J. of Clinical Rehabilitation33巻11号 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み

  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2024年10月
  • 電子版発売日 : 2024年10月4日
2,860
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内容

●高齢者は低栄養や口腔問題,サルコペニアの合併が多く,急性期病院では14日間の入院中に2割弱の患者が新たにサルコペニアを発症する.入院患者の約8割になんらかの口腔問題が認められる.
●適切な運動療法やリハビリには栄養が必要で,健康な口腔環境が栄養摂取の基盤となるため,その対策には多職種連携が欠かせない.
●本特集では,リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みについて最新のエビデンスに基づいて解説し,今後の展望について考察する.

序文

特集にあたって


国の政策方針である骨太の方針2023で「リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み」への重点化が明確にされ,2024年度の診療・介護報酬改定でこの三位一体の取り組みに新しく点数が付与された.

効果的な運動療法やリハビリテーションのためには適切な栄養摂取が必要であり,適切な栄養摂取のためには健康な口腔環境が必要である.したがって,口腔と栄養・食をパッケージとしたフレイル対策や効果的な口腔ケアを進めるための多職種連携が求められる.一方で,医療・介護の対象者の高齢化が顕著となっており,これは現在進行中である.高齢者は低栄養や口腔問題,サルコペニアの合併が多い.急性期病院では14日間の入院中に2割弱の患者が新たにサルコペニアを発症する.回復期リハビリテーション病棟における低栄養とサルコペニアの有症率はそれぞれ49〜67%,40〜46.5% と報告されている.入院患者の約8割になんらかの口腔問題を認める.低栄養やサルコペニア,口腔問題はいずれも生活動作や健康関連のアウトカムと負の関連がある.それゆえ,医療・介護の高齢患者に対しては全身管理と併存疾患のリスク管理を行いつつ,リハビリテーション・口腔・栄養の三位一体の取り組みが必要となる.

本特集ではリハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みについて最新のエビデンスをベースに解説し,将来展望を行う.


(編集委員会 企画担当:吉村芳弘)

目次

特集 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み

特集にあたって(吉村芳弘)

リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みとは(吉村芳弘)

セッティング別の三位一体の取り組み:急性期(角田 亘)

セッティング別の三位一体の取り組み:回復期(関口和哉 菅原英和)

セッティング別の三位一体の取り組み:生活期(佐々木 淳)

職種別の三位一体の取り組み:リハビリテーション職種(飯田有輝)

職種別の三位一体の取り組み:管理栄養士(上島順子)

職種別の三位一体の取り組み:歯科職種の役割(白石 愛)

新連載

おさえておきたい転倒・転落予防の基本知識と現場での応用

1.なぜ,転倒予防が重要か(山田 実)

連載

リハなひと

理学療法士/鞆の浦・さくらホーム創設者 羽田冨美江さん

巻頭カラー リハビリテーション科医が知っておくべき最新の義肢構成パーツ

5.オットーボック社製 電子制御膝継手「Genium」(八幡済彦 和田真生)

ニューカマー リハ科専門医

(村上真慧)

最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで

5.TOR-BSST(C)(The Toronto Bedside Swallowing Screening Test)(兼岡麻子)

地域リハビリテーションの現状と今後

13.災害リハビリテーションにおける地域リハビリテーション(松坂誠應)

リハビリテーション科医師に必要な診察,評価手技

8.半側空間無視(松田佳奈 新堂晃大・他)

障害福祉サービスとリハビリテーション

2.重度訪問介護(髙木憲司)

“こんなときどうする?”リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決!令和版

リハビリテーション科運営編:(4)リハビリテーション科スタッフが定着しない(渡邉裕志)

リハビリテーション科医に必要な消化器疾患の知識と近年の進歩

4.肝疾患(持田 智)

リハビリテーション関連職の現状と展望

7.介護支援専門員(柴口里則)

臨床研究

痙縮の視点からみた当院における子どもの運動の問題と発達障害(高橋義仁)

書評『口腔の老化・口腔ケア・摂食嚥下障害のキホン』

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書籍情報

  • ISBN:9784006203311
  • ページ数:100頁
  • 書籍発行日:2024年10月
  • 電子版発売日:2024年10月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
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