理学療法評価学・実習<15レクチャーシリーズ理学療法テキスト>[動画付き]

石川 朗 (総編集) / 森山 英樹 (責任編集/著者) / 中山書店

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2023年4月
  • 電子版発売日 : 2023年4月26日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

理学療法の対象となる疾患・症状すべてに共通して行われる基本的な評価方法を網羅した教科書.評価学は,座学の理論や原則だけでなく,実技も非常に重要である.確実に評価の基本を実施できるよう,注意点やポイントを随所に盛り込み,写真を多用し,動画も加えた.術者の手の置き方や動かす方向,角度など,視聴できる動画は60点.

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序文

はじめに


理学療法は,「評価に始まり,評価に終わる」といわれます.理学療法評価では,患者の病状,病態,障害などの特徴や重症度などを調べ,それらを統合・解釈することで問題点を抽出,目標を設定し,治療方針・計画を立案します.さらに治療的介入後の再評価と介入内容の修正も含まれます.まさしく,評価は理学療法の根幹をなすものです.

評価には信頼性や有用性が求められます.しかし現実的には,理学療法評価には主観的な評価と客観的な評価が混在し,評価結果の統合・解釈も理学療法士の間で違いがある場合もあります.これらのことから,評価の重要性が認識されているにもかかわらず,世界的な潮流であるEBP(evidence-based practice:根拠に基づく診療・検査法)に後れをとっています.評価の精度や妥当性を立証していくなど将来に向けた取り組みも必要ですが,何よりも理学療法評価に関する教育を標準化し,系統的かつ網羅的に理学療法評価を学ぶことが,その信頼性や有用性を確立する礎となります.本書では,理学療法評価の理論(Lecture 1),対象者の全体像を把握するための情報収集や医療面接など(Lecture 2),理学療法評価の手順(Lecture 3),形態測定(Lecture 4),関節可動域測定(Lecture 5~7),筋力検査(Lecture 8~10),感覚検査(Lecture 11),反射検査(Lecture 12),協調性・バランス検査(Lecture 13),動作・歩行分析(Lecture 14),ADL・QOL 評価(Lecture 15)を学びます.これらはすべて,対象とする疾患や症状が何であれ,根拠となる理論と基本的な評価です.

理学療法評価学では,座学で習得しなければならない理論や原則などに加えて,実技に重きが置かれます.実技は,授業の中では基本的な技術レベルで実施できるようになることを目標としますが,そのレベルでは,臨床現場で満足に実施できず,当然のことながら適切な評価を行うことはできません.実技の上達には,自主練習も必要です.その際に役立つように,要点や注意点を随所に盛り込み,写真を多用し,さらに動画も付けました.これらを活用して,少なくとも学生同士であれば完璧に実施できるレベルまで自己研鑽を積んでほしいと思います.

最後に,本書は理学療法士を目指す学生に手に取っていただくことを前提に執筆していますが,最新の関節可動域測定法や徒手筋力測定法に準拠しているなど,臨床現場の理学療法士の学び直しにも役立つ内容になっています.本書を通じて学んだ皆さまが,将来,理学療法評価の信頼性や有用性を確立してくれることを願ってやみません.


2023 年4 月

責任編集 森山英樹

目次

LECTURE 1 総論 理学療法評価と障害モデル (石川 朗)

1.理学療法評価

2.障害モデル

3.理学療法評価の展開

Step up

1.ADLをICF国際生活機能分類)モデルでとらえる際のポイント

2.評価指標の信頼性,妥当性

3.定性(質的)検査,定量検査,半定量検査

LECTURE 2 全体像の把握 (石川 朗)

1.全体像把握の進め方

2.診療情報

3.検査データの確認

4.画像所見の確認

5.他職種からの情報

6.医療面接

7.バイタルサインの測定とフィジカルアセスメント

Step up

1.手術記録の見方

2.家屋調査のポイント

LECTURE 3 統合と解釈 (石川 朗)

1.評価の手順と過程

2.理学療法評価の実際

3.ICFでの問題点の整理

4.記録

Step up

1.オリエンテーションとインフォームド・コンセント

2.理学療法士と倫理

LECTURE 4 形態測定 (森山英樹)

1.総論:形態測定

2.身長

3.体重

4.体格指数

5.四肢長

6.断端長

7.周径

8.断端周径

Step up

1.ウエスト/ヒップ比

2.皮脂厚測定

LECTURE 5 関節可動域測定(1)基本と原則 (森山英樹)

1.総論:関節可動域測定

2.関節可動域表示ならびに測定法

3.関節可動域測定(ROM-T)の原則

4.関節可動域(ROM)の測定方法と注意点

Step up

1.拘縮と強直

2.拘縮の分類

3.強直の分類

LECTURE 6 関節可動域測定(2)上肢・手指 (森山英樹)

1.肩甲帯

2.肩(肩甲帯の動きを含む)

3.肘

4.前腕

5.手

6.母指

7.指

Step up

エンドフィール

LECTURE 7 関節可動域測定(3)下肢・体幹 (森山英樹)

1.股

2.膝

3.足関節・足部

4.第1趾,母趾

5.趾

6.頸部

7.胸腰部

Step up 日常動作と関節可動域

LECTURE 8 筋力検査(1)基本と原則 (森山英樹)

1.筋の能力の分類

2.筋の収縮形態

3.筋力検査

4.粗大筋力検査

5.徒手筋力検査(MMT)

6.ハンドヘルドダイナモメータ(HHD)

7.等速性筋力測定機器

8.筋持久力検査

Step up

1.ハンドヘルドダイナモメータ(HHD)の実技

2.移動動作に必要な膝関節伸展筋力

LECTURE 9 筋力検査(2)MMTの手順,上肢のMMT (森山英樹)

1.徒手筋力検査(MMT)の手順

2.肩甲骨

3.肩関節

4.肘関節

5.前腕

6.手関節

7.手指

8.母指・小指

Step up 代償動作

LECTURE 10 筋力検査(3)下肢・頭部・頸部・体幹のMMT (森山英樹)

1.股関節

2.膝関節

3.足関節・足部

4.足趾

5.頭部・頸部

6.体幹・骨盤帯

Step up

1.肢位別での徒手筋力検査(MMT)

2.肢位別での徒手筋力検査(MMT)の順

LECTURE 11 感覚検査 (森山英樹)

1.感覚とは

2.感覚の分類と種類

3.表在感覚と深部感覚の伝導路

4.感覚検査

Step up 感覚障害が生じる主な疾患

LECTURE 12 反射検査 (森山英樹)

1.反射とは

2.反射の種類

3.反射検査

Step up 代表的な神経・筋の異常と腱反射

LECTURE 13 協調性・バランス検査 (森山英樹)

1.協調性とバランスの定義

2.バランス能力の検査

3.運動失調の検査

Step up

1.運動失調の障害部位による型

2.小脳性運動失調をきたす代表的な疾患

3.運動失調に対するトレーニング

LECTURE 14 動作・歩行分析 (上田雄也)

1.運動学と運動力学の基礎知識

2.動作分析

3.歩行分析

Step up

1.ロッカーファンクション

2.高齢者の歩行

LECTURE 15 ADL・QOL評価 (赤澤直紀)

1.総論:ADL

2.ADLの評価方法

3.総論:QOL

4.QOLの評価方法

Step up

1.FIMの移動に関する評価

2.回復期リハビリテーション病棟でのFIMの活用例

3.研究におけるFIMとバーセルインデックスの活用例

巻末資料

TEST 試験 (森山英樹)

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書籍情報

  • ISBN:9784521750088
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2023年4月
  • 電子版発売日:2023年4月26日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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