第1章 医療観察法と司法精神科作業療法
1 医療観察法と司法精神科医療 棟近展行
司法精神科医療の歴史と医療観察法制定の経緯
医療観察法の対象者
医療観察法の処遇の流れと特徴
刑事司法手続きの流れと触法精神障害者の処遇
司法精神科作業療法の発展の可能性
2 指定入院医療機関における医療と司法精神科作業療法 南 庄一郎
指定入院医療機関と医療観察法病棟
指定入院医療機関(医療観察法病棟)における司法精神科作業療法
3 指定通院医療機関における医療と司法精神科作業療法 岩根達郎
指定通院医療機関とは
まとめ,今後の課題
第2章 司法精神科作業療法の実践に有用なモデルとアプローチ
1)作業療法のモデル
1 人間作業モデル(MOHO) 南 庄一郎
概要
司法精神科作業療法で人間作業モデルを用いると有用な点
司法精神科作業療法における人間作業モデルの適応例
2 川モデル(The Kawa Model) 奥田真由美
概要
司法精神科作業療法と川モデル
司法精神科領域における川モデルの実践
3 生活行為向上マネジメント(MTDLP) 南 庄一郎
概要
司法精神科作業療法で生活行為向上マネジメントを用いると有用な点,用いる上での工夫
司法精神科作業療法における生活行為向上マネジメントの適応例
4 作業療法介入プロセスモデル(OTIPM) 南 庄一郎
概要
司法精神科作業療法で作業療法介入プロセスモデルを用いると有用な点,用いる上での工夫
司法精神科作業療法における作業療法介入プロセスモデルの適応例
2)アプローチ
1 認知機能リハビリテーション(NEAR を中心に) 岩根達郎
認知機能障害
認知機能リハビリテーション
2 感覚プロファイル 奥田真由美
概要
司法精神科作業療法で用いると有用な点
司法精神科作業療法で用いる上での工夫や課題
適応例(事例を踏まえた実践)
考察
3 社会生活スキルトレーニング(SST) 南 庄一郎
概要
司法精神科作業療法でSST を用いると有用な点と,用いる上での工夫
司法精神科作業療法におけるSST の適応例
4 技能プログラミング 村田雄一
概要
適応例(架空事例を踏まえた実践例)
司法精神科作業療法で用いると有用な点
5 元気回復行動プラン(WRAPⓇ) 立山和久
概要
司法精神科作業療法で用いると有用な点
司法精神科作業療法で用いる上での工夫点や注意点
適応例(事例を踏まえた実践例)
6 ケースフォーミュレーション~作業療法士の立場から~ 岡庭隆門
概要
医療観察法におけるケースフォーミュレーション
司法精神科作業療法におけるケースフォーミュレーションの活用例
支援のポイント
7 クライシスプラン 棟近展行
概要
司法精神科作業療法におけるクライシスプランの作成と工夫
医療観察法医療(司法精神科作業療法)におけるクライシスプランの適用例
8 マイウェイプログラム(患者参加型治療プログラム決定プロセス) 菊池恭介
概要
司法精神科作業療法でこそ有用なマイウェイプログラム
司法精神科作業療法におけるマイウェイプログラムの実践,適応例
第3章 司法精神科作業療法の実践
1 統合失調症の司法精神科作業療法1(指定入院医療機関)~統合失調症事例の心理社会的アプローチで作業療法士の柔軟な役割が求められた事例~岩井邦寿
事例紹介
結果
考察
2 統合失調症の司法精神科作業療法2(指定入院医療機関)~処遇終了後に課題が顕在化した事例~ 奥田真由美
事例紹介
作業療法評価
介入の基本方針および作業療法計画
介入経過
結果
考察
3 統合失調症の司法精神科作業療法3(指定通院医療機関) 児玉和也
はじめに(事例:A 氏)
入院処遇
通院処遇と処遇終了後
考察
4 気分(感情)障害の司法精神科作業療法(指定入院医療機関) 立山和久
成育歴
急性期
回復期
社会復帰期
考察
5 発達障害の司法精神科作業療法(指定入院医療機関) 高岡 崇
発達障害領域の現状について
模擬事例1 自身の病気を受け入れて治療を必要としている事例への関わり
模擬事例2 自身の病気を否定し治療を受け入れることに難色を示す事例への関わり
6 知的障害の司法精神科作業療法(指定入院医療機関)~医療観察法病棟における中等度知的障害者に対する地域生活移行支援~ 南 庄一郎
事例紹介
作業療法評価
介入の基本方針
作業療法実施計画
介入経過
7 重複障害の司法精神科作業療法1(指定入院医療機関)~中等度知的障害を有する統合失調症者に対する長期地域移行支援~ 岡庭隆門
事例紹介
初期評価と治療方針
介入経過
退院申請,退院へ
まとめと考察
8 重複障害の司法精神科作業療法2(指定入院医療機関)~チーム医療における統合失調症と物質使用障害の対象者への作業療法士介入~ 村田雄一
事例紹介
チームにおける評価・治療計画,作業療法介入,経過
考察