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- 栄養科学イラストレイテッド 基礎栄養学 第5版
商品情報
内容
多くの管理栄養士養成校で採用いただいている教科書が2025年版の食事摂取基準に対応!栄養素の消化・吸収・代謝がわかると好評の図表を多数追加し,200点以上に!姉妹版ノート併用でより理解が深まります.
序文
第5版の序
本書は平成24年(2012年)にはじめて発行され,おかげさまで多くの方々からご支持をいただいてきた.初版発行から12年のときを経て,新たに第5版を発行できることを心より感謝したい.
基礎栄養学は,「栄養とは何か,その意義について理解する」ために非常に重要な科目である.管理栄養士・栄養士養成教育において栄養学を学ぶうえで,文字通りその基礎・土台となる根幹科目である.本書は「テキスト(教科書)」と「演習版ノート」の2 冊セットにすることにより,効果的に学習することを狙った「栄養科学イラストレイテッド」のテキスト(教科書)版である.本書は全10 章からなり,国家試験のガイドラインに完全に対応した内容となっている.巻末には「日本人の食事摂取基準(2025年版)」も付表として示してあるので参照してほしい.各章の冒頭に,まずその章で学ぶべき「重要ポイント」と章全体をイメージできる「概略図」を示した.章末には内容の理解を確認するための「チェック問題」を用意している.さらに,その章で学んだ知識が,臨床の現場でどのように活かされるのかをイメージできるよう「臨床栄養への入門」を加えた.また,姉妹版の「演習版 基礎栄養学ノート 第5版」とセットで使用することで,さらに効率よく学習できるよう作成してあるので,活用をおすすめしたい.現在,MLB で大谷翔平選手が躍動している.打者に専念した今シーズンは本塁打王と打点王の2 冠,そして前人未踏の50-50(50 本塁打-50盗塁)を達成し,自身3 度目のMVP を獲得した.チームのワールドチャンピオン獲得にも大きく貢献した.MLB で投手と打者の二刀流で成功したのは,偉人ベーブ・ルース以来である.大谷選手の活躍の裏にはひたむきな努力がある.成功の礎いしずえは努力である.成功を目指す読者の皆さんもこの点は同じであることを忘れないでほしい.
本書の最大の特徴は「わかりやすさ」にこだわった点である.私は,本書が読者の皆さんの目標実現の一助となることを願っている.そこで私の好きな言葉を2 つここに記したい.
「高い目標をもつこと.その目標に見合った努力をすること.最後の最後まであきらめないこと.その目標は,きっと実現されるであろう」
「人生における幸運(ラッキー)とは誰のところにも訪れるわけではない.それはチャンスに対して準備ができている者のところにだけ訪れるのである」
最後に,本書をまとめるにあたり多大なお力添えをいただいた羊土社編集部の,矢形華乃氏,田頭みなみ氏に深く感謝申し上げます.
2024年11月
執筆者を代表して
田地 陽一
目次
第1章 栄養の概念【田地陽一】
1 栄養の定義
A 栄養とは
B 栄養素の種類とはたらき
C 三大栄養素はどこにたどり着くのか
2 栄養と健康・疾患
A 栄養学の歴史
B 欠乏症と過剰症
C メタボリックシンドローム・生活習慣病
D 食事摂取基準
3 遺伝形質と栄養の相互作用
A 体の設計図であるDNA,遺伝子,ゲノム
B 遺伝子多型とは
C 生活習慣病と遺伝子多型
D 倹約(節約)遺伝子仮説
[臨床栄養への入門]オーダーメイド医療
第2章 食物の摂取【深津佳世子(佐々木)】
1 満腹感・空腹感と食欲
A 満腹感
B 空腹感
C 食欲
2 摂食量の調節
A 中枢の摂食調節
B 末梢の摂食調節
C 摂食調節物質
3 食事のリズムとタイミング
A 日内リズムと栄養補給
B 夜食・欠食
[臨床栄養への入門]レプチンを用いた治療について
第3章 消化・吸収と栄養素の体内動態【木村万里子】
1 消化器系の構造と機能
A 口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸の基本構造と機能
B 肝臓の構造と機能
2 消化・吸収と栄養
A 水溶性栄養素
B 疎水性栄養素
3 消化過程(分泌源別の酵素・活性化・基質・終末産物)の概要
A 唾液腺
B 胃腺
C 膵臓
D 胆嚢
E 小腸
4 管腔内消化の調節
A 脳相,胃相,腸相
B 自律神経による調節
C 消化管ホルモンによる調節
5 膜消化・吸収
A 膜の透過
B 受動輸送
C 膜動輸送
D 能動輸送
6 栄養素別の消化・吸収
A たんぱく質
B 炭水化物(糖質,食物繊維)
C 脂質
D ビタミン
E ミネラル(無機質)
F 水
7 栄養素の体内動態
A 門脈系(水溶性栄養素)
B リンパ系(疎水性栄養素)
C 細胞外液
8 生物学的利用度(生物学的有効性)
A 消化吸収率
B 栄養価
9 栄養素の排泄
A 便による排泄
B 尿による排泄
C 皮膚・肺からの排泄
[臨床栄養への入門]栄養素の消化・吸収に影響するさまざまな要因
第4章 炭水化物の栄養【田地陽一】
1 炭水化物の概要
2 糖質の分類
A 単糖類
B 二糖類
C 糖類
D 多糖類
E 糖アルコール
3 エネルギー源としての作用
A エネルギー源としての役割
B 炭水化物エネルギー比率
C その他の代謝経路
4 血糖とその調節
