麻酔パワーアップ読本 エッセンシャルズ

  • ページ数 : 394頁
  • 書籍発行日 : 2022年10月
  • 電子版発売日 : 2022年9月22日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

人気ブログ「麻酔科勤務医のお勉強日記」が本になりました!
教科書やマニュアルには書かれていないような、実臨床に活かせる工夫とアイディアを書籍にまとめました


■市中病院勤務の麻酔科医「SRHAD(スラッド)-KNIGHT(ナイト)」が11年間毎日更新しているブログ「麻酔科勤務医のお勉強日記」より、特に人気のあった記事を、実際の麻酔診療業務の過程に沿って分類・整理してまとめました。
■麻酔科で活かせるマメ知識としての「Plus」、ときに麻酔とは関係のない「Column」を随所に織り交ぜ、さりげないユーモアのある語り口でまとめた読み物的に読める1冊です。

あわせて読む → 麻酔パワーアップ読本 アドバンスト

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序文

はじめに

「麻酔科勤務医のお勉強日記」というブログを書いていますSRHAD-KNIGHTと申します。日々、麻酔関連の英語論文の抄録を日本語訳してブログに投稿しています。かれこれもう11年以上続けています。

そもそもは、勤務している病院の朝の勉強会用にと、毎日、いくつか英語論文抄録の日本語訳を作成して早朝カンファレンスで、A4用紙に印刷して提示していたのが始まりです。「労多くして益少なし」で、やりがいもなくて何度ももう止めようかと思いましたが、「そうだ! 日本語に訳した抄録をブログに投稿すれば、スタッフだけじゃなくて、もっと多くの人に見てもらえるかもしれない。そうすれば、この苦労も少しは報われるんじゃないだろうか」と思い、ブログに投稿することにしました。多くの人に日本語訳を提供できる以外にも、自分が目を通した英語論文抄録のデータベースがインターネット上に存在することになり、インターネットに接続された端末さえあれば、いつでも過去記事にアクセスできるようになり、これはなかなか良い方法だと思いました。

ブログのメイン記事は、麻酔と集中治療、救急関連の海外論文の紹介なのですが、ときどき、くだらない記事や、麻酔科研修医向けの記事、普通の教科書とは違った見方・考え方、臨床で役立つ小さなコンピュータ・プログラムやテクニック、身の回りのアイデアなど、雑多なことも記事にしています。これら後者の記事の中から、人気のあった記事を中心に、実際の麻酔診療業務の過程に沿って、分類・整理し、また加筆・修正を行い、時に新しい記事を作成して、1冊の本にすることができました。ブログを読むような習慣のない研修医、麻酔科・救急に携わる先生方にも、少しでも麻酔の臨床に役立つ情報が提供できれば幸いです。

本書を刊行するにあたり、どのような因果かわかりませんが、筆者のブログに共感し、このような単行本出版のきっかけを与えてくださった藤本浩喜氏、出版の労を担っていただいた日本医事新報社の皆様、そして、日々の病院勤務を支えてくれた妻に心から感謝申し上げます。


2022年8月

SRHAD-KNIGHT

目次

第1章 術前評価

1.Q 緊急手術で最終摂食を確認することの意味は?

2.Q「緊急手術ならすべてフルストマックと思え!」は正しいか?

3. S Mallampati分類はほとんど意味がない(私見)

4. P 気道困難スコア(ADS)計算機

5. P Airway Score計算機

6.Q 術前評価の“ULBT”とは?

7.Q SARIスコアとは?

8.Q 気道評価の「LEMONの法則」とは?

9.Q 術前の気道評価で最低限行なうとすれば何がよいか?

10. P 術後肺合併症予測計算機─術後肺合併症予測のためのスコアリング・システム

第2章 脊髄くも膜下麻酔

1. T 局所麻酔の秘訣

2. S 硬膜外麻酔は簡単であり、脊椎麻酔は難しい!

3. S 脊髄くも膜下麻酔の投与量の決め方:脊椎麻酔の処方計画

4. P 脊椎麻酔処方計画 計算機

5.Q ペンシルポイント型脊椎麻酔針の孔の向きはどう影響するか?

