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- Heart View 2025年2月号 最新の虚血評価と治療介入
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内容
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序文
企画にあたって
急性冠症候群(ACS)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の有用性は広く認められていますが,一方で慢性冠症候群(CCS)に対しては,ORBITA試験,ISCHEMIA試験,REVIVED-BCIS2試験など,PCIの有用性に一定の疑問符を投げかける臨床試験の結果が近年報告されています。さまざまなクリニカルシナリオの存在する実臨床では必ずしもこれらの結果が当てはまらない場合もありますが,PCIに携わる医師やメディカルスタッフは真摯な姿勢でCCSに対するPCIの在り方を再考しなければならない時期にきていると感じています。
PCIの適応に関しては,従来の解剖学的狭窄度に加えて,SPECTやFFRをはじめとする(機能的)虚血評価が必要条件の1つとして国内外で広く浸透しています。Appropriate use criteria(AUC)に端を発したこれらの議論は,われわれに改めて虚血診断とshared decision makingの重要性を再認識させました。一方で,冠動脈CTなど非侵襲的画像診断の発展は目覚ましく,機能的虚血に関してもQFRやvFFR,FFRangioなど,最大充血やpressure wireすら必要としない診断法も続々とエビデンスを蓄積しています。たとえ,心外膜冠動脈(major epicardial vessels)に有意狭窄を認めなくても,冠微小循環障害(CMD)を正確に診断することで患者のQOLや予後の改善に繋がる可能性があります。また,血管内イメージングは冠動脈硬化=プラーク性状の評価に有用であり,近年PCIガイダンスの点でも諸外国から高い推奨を得るようになりました。冠動脈疾患の本質をとらえる,わが国のPCIの最大の特徴といってもよいでしょう。さらにPCIの治療法については,de novo病変に対する薬剤コーテッドバルーン(DCB)の使用がわが国でも増加しており,石灰化病変に対する血管内破砕術(lithotripsy)も新たに導入され注目を集めています。
本特集ではCCSの診断と治療を改めて体系的に見直すべく,虚血評価ならびに薬物治療,そしてPCI治療の適応や血行再建術の選択枝などについて,最新のエビデンスや今後の展望も踏まえて幅広い分野のエキスパートの先生方に解説いただきました。本企画が虚血性心疾患診療に携わる多くの方々の知識のアップデート,ならびに今後の日常臨床での一助となれば幸いです。
村松 崇(藤田医科大学循環器内科 准教授)
目次
特集:最新の虚血評価と治療介入 企画・構成/村松 崇
【識る】
1 大規模試験からのメッセージ:いま何が必要なのか? 横井宏佳
2 虚血診断の重要性:正しい理解と診断 松尾仁司
3 Intravascular lithotripsy(IVL)は石灰化治療のbreakthroughになるか? 栗山根廣,柴田剛徳
4 冠微小循環障害(CMD)の診断と治療 池邉 壮,石井正将,辻田賢一
5 【Expertise】 生体吸収性スキャフォールド:今後の展望 松岡勇樹,外海洋平
【診る】
6 画像診断による虚血評価:心筋血流シンチグラフィ 七里 守
7 画像診断による虚血評価:FFRCT 大竹寛雅
8 Wire-based physiologyによる虚血評価 菊田雄悦
9 血管造影に基づく虚血評価:Angio-derived FFRの基礎から最新のエビデンス 青山珠里,大橋寛史,天野哲也
10 【Expertise】 もうここまで来てる! 血行再建のdecision-making 影山茂貴
【治す】
11 薬物療法:これがなくては始まらない 田邉健吾
12 薬剤コーテッドバルーン:Tips and Tricks 浅野 拓
13 Physiology-guided PCIの光と影:J-CONFIRM registryからの教訓 蔵満昭一
14 Imaging-guided PCI:今こそ見直そう! 坂田憲治
15 【Expertise】 CABGの変遷と最新トピック 浅井 徹
連載
・大切なことはすべて山下先生が教えてくれた 教え子達が伝えたい,心房細動診療の極意
第1回 心房細動の疫学 鈴木信也
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書籍情報
- ISBN:9784008102902
- ページ数:104頁
- 書籍発行日:2025年1月
- 電子版発売日:2025年1月9日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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