A インスリンの作用
B 血糖曲線
5 糖質の体内代謝
A 食後の糖質代謝
B 食間期(空腹時)の糖質代謝
C 赤血球における糖質代謝
6 他の栄養素との関係
A 糖質と脂質の相互変換
B 糖質とたんぱく質の関係
C ビタミンB1必要量の増加
7 食物繊維
A 食物繊維の分類とはたらき
B 難消化性糖質
C 腸内細菌
D 食物繊維の目標摂取量
8 アルコールの代謝
[臨床栄養への入門]糖尿病とは
第5章 脂質の栄養【田地陽一】
1 脂質の種類とはたらき
A トリグリセリド(トリアシルグリセロール)
B 脂肪酸
C リン脂質
D コレステロール
2 脂質の臓器間輸送
A リポたんぱく質
B 遊離脂肪酸
C ケトン体
3 脂質の体内代謝
A 食後の脂質代謝
B 空腹時(食間期)の脂質代謝
C エネルギー源としての脂肪酸(β酸化とクエン酸回路)
4 貯蔵エネルギーとしての作用
A トリグリセリドの合成
B 脂肪細胞の役割
C 褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞
5 摂取する脂質の量と質の評価
A 脂肪エネルギー比率
B 各脂肪酸の食事摂取基準
6 脂肪酸由来の生理活性物質
7 他の栄養素との関係
A ビタミンB1節約作用
B 脂肪酸の利用とビタミンB2必要量
C 脂質とビタミンEの必要量
D エネルギー源としての糖質の節約作用
[臨床栄養への入門]脂質異常症
第6章 たんぱく質の栄養【永井俊匡】
1 アミノ酸・たんぱく質の構造・機能
A アミノ酸
B ペプチド
C たんぱく質
D アミノ酸配列と高次構造
2 たんぱく質の合成と分解
A たんぱく質の合成
B たんぱく質の分解
3 たんぱく質・アミノ酸の体内代謝
A 食後・食間期のたんぱく質・アミノ酸代謝
B たんぱく質・アミノ酸代謝の臓器差
C アミノ酸の代謝
D アルブミン
E 急速代謝回転たんぱく質(RTP)
4 アミノ酸の臓器間輸送
A アミノ酸プール
B 分枝(分岐鎖)アミノ酸の特徴
5 摂取するたんぱく質の量と質の評価
A たんぱく質効率比
B 窒素出納
C 窒素係数(=6.25)
D 生物価と正味たんぱく質利用率
E 不可欠(必須)アミノ酸
F アミノ酸価(アミノ酸スコア)
G アミノ酸の補足効果
6 他の栄養素との関係
A エネルギー代謝とたんぱく質
B 糖新生とたんぱく質代謝
C アミノ酸代謝とビタミン
[臨床栄養への入門]アミノ酸に関連する先天性代謝疾患
[臨床栄養への入門]たんぱく質代謝・アミノ酸代謝に関する栄養指標
[臨床栄養への入門]時代は「食べるな」から「食べろ」へ?―ロコモ,フレイル,サルコペニア―
第7章 ビタミンの栄養【大口健司】
1 ビタミンの分類
A 脂溶性ビタミン
B 水溶性ビタミン
2 ビタミンの栄養学的特徴と機能
A 補酵素とビタミン
B 抗酸化作用とビタミン
C ホルモン様作用とビタミン
D 血液凝固とビタミン
E エネルギー代謝とビタミン
F 糖質・脂質・アミノ酸の代謝とビタミン
G 核酸代謝とビタミン
H 一炭素単位代謝とビタミン
I カルシウム代謝とビタミン
3 ビタミンの吸収と体内利用
A 脂溶性ビタミンと脂質の消化・吸収の共通性
B 水溶性ビタミンの組織飽和と尿中排出
C 腸内細菌叢とビタミン
D ビタミンB12吸収機構の特殊性
[臨床栄養への入門]ビタミンDと低カルシウム血症
第8章 ミネラルの栄養【大口健司】
1 ミネラルの分類
A 多量ミネラル
B 微量ミネラル
2 ミネラルの栄養学的特徴と機能
A 硬組織とミネラル
B 神経・筋肉の機能維持とミネラル
C 血圧調節とミネラル
D 糖代謝とミネラル
E 酵素とミネラル
3 ミネラルの吸収と体内利用
A カルシウムの吸収と体内利用
B 鉄の吸収と体内利用
[臨床栄養への入門]肝機能の異常とウィルソン病
第9章 水・電解質の栄養的意義【寺島健彦,石田淳子】
1 生体内の水
A 水の分布
2 水の出納
A 水の特徴
B 1日の水の出納
3 脱水・浮腫
A 浸透圧
B 脱水
C 浮腫
4 電解質代謝と栄養
A 水・電解質・酸塩基平衡の調節
B 高血圧とナトリウム・カリウム
[臨床栄養への入門]アシドーシスとアルカローシス
第10章 エネルギー代謝【海野知紀】
1 エネルギー代謝の概念
A 基礎代謝量
B 安静時代謝量
C 睡眠時代謝量
D 活動時代謝量
E メッツ(METs),身体活動レベル(PAL)
F 食事誘発性熱産生(DIT)
2 エネルギー代謝の測定法
A 直接法と間接法
B 呼気ガス分析
C 呼吸商,非たんぱく質呼吸商
D 二重標識水法
3 生体利用エネルギー
A 物理的燃焼値,生理的燃焼値
B 臓器別エネルギー代謝
[臨床栄養への入門]個人の推定エネルギー必要量の把握
付表 日本人の食事摂取基準(2025年版)
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書籍情報
- ISBN:9784758113779
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2025年1月17日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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