訪問呼吸ケア・リハビリテーション 誰でもわかる在宅呼吸管理

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2011年11月
  • 電子版発売日 : 2013年6月1日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

呼吸器疾患の領域において在宅人工呼吸療法、在宅酸素療法、吸引などの医療処置を自宅で行う在宅患者が増加し、訪問リハビリの需要も近年益々高まっています。本書は、訪問・在宅の呼吸ケア・リハビリに関する基礎知識や必要な情報、プログラムの実際から実践的ノウハウまでを「誰でも」「すぐに」わかる構成でまとめました。

序文

2000年に介護保険法が施行され,訪問看護ステーション事業が展開されることになった.これを契機に介護サービスは徐々に充足され,呼吸器疾患の領域においても在宅人工呼吸療法,在宅酸素療法,吸引などの医療処置を自宅で行う在宅患者が増加してきた.さらに,介護予防の観点からみると訪問リハビリの需要も益々高まってきている.平成22年に行われた社団法人日本理学療法士協会,社団法人日本作業療法士協会,および一般社団法人日本言語聴覚士協会による「訪問リハステーションの設置」および「医療・介護保険制度の連携」に関する制度改正への提言に向けた調査報告書においても,介護保険制度における訪問リハビリサービスの絶対量を早急に確保することが求められている,と述べられている.

訪問における呼吸ケア・リハビリでは,呼吸困難や痰などの呼吸に関連する症状はもちろん,骨格筋筋力低下による機能障害,運動耐容能の低下や日常生活活動制限,健康関連QOLの低下などに対してのトータルなケアやリハビリが求められる.よって,訪問呼吸ケア・リハビリに携わる看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士などには,患者の呼吸器症状のみならず,心身機能や日常生活の状況などを的確に把握し,個人の能力に応じて自立度を促進させ,介護予防や介護負担軽減などに貢献でき,患者や家族がそれぞれの家庭で安心した生活が送れるサービスを提供できる能力が必要とされる.さらに,在宅人工呼吸療法や在宅酸素療法への対応,不測の事態にも的確に対応できるリスク管理能力,体調悪化等の緊急時における連絡体制などにも精通している必要がある.

本書は,訪問・在宅の呼吸ケア・リハビリに関する基礎知識や必要な情報,プログラムの実際から実践的ノウハウまでを各項ごと明快かつビジュアルにまとめ,実際に訪問ケア・リハビリを行う読者が必要に応じてすぐに情報を得られるようなプラクティカルなマニュアルとなっている.内容構成は,第1章で訪問呼吸ケア・リハビリのニーズと概要について述べ,第2章では呼吸のメカニズムや主な呼吸器疾患の特徴などの呼吸ケア・リハビリのための基礎知識を,第3章では訪問呼吸ケア・リハビリに必要な評価でフィジカルアセスメントや呼吸困難などのほか種々の評価法を,第4章では訪問呼吸ケア・リハビリのプログラムを解説して,第5章では訪問呼吸ケア・リハビリの実践としてリスク管理や緊急時対応も含め訪問現場での実際的なところを盛り込んでいる.

本書が明日からの訪問呼吸ケア・リハビリの実践に役立ち,この分野の発展に少しでも寄与できるのであれば,編者らの望外の喜びである.

最後に,編集に多大なご尽力をいただきました中外医学社の岩松宏典氏,上村裕也氏に深く感謝いたします.


2011年11月

塩谷 隆信
高橋 仁美

目次

第1章 訪問呼吸ケア・リハビリのニーズと概要

1.在宅医療における訪問呼吸ケア・リハビリ

2.訪問呼吸ケア・リハビリの現状

第2章 呼吸ケア・リハビリのための基礎知識

1.呼吸の解剖とメカニズム

2.慢性呼吸不全とは

3.主な呼吸器疾患

第3章 訪問呼吸ケア・リハビリに必要な評価

1.フィジカルアセスメント

2.呼吸に関する検査所見

3.口腔ケアの評価

4.呼吸困難の評価

5.運動耐容能の評価

6.四肢筋力の評価

7.栄養状態の評価

8.摂食・嚥下機能の評価

9.ADL・QOLの評価

10.抑うつと不安の評価

第4章 訪問呼吸ケア・リハビリのプログラム

1.患者教育

2.薬物療法

3.酸素療法

4.栄養療法

5.口腔ケア

6.リラクセーション

7.呼吸練習

8.排痰法(咳嗽を含む)

9.喀痰吸引

10.胸郭可動域運動

11.運動療法

12.ADL指導と作業療法

13.精神的サポート

14.在宅人工呼吸療法

第5章 訪問呼吸ケア・リハビリの実践

1.摂食・嚥下障害に対する嚥下指導

2.摂食・嚥下能力に合わせた食形態

3.神経筋疾患の摂食・嚥下障害のケア

4.口腔ケアの実際

5.誤嚥性肺炎の予防

6.排痰指導の実際

7.喀痰吸引の実際

8.栄養療法と食事指導の実際

9.呼吸理学療法におけるコンディショニングの実際

10.運動療法の実際

11.日常生活における息切れのコントロール

12.在宅酸素療法の機器の取り扱いと注意点

13.在宅酸素療法患者の住環境整備とADL指導

14.在宅人工呼吸療法の機器の取り扱いと注意点

15.在宅人工呼吸療法患者の住環境整備とADL指導

16.神経筋疾患の在宅呼吸ケア

17.訪問看護の実際

18.神経筋疾患における訪問看護の役割

19.訪問リハビリの実際

20.リスク管理

21.緊急時対応

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書籍情報

  • ISBN:9784498076549
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2011年11月
  • 電子版発売日:2013年6月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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