6.Q サドルブロックとは?

7. T 超高度肥満患者の脊椎麻酔

8.Q 脊椎麻酔時に、高比重液と等比重液はどう使い分けるか?

9.Q ヤコビ線とは?

第3章 硬膜外麻酔

1.Q 胸椎の椎間レベルを推定するアバウトな方法とは?

2.Q 硬膜外穿刺:メディアンとパラメディアンはどちらが難しいか?

3.Q 硬膜外麻酔にはどれくらいの薬液が必要か?

4. S 硬膜外麻酔:何をどれだけ?

5. S 硬膜外麻酔にフェニレフリンを併用するメリット

第4章 麻酔の導入

1.Q 全身麻酔の導入前にルーチンにチェックするべき7項目とは?

2.Q 前酸素化はなぜ必要か?有効な前酸素化は何を見て判断するか?

3.Q プロポフォールの基本使用量は? それを増減する主な要因は?

4.Q 麻酔導入に必要なプロポフォール用量と年齢の関係は?

5.Q 麻酔導入に必要なプロポフォール用量とフェンタニルの関係は?

6.Q 麻酔導入時の薬剤投与と効果発現のタイムラグとは?

7.Q 麻酔導入時のロクロニウム投与量をどうするか?

8. S 麻酔導入に及ぼすリドカイン静注の効果

9.Q 麻酔導入用の薬剤の使用目的と投与順序は?

10.Q マスク換気困難の予測因子とは?

11.Q マスク換気困難! その時どうする?

第5章 ラリンジアルマスク・エアウェイ

1.Q ラリンジアルマスク・エアウェイの利点は?

2. S ラリンジアルマスク挿入の理論

3. S ラリンジアルマスク留置の理論

4.Q ラリンジアルマスクがうまく挿入できないときどうするか?

5.Q ラリンジアルマスクのサイズはどう決めるか?

6. T ラリンジアルマスク選択の斬新な方法:マスクが「手幅」を超えるサイズ

7. S カフ圧計を使用しないラリンジアルマスクのカフ圧設定法

8.Q 呼吸数を指標としたフェンタニル維持投与の方法とは?

9. T ラリンジアルマスクによる全身麻酔からの覚醒に際しての小技

第6章 気管挿管

1.Q「指交叉法」の欠点とは?

2. T 指交叉法を用いない気管挿管「両手開口法+中指伸展法」

3.Q 挿管介助のBURP法とは何か?

4.Q セリック手技(Sellick maneuver)とは?

5.Q スニッフィング・ポジション(sniffing position)とは?

6.Q ランプ・ポジション(ramp position)とは?

7. T 気管チューブ・サイズを推定する新規で簡単な方法=「手幅÷10」

8.Q 迅速導入(RSI)はどうやるか?

9. T 迅速導入の小技「1シリンジ混注・押し入れ法」

10.Q ロクロニウム投与のタイミングはどうするか?

11.Q 仰臥位になれない患者さんの麻酔導入、気管挿管はどうするか?

12.Q 緊急挿管は「クラッシュ」か、それとも「アウェイク」か?

13. T 気管挿管がちょっと難しいとき「プチ挿管困難」の処方箋

14.Q 気管挿管は看護師が行なってもよいか?

15. P 挿管困難スケール(IDS)計算機

第7章 気管チューブの管理

1.Q 食道挿管でも呼吸音は聞こえる! ?

2.Q 気管挿管を確認するにはどんな方法があるか?

3.Q 食道挿管でないこと以外に挿管後に確認したほうがよいことは?

4.Q カフ圧の最適値とは? それは何で決まっているのか?

