こうすればうまくいく! 臨床研修はじめの一歩

  • ページ数 : 344頁
  • 書籍発行日 : 2013年4月
  • 電子版発売日 : 2013年6月29日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

はじめての臨床研修を乗り切るためには、そして実り多きものにするにはどうしたらいいのか。そんな問いに応えるため,著者の知識と経験から生み出された“診る”&“解く”力をアップさせる思考システムを惜しげもなく伝授。

自律的な研修医になるためのアルゴリズムをもったOSを、この本でインストールすべし!

序文

はじめに ~スターターキットなるもの~


この本は,学部6年生や研修医の先生を主な対象としています.世の中には研修医向けの本が数多くあり,特に救急や病態別のマニュアルは充実しており,目移りしてしまって何を買えば良いのやら.気がつけば同じような本を複数買っている,なんてこともザラです.一方,ベーシックなところ・総論的なところというのは,最近こそ特に診断学においてある程度出てきてはいますが,まだまだ少ないなと感じています.

研修医は全ての科への可能性を秘めている存在ですから,全科の医師が基礎として知っておくべきこと,つまりは総論を学ばねばなりません.パソコンで言うとOS(基本ソフト)になりますね.全ての科で遭遇する共通問題に正しく作動して及第点をゲットできることが目標になります.

ということで,この本は“研修医に必要な総論的知識の始まりを1冊で見渡してもらう”という,カードゲームで言えばスターターキットのようなものをコンセプトにしています.学生さんは早めにこのスターターに触れてもらうことで,研修医になってからの勉強がしやすくなると思います.その総論として診断推論,感染症,輸液,栄養療法を扱いました.ただ,世にあまたある医学書を見ても分かるように,どの分野もそれ1つで厚い本が出せてしまう分量があります.なので,細部までは説明せずあくまでもスターター,はじめの一歩という立場.でも,その一歩の後に背中を少し押せるものでありたいと思っています.なので,総論とはいえやっぱり研修“医”という実感を持ってもらいたく,救急外来に代表される急性期にウェイトを置きました.ブースター的な意味合いですね.各分野でもそうですし,他には救急外来で頻用する検査項目の解釈,そしてエコーの使い方とそれに関わる疾患の解説を加えています.

この本が少しでもみなさんのために,ひいては患者さんのためになってくれたら,著者としてこれほどの喜びはありません.

最後になりましたが,苦楽を共にしてくれている家族,そして最上の教師であるこれまで出会った患者さん方,出版まで自分の変則的なわがままを聞いてくださった中外医学社の宮崎雅弘様には感謝してもし尽くせません.


2013年 3月

宮内 倫也

目次

1章 “あいだ”としての診断推論

第0回 はじめに ~推理小説と診断推論~

第1回 鑑別場所での鑑別疾患

第2回 「主訴」の設定

第3回 鑑別疾患を想定する教科書的な方法(系統アプローチ)

第4回 系統アプローチから見るミスの原理

第5回 鑑別の感覚的確率アプローチ

第6回 病歴前確率を知る

第7回 診察前確率を知る

第8回 検査前確率と検査後確率を知る

第9回 感度と特異度,そして尤度比

第10回 まだあるミスの原理

第11回 疾患そのものを知るという大前提

2章 感染症診療のための土台

第0回 学ぶ順序

第1回 臨床的な細菌の分け方

第2回 青丸! グラム陽性球菌について

第3回 赤長! グラム陰性桿菌について

第4回 院内感染の原因! SPACE+αについて

第5回 忘れちゃいけない! 嫌気性菌について

第6回 ひっそり隠れる! 細胞内寄生菌について

第7回 常在菌と市中感染原因菌との関連

第8回 グラム染色での見え方と臨床的知識

第9回 抗菌薬について知っておくこと

第10回 耐性菌の怖さ

第11回 抗真菌薬について軽く

第12回 「カビ」を分類する

第13回 感染症診療の原則とは?

3章 輸液をカンガエル

第0回 どんぶりの様子

第1回 体液の組成を覗いてみる

第2回 浸透圧から張度の理解へ

第3回 輸液製剤を分解する

第4回 輸液をする時

第5回 血管のウチとソト

第6回 腎にこだわる

第7回 Na濃度異常はどうするか

第8回 救急外来の輸液

4章 フロンティアな栄養療法

第0回 “療法”であること

第1回 栄養状態を評価してみよう

第2回 栄養の投与経路は?

第3回 必要なエネルギー量って?

第4回 栄養の投与配分

第5回 栄養剤の種類

第6回 重症患者さんへの栄養

第7回 サイトカインの嵐について

5章 検査に振り回されない

第0回 検査の解釈について

第1回 マイコプラズマIgM

第2回 肺炎球菌とレジオネラの尿中抗原

第3回 トロポニン-TとH-FABP

第4回 D-Dimer

第5回 プロカルシトニンとCRP

第6回 NT-pro BNP

第7回 脳梗塞に対するMRI

第8回 くも膜下出血に対するCT

第9回 インフルエンザ迅速診断キット

6章 もう1つの聴診器

第0回 エコーの鉄則

第1回 設定とプローブ

第2回 画面上での臓器の向き

第3回 各エコーの軽い説明

第4回 各エコーの詳しい見方

第5回 疾患の知識を少し

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書籍情報

  • ISBN:9784498014046
  • ページ数:344頁
  • 書籍発行日:2013年4月
  • 電子版発売日:2013年6月29日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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