よくわかる予防接種のキホン 第2版

  • ページ数 : 380頁
  • 書籍発行日 : 2018年4月
  • 電子版発売日 : 2018年10月5日
¥5,280(税込)
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商品情報

内容

最新のワクチン情報を盛り込んだ待望の第2版、刊行!

小児用から高齢者用、渡航者用ワクチン,そして新型インフルエンザワクチンに至るすべてのワクチンの情報を網羅し,予防接種のリスクマネージメントや院内感染対策の予防接種,基礎疾患を持つ児への接種まで,多方面から予防接種を取り上げた新しいガイドブック.帯状疱疹サブユニットワクチンの追加をはじめ、初版以降に変更のあった予防接種の方針やガイドラインなどの改正を反映した待望の第2版。

序文

2015年4月に初版を上梓してから約3年が経ちました.おかげさまで好評で多くの方に読んでいただいたようです.そのため,残りの部数も少なくなり,第2版を作るように出版社から依頼がありました.この2年間の動きとしてHBワクチンが定期接種となったことや海外からの旅行者の増加に伴って,麻疹や風疹などの我が国への持込みやキャッチアップが問題になってきました.今後の動きとして,5種混合ワクチン,2期用の3種混合ワクチン,帯状疱疹サブユニットワクチン,MMRワクチンが新しく使用できるようになりそうです.さらにHPVワクチンについても使用再開が模索されているようです.またロタやムンプスワクチンの定期接種化も待ち遠しい限りです.これらを加えて,できるだけ最新の情報が提供できるように改訂版を作成しました.

読者は,専門医から研修医,保健師や保育士までを対象にしています.最近は字数の少ない読みやすさばかりが目立つ本が多いように思われますが,この本は,内容が濃く専門医まで満足してもらえるものであると信じています.しかし,まだまだ至らないところがあると思いますので,読者の方々からご指導ご鞭撻を頂ければ幸いです.

残念ながら,初版で編集に携わっていただきました庵原俊昭先生が2016年2月にご逝去されました.後で判明したことですが,共同編集をお願いしたときにはすでに病気のことが判明していたようです.この本をどのようにするのかを二人で熱心に話し合い,何度もメールのやり取りをしたことを思い出します.また多くの部分を自ら進んで担当すると言ってくださり,この本は庵原先生の大きな遺作といえると思っています.読んで頂ければ,先生の並々ならぬ心意気を感じることができると思います.衷心より庵原俊昭先生のご冥福を祈っております.

最後に,改訂にあたり,ご多忙中ご執筆いただいた先生方に心より感謝いたします.ありがとうございました.


2018年3月吉日

寺田 喜平

目次

1章 総論

1.ワクチン

ワクチンの種類:生ワクチンと不活化ワクチン

ワクチンと免疫応答

ワクチンの保管

ワクチンの添加剤

2.世界と日本の予防接種制度

世界の予防接種制度

WHOにおけるGlobal Vaccine Action Plan(GVAP)2011-2020

WPRにおける主な感染症と予防接種状況

予防接種制度に関し,議論を行う場(日本と海外と)

我が国における予防接種制度の流れ

3.予防接種の具体的な実施

予診票

予診票の各項目の目的と確認方法

接種の可否判断

同時接種

予防接種キャッチアップスケジュール

成人,高齢者への接種

4.リスクマネージメント

ヒヤリハット・ニアミスと新聞記載の予防接種関連ミス

具体的な対応法

5.ワクチンの安全性評価

有害事象と副反応

副反応疑い報告

健康被害救済制度

6.アナフィラキシー

アナフィラキシーの定義

アナフィラキシー時の対応

7.基礎疾患を持つ児への予防接種

7-1 アレルギー児への予防接種(卵アレルギーなどを含む)

