臨床画像 2020年10月号 特集 透析患者の画像診断

  • ページ数 : 141頁
  • 書籍発行日 : 2020年9月
  • 電子版発売日 : 2020年9月25日
¥2,750(税込)
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内容

画像医学,画像診断に携わる放射線科医や一般臨床医を対象に,画像診断の重要かつ最新のテーマ,話題のトピックスを取り上げて解説する総合画像医学雑誌。


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序文

序説


人工透析の患者は定期的にCT検査を受けている。腎細胞癌の合併や腹膜透析の合併症を検討するためだが,偶発的に大動脈瘤や関節アミロイドーシスを発見することがある。透析の画像診断は,代謝異常に伴う全身疾患の画像診断でもある。

透析の患者は心血管合併症を生じやすく,死因の1/3は虚血性心疾患や重症不整脈である。突然死も珍しくなく臨床現場で混乱をよぶこともある。さらに中枢神経系の合併症や易感染を基礎とした合併症を生じやすい。透析の経過観察の画像診断はともすれば退屈になりがちが,ひとたび合併症が生じれば,その画像は平時の状態を表すベースラインである。全身に及ぶ画像診断や比較診断は,放射線科医が会得すべき読影能力である。

今回の特集号には透析患者の画像診断を取り上げた。筆者が知る限りでは,約10年前に他誌が同様の話題を取り上げたのみである。この間,透析技術は進歩した一方で,高齢化や成人病の広がりにより,透析患者はますます増加中である。そのような透析の臨床動向を鎌田有子先生らに解説いただいた。透析患者の血管病変の病理像は小山 裕先生らに解説いただいた。小山先生が光干渉断層像の画像を提示しているのに対し,放射線科の江戸博美先生らが透析合併腎細胞癌の病理像を提示しているのは,透析に関連した疾患の画像と病理の対応が重要であることを示している。藤綱隆太朗先生らにはシャントトラブルのIVRについて,さらに中枢神経系の多彩な合併症については清水幸衣先生らに,骨関節系の合併症については小池玄文先生らに解説していただいた。

上記に述べたとおり,透析患者の最大の死因は心血管合併症である。この病変の評価に心臓核医学を用いた経験を循環器内科の依田俊一先生に,CTやMRIを使用した報告を大森裕子先生らに提供していただいた。これらの総説は放射線科医のみならず,透析合併症にかかわる多くの診療科の先生方に有用である。

本号は,読者諸氏が透析の患者の画像を読影する際に,傍らにおいておくべき特集号になったと思う。


天野康雄

目次

■特集:透析患者の画像診断  企画・編集:天野康雄

序説  天野康雄

血液浄化療法の臨床動向と合併症  鎌田有子ほか

人工透析患者における動脈硬化の病理画像  小山 裕ほか

人工透析に伴う骨関節合併症の画像診断  小池玄文ほか

人工透析に伴う腎疾患の画像診断  江戸博美ほか

シャントトラブルの診断と治療  藤綱隆太朗ほか

人工透析患者の中枢神経病変  清水幸衣ほか

人工透析患者の虚血性心疾患に対する心臓核医学の有用性  依田俊一

人工透析に関連する心血管疾患のCT,MRI  大森裕子ほか

●Current Topics

・今どきの内視鏡インターベンション:術前,術後における画像診断のポイント

 序説  曽根美雪

 1.最新の胆膵内視鏡インターベンション  肱岡 範

 2.内視鏡インターベンションと経皮的インターベンションの融合による新たな展開  荒井保明ほか

 3.EUSガイド下胆膵内視鏡インターベンション:術前,術後画像診断のポイント  菅原俊祐

 4.最新の呼吸器内視鏡インターベンション  松元祐司

 5.呼吸器内視鏡インターベンション:術前,術後画像診断のポイント  渡辺裕一ほか

●連載

・IVRの基本をおさえよう!−デバイスの選び方,使い方−[第10回]

 血管形成術③−ステント,ステントグラフト−  本郷哲央

・ゲノム医療における画像の役割[第6回]

 悪性黒色腫  中村泰大ほか

・特集アドバンストコース[Vol.36,6月号]

 領域別・経過観察画像の要点  鹿戸将史

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書籍情報

  • ISBN:9784008004010
  • ページ数:141頁
  • 書籍発行日:2020年9月
  • 電子版発売日:2020年9月25日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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