はじめに
ライソゾーム病の基礎
1.ライソゾーム病の歴史
ライソゾームの概念
ライソゾーム病の病因
ライソゾーム病治療法開発の歴史
2.ライソゾームの構造と機能
ライソゾームの構造
ライソゾームの機能
ライソゾーム蛋白の運搬
基質の運搬
3.ライソゾームでの脂質,複合糖質,蛋白質代謝とその異常症
スフィンゴ脂質代謝とその異常症
ムコ多糖代謝とその異常症
糖蛋白質とその代謝異常症
ライソゾーム膜蛋白とその異常症
ライソゾーム病の臨床
4.ライソゾーム病の遺伝
遺伝病の診断
遺伝形式,男女差と人種差,de novo変異
遺伝子変異の種類と残存酵素活性
遺伝子変異と臨床病型や薬剤感受性の相関
遺伝子多型,機能的多型
遺伝の倫理と遺伝カウンセリング
5.ライソゾーム病の基礎と臨床
ライソゾームとライソゾーム病
ライソゾーム病の分類
ライソゾーム病の病因
ライソゾーム病のおもな症状と鑑別診断
ライソゾーム病の診断概要
6.ライソゾーム病の画像診断
単純X線
コンピュータ断層撮影法(CT)
核磁気共鳴画像法(MRI)
ライソゾーム病の診断
7.ライソゾーム病の診断:生化学的診断,形態学的診断,遺伝子診断
ライソゾーム病の診断
一般臨床検査診断
生化学的診断
遺伝子診断
ライソゾーム病の疾患別の診断
8.新生児スクリーニング・ハイリスクスクリーニング
ライソゾーム病のスクリーニング技術
新生児におけるスクリーニング
ハイリスクスクリーニング
ライソゾーム病の最新治療の現状と展望
9.治療の概説ならびに対症療法
薬物療法など
呼吸管理
栄養管理
在宅治療
患者会
10.ライソゾーム病に対する造血幹細胞移植―ムコ多糖症に対する移植成績の現状と有効性の評価
HSCTとは
GVHD予防などの支持療法
ライソゾーム病に対するHSCTの歴史
ムコ多糖症に対するHSCTの現状
11.酵素補充療法の現状と展望
酵素補充療法とは
酵素補充療法の対象疾患
酵素補充療法の効果と限界
抗体産生時の免疫療法
酵素補充療法による中枢神経療法の試み
12.低分子治療薬―基質合成抑制療法,シャペロン療法
基質合成抑制療法の原理と開発
基質合成抑制療法の臨床応用
シャペロン療法の原理と開発
シャペロン療法の臨床応用
13.ライソゾーム病の遺伝子治療
ライソゾーム病の治療
異染性脳白質変性症
ムコ多糖症の遺伝子治療
各論
14.ゴーシェ病
病因,疫学
病態
臨床症状
Genotype-phenotype correlation(遺伝子型-表現型相関)
治療,治療目標とその手順,および症状・検査所見からみた効果判定指標
日常管理上,重要な合併症の病態生理とその診断・治療・予防
今後の課題
15.ファブリー病
ファブリー病の概念と疫学
ファブリー病の症状と臨床病型
ファブリー病の診断のためのkey sign
ファブリー病の診断法
ファブリー病の治療
16.ニーマンピック病(ASMDとNPC):病態,診断,治療の進歩
ASMDの病態,診断,治療
NPCの病態,診断,治療
17.ガングリオシドーシス(ガングリオシド蓄積症)
病因,病態
GM1-gangliosidosis(monosialotetrahexosylganglioside)
GM2 gangliosidosis(GM2 ガングリオシドーシス)
18.ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症―Wolman病,CESD
LAL-Dの疾患概要
病態生理
臨床症状
診断
治療
19.白質ジストロフィーを呈するライソゾーム病―MLDとGLD
MLD
GLD(Krabbe病)
20.ムコ多糖症―早期発見のために知っておきたいこと
疾患概念
病因
疫学
臨床症状
診断
治療
21.神経セロイドリポフスチン症(NCL)
病因・病態
疫学
臨床症状
診断・鑑別診断
治療・予後
22.ポンペ病の新しい知見福田冬季子
酵素補充療法の効果
酵素補充療法導入後のポンペ病の臨床像
わが国のポンペ病診療
ポンペ病の新規治療法の開発
ポンペ病への実験的介入
まとめ
23.糖蛋白質代謝異常症
糖蛋白質代謝異常症とは
マンノシドーシス,フコシドーシス,シアリドーシス
I-cell病(ムコリピドーシスII型,III型)
ライソゾーム酵素の細胞内輸送
I-cell病の病態
サイドメモ
ナンセンス変異とミスセンス変異
残存酵素活性
骨髄破壊的前処置(MAC)と骨髄非破壊的前処置(NMAC)あるいは強度減弱型前処置(RIC)
薬理学シャペロンと分子シャペロン
遺伝子編集
三毛猫はなぜメスなのか―X染色体のランダムな不活性化
ガングリオシド
ライソゾーム病とバイオマーカー
日本ムコ多糖症患者家族の会
CLN2 における特徴的な脳波所見
ポンペ病の基質合成抑制療法:preclinical study
ムコリピドーシスII型とIII型の分類