第3版 感染症診断に役立つグラム染色ー実践 永田邦昭のグラム染色カラーアトラス

  • ページ数 : 356頁
  • 書籍発行日 : 2022年4月
  • 電子版発売日 : 2022年9月30日
¥5,940(税込)
ポイント : 108 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

病原体を可視化して感染症に挑む――本書には、各種病原菌の鑑別ポイントとともに、高質で、本当にわくわくするようなすばらしい写真が満載です。著者の丁寧な実践経験がこの本には詰まっています。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

第3版 序

2006年に、感染症に苦しんでおられる患者さんの早期診断・早期治療に役立つことを念じて書かせていただきました本アトラスも、おかげさまで第3版を出版させていただくことになりました。

筆者がこれまで経験した症例の写真に解説を加えるというスタイルは変わりありませんが、新型コロナウイルス感染症の影響で学会・研修会・会議等での出張が減少した時間を活用して撮りためていた写真を編集し、菌種や症例を数多く追加しています。また解釈の難しい誤嚥性肺炎については、誤嚥後の時期に応じて変化する染色像を4つのフェーズに分けて解説し、より分かりやすく実践に即した内容になっているものと思います。読者の方から抗菌薬選択や治療法に関する内容も欲しいというご意見もいただいておりましたが、治療まで踏み込むと説明文が長くなり、本書のコンセプトである「写真を大きく、文章を簡潔に」というスタイルが崩れてしまうため、抗菌薬による染色性や形態の変化など、症例の説明に必要とされるもの以外は診断に役立つ内容を中心に書かせていただきました。

診療の現場でグラム染色の重要性が再認識され、微生物検査室を持たない施設においてもグラム染色を新たに開始する施設が増加し、不安を抱えながら手探りで実施しなければならない状況もあろうかと思います。本アトラスでは、著者がこれまで経験して感じた各種病原菌の鑑別のポイントなどについて解説しています。日常業務において顕微鏡の傍らに置き、参考にしていただければ幸いです。直接塗抹標本の観察は、いわば患者さんの病巣部を顕微鏡で直接のぞく作業であり、最も臨床に近い検査と言えます。主治医または担当医との情報のやりとり(キャッチボール)には不可欠なものです。グラム染色標本の中には、今現在の患者さんの病態を反映する様々な情報が含まれています。きれいで見やすい染色標本作成を心がけ、グラム染色からのメッセージを少しでも多く読み取ることのできる「異常に気付く目」を養っていただきたいと思います。この本が有効に活用され、感染症の早期診断と適切な治療に結び付いていくことを心から願っています。

最後に、初版本の発行を快くお引き受けくださり、ここまでこの本を育てていただきました日水製薬株式会社の皆様に感謝申し上げます。また初版本の企画段階から、ご理解とご指導をいただきました琉球大学名誉教授・山根誠久先生に心より感謝申し上げます。そして今回の改訂版の出版にあたって、細やかな気配りとご尽力をいただきました有限会社シーニュの藤本浩喜氏、藤本真美子氏に深謝いたします。


2022 年1 月

永田 邦昭

目次

総論

塗抹の仕方(1)膿性の材料.

塗抹の仕方(2)尿検体(液状検体)

グラム染色法(西岡法)(1)

グラム染色法(西岡法)(2)

標本の保存方法

グラム染色をきれいに染めるための秘訣

脱色されやすい菌の実例(バシラス、ラクトバシラス)

上気道の常在細菌叢

下気道感染が疑われる膿性痰

肉眼的観察の注意点

細菌感染以外の炎症所見(アレルギー性):好酸球(Eosinophil)

感染の回復期に見られる炎症所見:Macrophage(マクロファージ)

各論

グラム陽性球菌─ブドウ球菌─

グラム陽性球菌─肺炎球菌─

グラム陽性球菌─溶血連鎖球菌─

グラム陽性球菌─アンギノサス(ミレリー)グループ─

グラム陽性球菌─その他の連鎖球菌─

グラム陽性球菌─腸球菌─

グラム陽性球菌─その他─

グラム陽性桿菌─放線菌:ノカルジア─

グラム陽性桿菌─放線菌:アクチノマイセス─

グラム陽性桿菌─放線菌:その他の放線菌

グラム陽性桿菌─コリネバクテリウム、バシラス 他─

グラム陽性桿菌─抗酸菌─

グラム陰性球菌

グラム陰性桿菌─ヘモフィルスおよびパスツレラ─

グラム陰性桿菌─ブドウ糖発酵菌─

グラム陰性桿菌─ビブリオ─

グラム陰性桿菌─エロモナス─

グラム陰性桿菌─ラセン菌─

グラム陰性桿菌─ブドウ糖非発酵菌─

グラム陰性桿菌─その他─

嫌気性菌

誤嚥と嫌気性菌感染

真菌─酵母─

真菌と間違いやすい藻類

真菌─糸状菌─

真菌─その他の真菌─

膣内の微生物

マイコプラズマ

その他─原虫・ダニ類─

その他─細菌以外の成分─

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:60.3MB以上(インストール時:124.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:241.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:60.3MB以上(インストール時:124.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:241.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784910440026
  • ページ数:356頁
  • 書籍発行日:2022年4月
  • 電子版発売日:2022年9月30日
  • 判:単行本
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。