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- 泌尿器外科 2025年5月号(Vol.38 No.5)【特集】限局性前立腺癌に対するfocal therapy:2025 アップデート
商品情報
内容
Focal therapy の変容と最近の動向/限局性前立腺癌に対する focal therapy modality ごとの特徴や治療成績/Focal Therapy における患者選択,Active Surveillance との比較 ほか
序文
序文
腎細胞癌に対する腎部分切除やアブレーション,筋層非浸潤性膀胱癌に対するTURBT,筋層浸潤性膀胱癌に対する集学的膀胱温存治療など,泌尿器科領域における悪性腫瘍に対する臓器温存治療は,すでに標準治療として確立している,あるいは標準化が進んでいます。2020年12月号では,岐阜大学の古家琢也先生とともに「限局性前立腺癌に対するfocaltherapy」という特集を企画させていただきました。Focal Therapyは,癌の制御と機能温存,低侵襲性,そしてQOL(生活の質)の維持を両立し得る個別化治療です。その際,私は序文で以下のように述べました。
「男性性機能の両輪は勃起と射精であり,両者がともに重要です。勃起が可能であっても射精が欠けてしまうのでは,性機能として『画竜点睛を欠く』のではないでしょうか。Focal Therapyは,根治を目指しつつ,勃起と射精の両機能の温存を目指せるという優れた利点を有し,まさに『画竜点睛』を目指す治療と言えます。」今もまったく同感です。
それから4年半が経過しましたが,残念ながらFocal Therapyが広く普及しているとは言えない状況が続いています。腫瘍学的アウトカムが維持されるのであれば,機能学的アウトカムの観点から臓器温存治療は優れており,泌尿器科に限らず多くの領域で臓器温存治療の開発や実践が進んでいます。この流れは前立腺癌においても例外ではありません。しかし,なぜFocal Therapyは普及しないのでしょうか?
その理由として,さまざまな課題が存在すること,あるいは課題を超えるメリットが十分に認識されていないことがあげられます。しかしながら,Focal Therapyには多くのメリットがあり,患者さんのためにもより広く実施されるべき治療法であると考えます。
そこで,今号では,読者の先生方が明日からFocal Therapyを開始する際に役立てていただける内容を目指し,改めてFocal Therapyを特集いたしました。Focal Therapyのエキスパートの先生方に,その課題と克服方法を含めてご執筆いただきました。患者選択,治療モダリティの選択,治療成功の定義,術後フォローアップの方法,再発診断,再発に対する治療などがFocal Therapyの鍵となる要素です。一部課題は依然として残されていますが,その対応も着実に進んでいます。本特集が,これからFocal Therapyを開始しようと考えている先生方はもちろん,すでに実施されている先生方にとっても有益な情報となると信じます。
東京科学大学大学院腎泌尿器外科学教室
藤井 靖久
目次
特集 限局性前立腺癌に対するfocal therapy:2025アップデート
序文
東京科学大学大学院腎泌尿器外科学教室 藤井 靖久
Focal therapyの変容と最近の動向
埼玉県立がんセンター泌尿器科 松岡 陽
限局性前立腺癌に対する focal therapy modalityごとの特徴や治療成績
京都田辺中央病院泌尿器科 大橋 宗洋
Focal Therapyにおける患者選択,Active Surveillanceとの比較
東海大学医学部外科学系腎泌尿器科学領域 成瀬 淳,他
Focal therapy後のフォローアップ / 再発診断
大分大学腎泌尿器外科学講座 甲斐 博宜,他
Repeat focal therapy
東京慈恵会医科大学泌尿器科 江井 裕紀,他
放射線治療後の救済小線源部分治療および小線源部分治療後の救済ロボット支援前立腺全摘除
東京科学大学大学院腎泌尿器外科学教室 小林 正貴,他
Focal Therapyが普及するための課題とその克服,今後の展望
京都府立医科大学泌尿器科 藤原 敦子,他
症例報告
長期尿管皮膚瘻管理中に間欠的疼痛と反復性尿路感染をきたし,左尿管皮膚瘻閉鎖および左尿管 - 尿管吻合を行った巨大尿管の1例
愛媛大学医学部泌尿器科 杉原 直哉,他
腹腔鏡下に切除した副腎海綿状血管腫の1例
横浜市立みなと赤十字病院泌尿器科 上原昂一朗,他
地方会
第70回 日本泌尿器科学会神奈川地方会
第421〜423回 日本泌尿器科学会北海道地方会
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書籍情報
- ISBN:9784865176377
- ページ数:74頁
- 書籍発行日:2025年5月
- 電子版発売日:2025年5月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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