腎臓病実験法ハンドブック

  • ページ数 : 238頁
  • 書籍発行日 : 2013年6月
  • 電子版発売日 : 2014年9月12日
¥5,720(税込)
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商品情報

内容

明日の実験にすぐにでも使えるノウハウが満載

サイエンスの急速な進歩により、腎臓病研究に必要な実験法は多彩になっています。 本書は、重要な実験法をとりあげ、目的・原理・手技などをやさしく解説したハンドブック。
腎臓病学に関わる基礎研究者、臨床医にご覧いただきたい一冊です。

序文

はじめに

Bench to Bedside("基礎から臨床へ")やBedside to Bench("臨床から基礎へ")という言葉をよく耳にします.これは,基礎研究で得られた成果を臨床の現場で患者さんの診療に活かしていくこと,あるいは臨床の場で感じた疑問を基礎研究によって解決しようとする姿勢を意味しています.これまで私は,基礎研究に裏打ちされた臨床医(Physician Scientist)・腎臓内科医の育成に努めてきましたが,多くの優れた人材を得ることができたことを大変嬉しく思っています.

近年,わが国では基礎・臨床研究における倫理の重要性が叫ばれています.私は若いころ豪州と米国に短期留学しましたが,毎日実験書に記された方法をしっかりと確認しながら実験ノートに結果のすべてをきちんと書くことを指導されました.また,帰国時そのノートは置いて帰るように言われ,少し驚いたことを思い出します.実験成果は,すべてその施設のものであるとの認識でしたが,今ではわが国でも定着してきたと思います.

これまで,実験の目的・原理・手技等を腎臓病にしぼった「分子腎臓病学実験ノート」(1997年)と「分子腎臓病学実験操作法」(2003 年)(いずれも文光堂)を発行し好評を得てきました.今回,この10 年間のiPS 細胞をはじめとするサイエンスの急速な進歩や腎臓病研究への導入を考え,新たに「腎臓病実験法ハンドブック」を刊行することに致しました.本書は,Ⅰ.培養細胞操作法,Ⅱ.遺伝子関連実験操作法,Ⅲ.蛋白関連実験操作法の3 章に大別され,明日の実験にすぐにでも使えるようにと,これまで以上に具体的でわかりやすい解説書と致しました.執筆は,腎臓病研究や基礎研究に関わっている専門の方々にお願いしました.書面をお借りし厚く御礼申し上げます.

本書が現在腎臓病学に関わっている基礎研究者並びに臨床医の皆さまのお役にたてれば大変嬉しく思います.しかし,物足りない解説もあろうかと思いますので,読者の皆さまの忌憚のないご意見をいただければ幸いです.

最後に,本書の刊行にご理解・ご協力いただきました中外医学社の皆さまに厚くお礼申し上げます.


2013年春 神田川のほとりにて

富野 康日己

目次

I 培養細胞操作法

1 糸球体単離法 〈浅尾りん〉

2 メサンギウム細胞培養法 〈鈴木祐介〉

3 糸球体足細胞(ポドサイト)培養法 〈淺沼克彦〉

4 糸球体内皮細胞培養法 〈柳川宏之〉

5 尿細管細胞培養法 〈合田朋仁,武田理夫〉

6 オートファジー評価法 〈淺沼克彦,谷田以誠〉

 細胞免疫染色(培養ポドサイトを使用して) 〈淺沼克彦〉

7 iPS細胞培養法 〈前 伸一,荒岡利和,長船健二〉

II 遺伝子関連実験操作法

1 cDNAクローニング 〈木原正夫〉

2 疾患感受性遺伝子の同定(マイクロサテライトマーカー,SNP)〈毎熊政行〉

3 遺伝子発現の解析

 A.Real?time PCR 〈古川雅子〉

 B.Differential display法 〈合田朋仁〉

 C.マイクロアレイ法 〈村越真紀〉

 D.in situ hybridization法 〈鈴木大輔,豊田雅夫,宮崎正信〉

4 遺伝子発現調節の解析

 A.レポーター(ルシフェラーゼ)アッセイ 〈西山千春〉

 B.ゲルシフトアッセイ 〈西山千春〉

 C.siRNA・shRNA 〈鈴木 仁〉

 D.microRNAの検出と定量 〈萩原晋二〉

5 遺伝子治療

 A.in vivo遺伝子導入:ウイルスベクター[アデノウイルス・レトロウイルス(レンチウイルス)] 〈金子佳代〉

 

 B.おとり型核酸医薬導入法 〈柏原直樹〉

 C.胚細胞遺伝子導入法

 (1)トランスジェニックマウス 〈中村衣里〉

 

 (2)ノックアウトマウス 〈多田昇弘〉

III 蛋白質関連実験操作法

1 蛋白質発現の解析

 A.ウェスタンブロット法 〈細江佳子〉

 B.免疫沈降法 〈日高輝夫〉

2 発現蛋白質解析

 A.二次元電気泳動法 〈藤村 務〉

 B.蛋白質のアミノ末端分析法 〈峯木礼子〉

 C.アミノ酸組成分析 〈藤村 務〉

 D.質量分析 〈藤村 務,高ひかり〉

3 単クローン抗体・ペプチドを用いたポリクローナル抗体(ペプチド抗体)の作製 〈清水芳男〉

4 補体成分とnephritic factorの測定法 〈大澤 勲〉

5 補体活性化経路の測定法 〈井下博之,松下 操〉


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書籍情報

  • ISBN:9784498124943
  • ページ数:238頁
  • 書籍発行日:2013年6月
  • 電子版発売日:2014年9月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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