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- 協同医書出版社
- 紙とペンでできる認知症診療術 -笑顔の生活を支えよう-
商品情報
内容
臨床現場で役立つ診療のコツを伝授!
認知症がどのような原因で生じているのかを診断し、適切な薬物療法やリハ・ケア・家族指導を提供するための実践医療を解説。
病院や診療所という現場で認知症の診断・治療・ケアを楽しく行うことで、本人や家族が困っている問題を解決し、笑顔で感謝され、医療者としてやりがいを感じることのできる方略が満載。
序文
まえがき
「エビデンスに基づく○○医療」という本が多い中で、本書のタイトルは『紙とペンでできる認知症診療術』としました。エビデンス一辺倒の医療への警鐘を込めてつけた‥‥と述べると格好良すぎるのですが、エビデンスという「集団での根拠」に配慮しながらも、臨床経験を加味して「個々の症例に対応」していくことの大切さを本書では訴えたいのです。なぜなら、認知症の医療が基本的には対症療法ですし、また、認知症が脳の老化現象であり、完治を望めない病気だからです。
多くの医師が、「認知症の医療は面倒で嫌だ」「治らないからやりがいがない」と感じているようです。そこで、本書を読むことによって、「認知症の医療は面白い」「生活改善に役立ち感謝される」と変わることを願って執筆しました。なお、日々の臨床経験により診療術が進化していくので、本書に書かれた内容は絶対ではありません。読者の皆さんの経験に基づいて、さらに進化させていただきたいと思っています。
私の目指す医療のアウトカムは、「患者本人とその家族が、笑顔で穏やかな在宅生活を続けられること」です。その願いを込めて、『笑顔の生活を支えよう』という副題をつけました。
病院や診療所という現場で、認知症の診療に関わるあらゆる分野の医師に役立つ本を届けたいという思いで原稿を書きました。
2012年6月に原稿を書き始めましたが、完成形を描けずに中断しました。この間、開発した問診票や簡易テストが論文化でき、ようやく「紙とペンだけの臨床スタイル」としてまとめ上げようと決意し、2015年に再開、原稿を仕上げました。
本書は、一度全体をお目通しいただき、その際に使えそうな診療術に赤線を引いてください。その後は診療机の片隅に置いて、時々確認しながら、診療術のレパートリーを広げるようにご活用いただければ嬉しいです。我が子をかわいがってほしいという親の気持ちのようです。
2016年4月
山口晴保
目次
【第1部】認知症の初診
第1章 病気を診る
A.診察態度
B.認知症に気づく
C.認知症の確定(認知症としての初回診察)
D.認知症の臨床病型の鑑別:総論
E.もの忘れを主訴とする軽度認知症の初診
F.幻視を主訴とする軽度認知症の初診
G.易怒性を主訴とする軽度認知症の初診
H.歩行障害のある軽度認知症の初診
I.悲観的・不安の強い軽度認知症の初診
J.せん妄と認知症の区別
K.告知、説明
第2章 生活を診る
A.生活状況の把握の重要性
B.BPSD
第3章 補助診断
A.画像診断
B.血液検査
【第2部】治療とフォローアップ
第1章 実践医療
A.心構え
B.アルツハイマー型認知症の薬物療法と経過
C.レビー小体型認知症の薬物療法と経過
D.前頭側頭型認知症の薬物療法と経過
E.血管性認知症の薬物療法と経過
F.特発性正常圧水頭症(iNPH)の治療と経過
G.MCIの薬物療法と経過
第2章 基盤知識
A.アルツハイマー型認知症治療薬
B.BPSDと生活障害の治療薬
C.エビデンスと物語
【第3部】BPSDと生活障害への対応
第1章 実践医療
A.BPSD対応の原則
B.BPSDと生活障害各論
第2章 基盤知識
A.本人への非薬物療法
B.介護者指導
C.認知症の病院・施設ケア
D.スタッフ教育
【第4部】ステージアプローチ
第1章 実践医療
A.健常者の認知症予防
B.MCIステージ
C.軽度認知症
D.中等度認知症
E.重度認知症
F.終末期
G.発症年齢(年代)を考慮した医療
第2章 基盤知識
A.進行過程
B.終末期ケア
【第5部】地域連携
第1章 実践医療
A.地域のリソース
B.介護保険サービスの利用
C.成年後見制度と日常生活自立支援事業
第2章 基盤知識
A.オレンジプランと新オレンジプラン
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書籍情報
- ISBN:9784763995308
- ページ数:330頁
- 書籍発行日:2016年5月
- 電子版発売日:2024年5月24日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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