看護のための最新医学講座 7.代謝・内分泌疾患第2版

  • ページ数 : 480頁
  • 書籍発行日 : 2009年3月
  • 電子版発売日 : 2012年6月30日
¥12,100(税込)
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商品情報

内容

看護師、医師、研修医、薬剤師などチーム医療に携わるスタッフのためのコアテキスト“看護のための最新医学講座”の「第7巻 代謝・内分泌疾患」の電子書籍版です。

書籍の12大特色!
1.医学・医療のすべてが盛り込まれている
2.全体像を把握してからそれぞれの疾患を学べる
3.検査の内容を詳しく理解できる
4.診療の全領域をカバー、看護実践にすぐ役立つ
5.オールカラー+イラスト多用でわかりやすい
6.リアルな解剖図や構造図でポイントがつかめる
7.フローチャートによって各疾患の病因・病態がつかめる
8.豊富な索引で調べたい項目がみつけられる
9.クリニカルパスを書くための基礎資料となる
10.患者さんの「なぜ?」に答えられる
11.各専門分野を代表する一級の執筆者が解説している
12.EBMのコンセプトを取り入れた医学知識

序文

20世紀初頭の 1905 年,英国の生理学者アーネスト H.スターリングにより,化学的細胞間情報伝達物質に“ホルモン”と命名がなされて以来,内分泌代謝学はめざましい進歩を遂げ,多くのノーベル賞受賞者を輩出した.とくに最近の 20 年間で,内分泌代謝学は臓器別の内科学の一分野にとどまることなく,生体内のすべての臓器にかかわる膨大な生体情報伝達システムの学問であることが明らかにされてきた.また,1901 年の高峰譲吉によるアドレナリンの精製・結晶化の成功から 100 年を経て,ヒトゲノムの解明は新しいホルモンや受容体の同定にさらに拍車をかけている.21 世紀は内分泌代謝学が生体情報科学としてさらなる発展を続ける世紀になると予想される.

折しも高脂肪食化,ストレス過剰,運動不足,高齢化など,現代社会がもたらしたと考えられるいわゆる生活習慣病の急増が社会問題化している今日においては,特に生活習慣病を包括的に研究できる内分泌代謝学の発展に大きな期待が寄せられている.

また,内分泌代謝学の進歩は,これまでは難病として成因と治療法が見つけ出せないでいた疾患の成因を明らかにし,その治療にも希望が見いだせるようにした.その原因がホルモン,シグナル伝達分子,あるいは代謝にかかわる遺伝子の異常であることが明らかになった疾患も多く,遺伝子治療も検討されている.このように,内分泌代謝疾患の診療には明るい未来が拓けてきた一方で,実際の医療の現場には新しい疾患名,物質名,薬物名などが洪水のように溢れかえってきている.

最前線で働く看護職の方はじめ医療の各スタッフには,新しくかつ良質の知識で生体内情報伝達の優れたシステムと内分泌代謝学の現状を理解し,毎日の業務に活かしていただきたいと強く願い,本書を編集した次第である.

なお本書では,難解な生化学や分子生物学の用語にできるだけ欄外説明を加え,初学者にも配慮したつもりである.

ぜひご一読いただきたい.


2001年 7月

京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学講座・第2内科
中尾 一和

目次


代謝疾患

第1章 全体像を把握する

代謝の基礎

発症のメカニズム

どんな症状がなぜ現れるか

検査と診断のながれ

治療方法と奏効機序

注意すべき合併症と薬の副作用

代謝疾患の社会的問題

第2章 検査の目的と結果のよみ方

スクリーニング検査と診断のための検査

血液生化学検査

尿検査

免疫学的検査

生検

負荷試験

その他の検査

第3章 どんな疾患があるのか

糖尿病

低血糖症

先天性糖質代謝異常

脂質異常症

血漿蛋白異常

先天性アミノ酸代謝異常

アミロイドーシス

水代謝異常

電解質代謝異常

酸塩基平衡異常

アシドーシス

アルカローシス

ミトコンドリア病

リソソーム病

ムコ多糖症

痛風,高尿酸血症

低尿酸血症

先天性プリン・ピリミジン代謝異常

ポルフィリン代謝異常

ヘモクロマトーシス

マルファン症候群

ウィルソン病

亜鉛欠乏症候群

肥満症

低栄養,るいそう

中枢性摂食異常症(摂食障害)

ビタミン欠乏症・過剰症

骨粗鬆症

くる病,骨軟化症


内分泌疾患

第1章 全体像を把握する

内分泌の基礎

視床下部,下垂体

甲状腺

副甲状腺

副腎皮質

副腎髄質

男性性腺

女性性腺

膵,消化管

心臓,血管,腎臓

脂肪組織とホルモン

加齢とホルモン

内分泌攪乱物質

どんな症状がなぜ現れるか

検査と診断のながれ

治療方法と奏効機序

注意すべき合併症と薬の副作用

内分泌疾患の社会的問題

第2章 検査の目的と結果のよみ方

ホルモンの測定法と基準値

視床下部・下垂体

甲状腺,副甲状腺

副腎皮質

副腎髄質

性腺

膵臓,消化管,腎臓

画像検査

第3章 どんな疾患があるのか

視床下部症候群

中枢性思春期早発症(中枢性性早熟症)

視床下部性下垂体機能低下症

視床下部性性腺機能低下症

下垂体機能亢進症

下垂体腫瘍

エンプティセラ症候群

自己免疫性下垂体炎

下垂体前葉機能低下症

尿崩症

ADH不適合分泌症候群(SIADH)

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能低下症

甲状腺炎

甲状腺腫瘍

副甲状腺機能亢進症

副甲状腺機能低下症

副腎皮質機能亢進症

副腎皮質機能低下症

副腎偶発腫瘍

副腎ステロイドホルモン合成障害

褐色細胞腫

神経芽細胞腫

性分化異常

男性性腺機能低下症

女性性腺機能低下症

思春期早発症

インスリノーマ

グルカゴノーマ

ソマトスタチノーマ

カルチノイド症候群

WDHA症候群(VIPoma)

ゾリンガー-エリソン症候群(ガストリノーマ)

レニン産生腫瘍

多発性内分泌腺腫瘍症

甲状腺

膵腫瘍

副腎腫瘍

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書籍情報

  • ISBN:9784521730967
  • ページ数:480頁
  • 書籍発行日:2009年3月
  • 電子版発売日:2012年6月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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