婦人科診療ハンドブック

  • ページ数 : 470頁
  • 書籍発行日 : 2014年7月
  • 電子版発売日 : 2015年4月3日
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商品情報

内容

産婦人科診療には手放せない、実践的マニュアル

婦人科診療の基本、検査、手技、診断、治療について現場で求められる知識を網羅し、本当に必要な知識とポイントとなる項目を簡潔かつ分かりやすく解説。研修医はもちろんのこと、専門医を目指す医師、若手婦人科医にとっても役立つ情報が凝縮された一冊です。

序文


科学(医学)の進歩は着実であり,我々,臨床医は患者さんに最新の医学に基づく正しい情報・医療を提供せねばなりません.近年,高価な,また,効果も高いが特異な有害事象を有する新薬が導入された分野,また,多くの選択肢が標準的に推奨されるようになった分野があります.自分自身の反省でもありますが,sub-speciality化が進む中で正しく標準的医療(提供できる最新の医療)を更新できていない分野があるのではないでしょうか.医学の進歩を患者さんの不利益につなげてしまっては本末転倒です.

本書は「婦人科診療ハンドブック」として患者さんと向き合う医療の中で最新の情報を速やかに確認して伝えることができることを目的として発刊させていただきました.婦人科の領域を「腫瘍」,「生殖・内分泌」と「女性医学」に区分して,宮城悦子先生(横浜市立大学)と大須賀穣先生(東京大学)の監修下にそれぞれの分野での重要項目を立てて,本書の編集を進めてまいりました.現場でご活躍の新進気鋭の先生方,種々のガイドラインの作成に関わってこられた先生方には多忙な日々の中で最新の実地婦人科医療のわかりやすい提供という観点から,御執筆いただきました.

Evidence-based medicine(EBM)に加え,precision(personalized)medicine の実践に向けて入院あるいは外来の診療デスクに置かれて,より良い産婦人科医療の提供につなげていただければ幸甚です.


2014年5月

岩手医科大学産婦人科教授 杉山 徹

目次

A 月経異常と関連疾患

1.無月経の検査と診断と治療  

2.早発思春期,遅発思春期の取り扱い 

A.早発思春期 

B.遅発思春期 

3.性分化異常症の診断と治療  

4.機能性出血の取り扱い  

5.過多月経,過少月経の取り扱い  

6.体重減少性無月経および神経性食欲不振症の診断と治療 

7.PCOSの診断と治療  

8.高プロラクチン血症の診断と治療  

9.早発卵巣不全の管理  

10.月経前症候群の診断と治療  

11.避妊法と月経の人工移動  

B 良性腫瘍と類縁疾患

12.子宮筋腫の診断と治療  

13.子宮内膜症の診断と治療  

14.子宮腺筋症の診断と治療  

15.卵巣腫瘍の超音波診断  

16.内視鏡下手術(腹腔鏡・子宮鏡)  

C 不妊症

17.不妊症検査と治療計画   

18.排卵障害の診断と治療  

19.卵管性不妊,子宮性不妊の診断と治療  

20.男性不妊の診断と治療  

21.不妊症における腹腔鏡検査・治療  

22.人工授精の実際  

23.体外受精・胚移植の実際  

24.卵巣過剰刺激症候群の予防と管理  

25.不育症の診断と治療  

D 異所性妊娠

26.異所性妊娠の診断と治療  

E 感染症

27.クラミジア感染症・淋菌感染症の診断と治療  

28.性器ヘルペスの診断と治療  

29.尖圭コンジローマの診断と治療  

30.細菌性腟症の診断と治療 

F CIN /子宮頸がん

31.HPVワクチンの適切な接種方法  

32.ASC−US,LSIL,HSILの対応と管理  

33.HPV検査法の適応と実際  

34.コルポスコピー診断の基礎  

35.MDA, LEGHの診断と管理  

36.円錐切除術の適応と実際  

37.I期がんの治療法  

38.II期がんの治療法  

39.III期がんの治療法  

40.IV期がんの治療法  

41.NACの適応と実際  

42.広汎性子宮頸部摘出術の適応と実際  

43.頸部腺癌の管理  

44.術後補助療法はいかに行うか  

45.再発がんに対する治療  

46.妊娠中に発見された症例への対応  

G 子宮体がん

47.標準的治療法  

48.リンパ節郭清術の適応と範囲  

49.術後リスク分類に基づく補助療法  

50.進行・再発がんの化学療法  

51.高齢者への治療  

52.妊孕性温存例へのホルモン療法  

53.タイプ2に対する治療法  

54.子宮肉腫の治療法  

A.子宮癌肉腫 

B.子宮平滑筋肉腫 

C.子宮内膜間質肉腫

D.子宮腺肉腫 

H 卵巣がん

55.上皮性卵巣がんの標準的治療法  351

56.手術療法(PDS/IDS/SDS)  

57.化学療法:3週ごとのTC療法とdose-dense TC療法 

A.tri-weekly TC療法 

B.dose-dense TC療法 

58.摘出不能と考えられる卵巣・卵管・腹膜がんの管理  

59.プラチナ感受性がんに対する治療法  

60.プラチナ耐性腫瘍の治療  

61.わが国での推奨されるベバシズマブの投与法  

62.卵巣明細胞腺癌の診断と治療  

63.粘液性腺癌の診断と治療  

64.妊孕性温存の対象と治療法  

65.境界悪性腫瘍への対応  

66.悪性胚細胞腫瘍の診断と治療法  

67.性索間質性腫瘍に対する診断と治療法  

I 婦人科がんその他

68.絨毛性疾患の管理  

A.胞状奇胎 

B.侵入奇胎と絨毛癌 

69.術後癒着防止への対応  

70.周術期の血栓予防対策  

71.緩和医療  

72.化学療法時の制吐薬の正しい使い方  

73.卵巣機能を消失した若年患者へのホルモン補充療法 


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書籍情報

  • ISBN:9784498060746
  • ページ数:470頁
  • 書籍発行日:2014年7月
  • 電子版発売日:2015年4月3日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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