されてきました。今回,第35回を迎えるにあたり,基礎部門をさらに充実させようという内外からの意見に触発され,全面的にスタイルを一新いたしました。その目玉はワークショップを設けたこと,そして演題を公募としたことです。ワークショップはプランナーを,慶應義塾大学の小坂威雄先生,九州大学の塩田真己先生,京都大学の赤松秀輔先生の3名にお願いし,ワークショップ,オープニングセミナー,教育セミナー1を一体化して企画していただきました。第35回は「前立腺癌におけるトランスレーショナル研究を俯瞰して,日本人における前立腺癌の特性を再考する!」というテーマをいただきました。今回は,小坂威雄先生がチーフとなって会を牽引いただきました。3回この形態で行い,その後また形式を検討することが運営委員会で承認されています。次回は,九州大学の塩田真己先生の企画となります。当日の内容はすばらしく,非常に勉強になる会であったと教室員から聞いており,この場をかりてプランナーの先生方ならびに,この企画を認めていただいた村井勝理事長をはじめ,運営委員会の先生方に感謝申し上げます。

第36回を令和2年12月に予定をしておりましたが,新型コロナウィルス感染の問題があり,今年は中止とさせていただくことになりました。前立腺シンポジウムの大きな魅力に,ポスターセッションがあります。「3密」を避けるという状況で,これまでの形式では行うことができません。また,会場も定員を制限することをはじめとする使用制限もあるようです。こうしたことも含め,残念ではありますが,来年の開催を目指して準備を進めてまいります。

終わりに,あらためて第35回前立腺シンポジウムに参加いただきましてありがとうございました。来年の開催を目指してまいりますので,引き続きよろしくお願いいたします。


第35回前立腺シンポジウム運営委員長
群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学
鈴木 和浩

目次

特集:第35回 前立腺シンポジウム記録 令和元年12月14日(土)・15日(日)

序文

鈴木 和浩

オープニングセミナー

最新の前立腺癌基礎・臨床研究の理解を深めるための基本講座

小坂 威雄,他

教育セミナー1

哺乳類における精巣ライディッヒ細胞の分化と男性化のメカニズム

嶋  雄一

教育セミナー2

Theranostics of Prostate Cancer with Lutetium-labeled PSMA

Dr. Michael S. Hofman

基礎部門

セッション1 公募演題

前立腺肥大症増殖過程における筋線維芽細胞の経時的変化

秦  淳也,他

セッション2 研究助成受賞課題

新規癌細胞初代培養法(CTOS法)を用いた,前立腺癌オーダーメード治療の可能性─患者由来がん(Patient-derived xenograft:PDX)モデルの作成と解析─

新井 誠二,他

エピジェネティック酵素LSD1に対する選択的阻害剤を用いた癌性疼痛新規治療法の開発

惠谷 俊紀,他

ワークショップ

前立腺癌におけるトランスレーショナル研究を俯瞰して,日本人における前立腺癌の特性を再考する!

日本人の前立腺癌の発癌における特徴的な遺伝子変異研究の最前線(SNP解析)

高田  亮

アンドロゲン代謝システムに着目した前立腺癌の進展・薬物応答の研究最前線

塩田 真己

前立腺癌におけるリキッドバイオプシー最前線

赤松 秀輔

神経内分泌癌研究の最前線─現況と課題─

安水 洋太

臨床部門

口演セッション1 リンパ節転移・骨転移治療と予後

Stage D2前立腺癌の治療成績

村川 裕希,他

高リスク群前立腺癌における拡大リンパ節郭清に関する臨床的検討

森  堂道,他

口演セッション2 オリゴメタに対する局所治療

内分泌単独療法で開始したCHAARTED low-volume転移性前立腺癌における予後因子の検討

久木元 隆,他

前立腺癌のリンパ節oligometastasesに対する拡大骨盤内リンパ節郭清の検

植村 俊彦,他

口演セッション3 微小転移に対する画像診断・標的治療

埼玉県立がんセンターでの前立腺癌診療における全身MRIによるオリゴメタ評価と治療について

酒井 康之,他

日本人の去勢抵抗性前立腺癌患者に対する177- ルテチウムPSMA内用療法の治療経験

車  英俊,他

ポスターセッション1

前立腺癌oligometastasesに対する放射線照射の有効性に関する検討

八重樫 洋,他

少数個の遠隔転移を伴うホルモン感受性前立腺癌に対する準根治的放射線治療の長期成績

相澤 理人,他

当院におけるN1前立腺癌に対する局所治療の治療効果

永澤 誠之,他

ポスターセッション2

転移性前立腺癌における局所治療のタイミングと有用性の検討

柴森 康介,他

当院における前立腺癌オリゴメタの臨床的検討

清水 信明,他

ポスターセッション3

全身MRI DWIBS法によるCRPC症例におけるoligometastasis検出とmetastasis directed therapy

清水 勇樹

ポスターセッション4

ホルモン療法を行った前立腺癌における診断時転移巣数と予後との関連

福岡憲一郎,他

ポスターセッション5

当科におけるリンパ節転移およびOligometastasisを有する前立腺癌に対するAndrogen deprivation therapy(ADT)併用放射線治療の治療成績

尾張 拓也,他

ポスターセッション6

局所進行前立腺癌の局所進行症状に関する検討

小丸  淳,他

パネルディスカッション 局所進行前立腺がんの至適治療戦略

局所進行前立腺癌に対する前立腺全摘+拡大リンパ節郭清の意義

武中  篤,他

ホルモン療法併用全骨盤IMRT ─リンパ節領域照射の意義─

溝脇 尚志,他

重粒子線治療

河村 英将

令和元年度 前立腺がん検診研究及び人間ドック施設アンケート集計報告会議 記録

ご挨拶

村井  勝

報告事項

前立腺がん検診研究班 研究進捗状況報告:2018年度伊勢崎コホートの検診結果

伊藤 一人,他

人間ドック施設における前立腺がん検診アンケート集計報告(第14回調査)─ 2018年度─

伊藤 一人,他

ラウンドテーブルディスカッション

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書籍情報

  • ISBN:9784865173857
  • ページ数:104頁
  • 書籍発行日:2020年8月
  • 電子版発売日:2022年8月26日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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