 乳幼児期のアレルギー

 予防接種副反応としてのアナフィラキシー

 鶏卵アレルギー児へのインフルエンザワクチン

 ゼラチンアレルギー

 ラテックスアレルギー

 紛らわしい反応を除外する:ブライトン分類

 おわりに

7-2 悪性疾患患児への接種

 治療に伴う免疫抑制および回復過程

 特異的抗体価の変化

 ワクチンの適切な接種時期および有効性・安全性

7-3 免疫不全児への接種

 生ワクチンが禁忌であり,不活化ワクチンが無効あるいは有害となる可能性がある疾患

 生ワクチンが禁忌であるが,不活化ワクチンは考慮すべき疾患

 BCG接種が禁忌と考えられる疾患

 すべてのワクチンを接種可能な疾患

7-4 移植患児への接種

 固形臓器移植

 造血幹細胞移植

7-5 腎疾患患児への接種

 不活化ワクチン

 生ワクチン

7-6 早産児・低出生体重児への接種

 基本指針

 早産児・低出生体重児の免疫応答

 低出生体重児の予防接種の有効性・安全性

 NICUでの治療の影響

 有害事象

 具体例

7-7 重症心身障がい児への接種

 副反応と「紛れ込み」

 接種にあたっての基本的事項

 接種時の全身状態やてんかん発作の状況に関する注意点

 原疾患が特定されていない乳幼児期の障がい児に対する予防接種時の注意点

 接種対象年齢を超過した場合の対処法

7-8 痙攣やてんかん患児への接種

 副反応と「紛れ込み」

 接種にあたっての基本的事項

 最終発作からの観察期間

 ACTH療法後の予防接種

7-9 心臓血管系疾患を有する児への接種

 無脾症患者および摘脾手術

8.海外へ行く者の予防接種

途上国への渡航

先進国への渡航

予防接種証明書

接種スケジュール途中で海外から帰国・来日した者

今後の課題と問題点

9.院内感染対策としての予防接種

麻疹,水痘,流行性耳下腺炎,風疹の感染予防

B型肝炎の感染予防

インフルエンザの予防

自分自身の各感染症に対する免疫の認知

今後の課題と問題点

2章 各論

▶定期接種ワクチン◀

1.4種混合ワクチン

ジフテリア・破傷風・百日咳・急性灰白髄炎

疫学

ワクチンと接種法

効果

有害事象

今後の課題と問題点

2.Hibワクチン

侵襲性Hib感染症

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

3.肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌感染症

疫学

ワクチンと接種法

今後の課題と問題点

4.BCGワクチン

結核

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

5.MRワクチン(麻しん・風しん混合)

麻疹・風疹

麻疹・風疹の疫学

診断

ワクチンの免疫効果

ワクチンの副反応

今後の課題と問題点

6.水痘ワクチン

水痘・帯状疱疹

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

7.日本脳炎ワクチン

日本脳炎

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

8.HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン

HPV(ヒトパピローマウイルス)

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

9.B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルス感染症

定期接種開始前の小児B型肝炎ウイルス感染の疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

▶任意接種ワクチン◀

10.ロタウイルスワクチン

ロタウイルス

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

11.ムンプスワクチン

ムンプス

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

12.インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンの歴史

疫学

症状

ワクチン接種の対象

ワクチンの効果

ワクチンの剤型による免疫応答

ワクチンの形態と接種方法(インフルエンザワクチンの限界)

ワクチンの副反応

13.新型インフルエンザウイルスワクチン

新型インフルエンザウイルスと新型インフルエンザ

日本の新型インフルエンザウイルスワクチンの製法

世界の新型インフルエンザウイルスワクチン

沈降インフルエンザワクチンH5N1の接種法

沈降インフルエンザワクチンの効果

沈降インフルエンザワクチンH5N1の副反応

今後の課題

▶海外渡航時ワクチン◀

14.帯状疱疹サブユニットワクチン

帯状疱疹

疫学

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

15.A型肝炎ワクチン

A型肝炎

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

16.狂犬病ワクチン

狂犬病

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

17.黄熱ワクチン

黄熱

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

18.腸チフスワクチン

腸チフス

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ワクチン(本邦未承認)と接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

19.コレラワクチン(渡航者下痢ワクチンも含め)

コレラ感染症

疫学

渡航時に接種が推奨されるケースと主な国や地域:

コレラと渡航者下痢

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点

20.髄膜炎菌ワクチン

髄膜炎菌感染症

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ハイリスク患者

ワクチンと接種方法

効果

副反応

今後の課題と問題点

21.ダニ媒介性脳炎ワクチン

ダニ媒介性脳炎

疫学

渡航時に接種が必要な国や地域

ワクチンと接種法

効果

副反応

今後の課題と問題点


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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784498071179
  • ページ数:380頁
  • 書籍発行日:2018年4月
  • 電子版発売日:2018年10月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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