5. T 知らなきゃ損! 超簡単、気管チューブの最適カフ圧設定法

6. S 日常的に麻酔で使用する気管チューブのサイズについて

7.Q 気管挿管後に嗄声が生じるのはなぜか?

8.Q 全身麻酔中の人工呼吸器の設定はどうするか?

9.Q 気管挿管による全身麻酔からの覚醒過程で抜管はいつするのか?

10.Q バッキングとは?

11.Q 気管挿管中に生じる換気困難?

12.Q 気管チューブの適当なサイズと留置長は?

13. S 気管チューブ挿入長の3つの法則

第8章 静脈麻酔薬、筋弛緩薬と拮抗

1.Q フェンタニルとレミフェンタニルはどう使い分ける?

2. T レミフェンタニルでアタフタしない裏技! !

3. S フェンタニルとブプレノルフィンの併用は有用である

4.Q 麻酔薬投与量と肝腎機能の関係とは?

5. S レペタン®・アルチバ® 麻酔

6.Q レミフェンタニルで麻酔した後の術後鎮痛はどうするか?

7.Q レミフェンタニルを投与終了するタイミングは?

8. S レミフェンタニルの咳嗽予防効果

9.Q「プレクラリゼーション」「リクラリゼーション」とは?

10.Q ロクロニウムの追加・維持投与はどうするか?

11. S 筋弛緩モニター下のスガマデクスの至適(私的?)初期投与量

12.Q 筋弛緩薬に対する拮抗薬をどう使い分けるか?

13. T 短時間手術の際にスガマデクスで拮抗しなくて済むようにする方法

14. S スガマデクス投与に伴うアナフィラキシーを少なくするために!

第9章 麻酔特有モニター 輸液管理/循環管理

1.Q BISモニターとは何か?

2. T BISセンサーの代替貼付部位

3.Q TOFとは? どのように評価するのか?

4.Q 筋弛緩モニターのPTCとは何か?

5.Q 筋弛緩モニターが使用できないときの、アバウトな筋弛緩度の評価法とは?

6.Q 末梢静脈ライン確保のコツは?

7. T 末梢ライン確保が困難なときの「外頸静脈穿刺」

8. T 輸液が点滴筒以下に落ちてしまったときの対応:クランプ・ミルキング法

9.Q 輸液剤(晶質液)の行方は?

10. S 至適? 私的? 輸液と輸血のストラテジー

11. T 内頸静脈穿刺のコツ:絶対当たる!?

12.Q 内頸静脈を穿刺しやすいようにするにはどうするか?

13.Q 術中に頻用される昇圧薬・降圧薬の作用ベクトルとは?

14.Q ショック指数とその算出法は?

第10章 麻酔からの覚醒

1.Q 抜管前後の気管内/口腔内の吸引の順番は? 加圧抜管とは?

2.Q 抜管前の気管内吸引、口腔内吸引を行なう際に注意すべき点とは?

3.Q 全身麻酔の抜管後には、酸素投与は必須か?

4.Q 調節呼吸による全身麻酔後に自発呼吸を出すにはどうするか?

5.Q 全身麻酔からの覚醒時のお作法とは?

6.Q 穏やかな覚醒を得るためには?

7.Q 覚醒遅延を起こさないためには?

8.Q 全身麻酔後、帰室前にチェックするべき事項は?

9. S SRHAD式リカバリ・スコア

10. S SRHAD式リカバリ・スコア 実践編

11. S 麻酔診療の自己評価

資料:ポイント集

索引

Column 麻酔科を選んだ理由(その1)

偶然の一致! ! !

「睡眠」と「麻酔」の違い

偶然の一致! ?

「袋ファイル」って知ってますか?

「袋ファイルシステム」実践編

麻酔科を選んだ理由(その2)

キリンは高血圧!?

麻酔科を選んだ理由(その3)

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書籍情報

  • ISBN:9784784971107
  • ページ数:394頁
  • 書籍発行日:2022年10月
  • 電子版発売日:2022年9月22日
  • 判:四六判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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