教育担当者・指導者のための“気づき”で導く 新人・後輩・部下 看護教育リフレクション入門

  • ページ数 : 136頁
  • 書籍発行日 : 2024年4月
  • 電子版発売日 : 2024年4月23日
3,080
(税込)
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商品情報

内容

【自ら気づく新人が育つ】 教育は一方通行に指導するのではなく、学ぶ側が自ら気づくことで学習効果・育成スピードが格段に向上する。自ら気づき学びを概念化するリフレクションを新人育成に活用するための方策を、具体例を紹介しながら解説する。

序文

はじめに

私が看護管理者を対象に看護マネジメントリフレクションの講義を始めて、10年以上の年月が経ちました。その間、若手看護師が行うリフレクションと、その支援をする教育担当者は、しっかりとリフレクションができているのだろうかという疑問をずっと抱いていました。そんな時、ある病院と看護協会から、教育担当者向けのリフレクション研修の依頼をいただき、そこで若手看護師に対するリフレクション支援が、必ずしもうまくいっていない現状を知りました。

現場では、リフレクションという言葉が正しく理解されないまま、独り歩きしていました。そして、若手スタッフがリフレクションをしても、教育担当者のコーチングがうまくできていない実態がありました。「リフレクションは振り返り」と不十分な認識を持ち、面談の場でスタッフに「できなかった場面を振り返って指摘」をすれば、リフレクションを行ったと考える教育担当者が多かったのです。正しいコーチングではなく間違ったティーチング、すなわちこれまでと何ら変わらない「指導」になってしまっていたのです。そこには、リフレクション実施による「気づき」が生まれることはありません。そうした現状を目の当たりにし、正しくリフレクションを実施し、若手スタッフの支援ができ、効果的な人材育成につながるような教育実践と解説した書籍を作りたいとの思いから、今回、筆を取ったのが本書籍です。

本書では、教育に関わるすべての看護職に正しくリフレクションについて理解をしてもらった上で現場で実践していただきたく、できるだけ具体的に書くことを心がけました。後輩指導、支援をどうしたらよいか悩んでいる教育担当者のために、なるべく多くの事例を挙げて解説しています。本書が、看護教育担当のみなさまのスタッフに対する正しいコーチングとリフレクション支援の一助となれば幸いです。

最後になりましたが、企画から編集、校正まで的確なアドバイスをいただいたメディカ出版の猪俣久人さん、永坂朋子さんには、心より感謝を申し上げます。


2024年2月

河野 秀一

目次

【第1章】経験学習とリフレクション

1 リフレクションの土台となる経験学習

2 正しいリフレクションの仕方~リフレクションの基準・手順

3 評価・分析からの実際のワークの進め方

4 教育者の役割と必要なスキル

5 受容のプロセス~他責思考と自責思考

6 自分を知る・相手を知る

【第2章】後輩指導・教育支援・育成場面でのリフレクション ―指導者側のポイント

1 後輩指導のリフレクション

2 教育支援・育成リフレクションで陥りやすい間違い

3 リフレクションでの気づきと学び

4 リフレクション事例を概念化する

5 リフレクション事例を問題解決する

6 看護教育リフレクションで必要なファシリテーションスキル

【第3章】看護教育リフレクションで使う概念化スキル

1 概念化スキルとは

2 概念化スキルに必要な5つの軸

【第4章】看護教育リフレクション(後輩のリフレクション支援)の進め方

1 新人・若手スタッフへのリフレクション支援の進め方

【第5章】リフレクションによる後輩支援事例と解説

1 リフレクションによる4つの後輩支援事例

事例1 Y教育担当によるAプリセプターの今年の新人教育についての支援面談

事例2 教育担当看護師である私(K)とインシデントを起こした新人との面談

事例3 教育担当看護師の私(S)と新人Cとのパス適応患者についての面談

事例4 教育担当副師長である私(N)と、リーダーをさせるか思案中の3年目看護師Dとの面談

【第6章】後輩指導プロセスレコードとリフレクション

1 プロセスレコードでリフレクションをしてみよう

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書籍情報

  • ISBN:9784840484497
  • ページ数:136頁
  • 書籍発行日:2024年4月
  • 電子版発売日:2024年4月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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