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診断と治療 2025年 Vol.113 No.7【特集】日常診療で出会う成人先天性心疾患(ACHD)のみかた

  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2025年7月
  • 電子版発売日 : 2025年7月4日
¥2,970(税込)
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商品情報

内容

先天性心疾患を有したまま青年期に達した状態を「成人先天性心疾患(ACHD)」とよびます.
医療の飛躍的な進歩により急増しているACHD患者に出会ったときのために,遭遇頻度が高い疾患や合併病態の知識,ACHD診療特有の問題点やフォローアップなど,これからの日常診療で役立つ知識を解説します.

序文

ねらい


近年,先天性心疾患を有したまま青年期に達した状態を「成人先天性心疾患(adult congenital heart disease:ACHD)」とよぶようになってきました.手術療法をはじめとする医療の飛躍的な進歩により,多くの先天性心疾患患者が成人に達することが可能となり,その数は年々増加しています.心房中隔欠損症や心室中隔欠損症といった比較的単純な疾患にとどまらず,複雑な心奇形を有する患者も成人期を迎えることが一般的となり,わが国におけるACHD患者の数は50万人を超えると推定されています.

これまでACHD診療は小児科医が中心となって担ってきましたが,患者数の増加および年齢層の上昇に伴い,その診療の主体は次第に内科,特に循環器内科に移行しつつあります.そのため,ACHDは今や循環器領域における重要な一分野として認識されるようになっています.

一方で,ACHD診療には多くの課題が存在します.第一に,診断されないまま成人に達している潜在的なACHD患者が少なからず存在する可能性がある点です.成人期に初めて診断される先天性心疾患の特徴や診断の手がかりについて,一般臨床医も知識として把握しておく必要があります.さらに,ACHDは手術により一時的に症状が改善されたとしても,その後長い時間を経てから心不全や不整脈が顕在化することがあり,手術療法は「治癒」ではなく長期的なフォローアップが不可欠であるという認識が重要です.

また,ACHDは専門医だけが対応すればよい領域ではなくなってきています.すでに多くの患者が,実地医家の日常診療のなかに入り込んできています.専門施設のフォローアップから外れた患者に遭遇したとき,あるいは一見安定しているようにみえる患者においても,感染性心内膜炎のリスク評価や妊娠・出産への対応など,適切な管理が求められます.

本特集では,こうしたACHD診療にかかわる臨床的課題を整理し,一般の先生方にも知っておいていただきたいポイントを中心に構成しました.一部に専門的な内容も含まれますが,必要な際のレファレンスとしても活用できることを念頭においています.日常診療で遭遇し得るACHDについて,本特集が知識のアップデートの一助となれば幸いです.


北里大学医学部循環器内科
阿古潤哉

目次

特集 日常診療で出会う成人先天性心疾患(ACHD)のみかた

カラー口絵

ねらい  阿古潤哉

ACHD総論

成人先天性心疾患(ACHD)とは  赤木禎治

日常診療で出会うACHD

必ずしも単純でない単純性ACHD  石津智子

成人期に初めて診断され得るACHD―ACHDを疑うコツ―  小板橋俊美

フォローアップされていないACHDに遭遇したら  藤田鉄平

遭遇頻度の高いACHD

大動脈二尖弁  品田慶太郎

心房中隔欠損症(ASD)  髙谷陽一

心室中隔欠損症(VSD)  新居正基

動脈管開存症―成人期の未修復PDA について―  齋藤広大,杜 徳尚

Fallot四徴症術後  郡山恵子

実地医家に必要なACHDの合併病態の知識

感染性心内膜炎  天野雅史

心不全  坂本一郎

不整脈  宮﨑 文

ACHD診療に特有の問題点

妊娠・分娩―プレコンセプション・ケア―  神谷千津子

小児科から成人循環器科への移行―問題点と方向性―  平田陽一郎

ACHD治療と仕事/社会生活の両立支援における医療者の役割  武藤 剛

ACHDの専門的治療の最新知識

経皮的治療の進歩―SHDとしてのACHD―  新家俊郎,藤井隆成

連載

〔新連載〕何だろ? ちょっとエコーに聞いてみる?

発熱と倦怠感,原因は?  畠 二郎

弁護士が答えます! 法律相談クリニック

院外で急病者に遭遇して救命措置を行ったら報酬を請求できる?  笠間哲史

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書籍情報

  • ISBN:9784015011307
  • ページ数:112頁
  • 書籍発行日:2025年7月
  • 電子版発売日:2025年7月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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