耳鼻咽喉科 早わかり 漢方薬処方ガイド

  • ページ数 : 244頁
  • 書籍発行日 : 2015年2月
  • 電子版発売日 : 2015年10月2日
¥6,050(税込)
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商品情報

内容

数少ない、耳鼻咽喉科領域に特化した漢方薬処方ガイドが登場!

耳鼻咽喉科領域の疾患ごとに、豊富な経験を持つ多数の執筆者が解説。具体的な処方とともに薬物療法のフローチャートを掲載し、漢方薬の初心者でもすぐに利用できるように工夫されています。
漢方薬の処方を考えている耳鼻咽喉科医必携の一冊。

また、iOS端末をお使いの方はお手持ちの今日の治療薬へのリンクもあり、更に理解が深まります。

序文

耳鼻咽喉科漢方研究会が毎年開催されているが,年々出席者数が増加し,本年10月に行われた第30回では230名を突破し,耳鼻咽喉科医の間でも漢方治療への関心の高まりが見てとれる.

しかし,漢方薬に関する書籍は数多いものの,耳鼻咽喉科領域に特化したものに限れば,JOHNSやMB ENTONI などの雑誌で漢方薬の使い方に関する特集が数回組まれているものの,書籍となると佐藤弘先生の『耳鼻咽喉科領域の漢方中医学診療ハンドブック』以外には出ていない.満を持して,『耳鼻咽喉科早わかり漢方薬処方ガイド』が中山書店から出版されることとなり,その編集の役を私が仰せつかった.

著者の選定にあたっては耳鼻咽喉科漢方研究会のメンバーの中で積極的に発表なさっておられる方を中心とし,それに重鎮の方々を加えるという形にさせていただいた.漢方薬の処方にあたっては「証」をいかに見つけるかが重要となり,その技術の習得段階により理解に差が出てきてしまうので,執筆にあたってはどの段階の読者を対象にして書くのかが難しい.本書では,その点を各著者に任せ,レベルは統一しなかったので,戸惑う箇所もあるかと思われるが,内容の豊富さに免じてお許し願いたい.

漢方医学は比較対照試験という関門を通過していない故に「客観性のない」「経験的な」医学とみなされがちであるが,おそらく初期において比較試験が行われていなければその有用性は確信されなかったであろう.また副作用が出ないようにさまざまな改良がなされたのであろう.ただ当時のそうした記録が残されていないのでその証拠がない.しかし,その有する膨大な経験データを前にすれば有用性に異議はなかろう.現代は古典の記された時期とは居住環境も異なっており,薬草なども変化してきている.医薬原料の確保という問題も抱えている.それだけに,昔とは違った生体の反応もあろうし,思いがけない作用がみられることもあろう.今後に望まれるエビデンスの構築と新規方面への応用の開拓は読者の方々に任されている.耳鼻咽喉科領域における漢方薬の処方についてわかりやすく解説した本書が,日常の診療の一助になれば幸いである.


2014年11月

編集 市村恵一
自治医科大学名誉教授/石橋総合病院

目次

1章 耳鼻咽喉科で漢方薬を使用するにあたって

1 耳鼻咽喉科医にとって漢方薬とは

2 漢方薬の基本から臨床へ

3 選び方と使い方

4 漢方の効きが悪いとき何を考えるか

2章 漢方薬処方の実際

1 外耳道炎・外耳湿疹

2 中耳炎

3 難聴・耳鳴・耳閉塞感

4 耳管開放症

5 めまい

6 頭痛

7 アレルギー性鼻炎・花粉症

8 副鼻腔炎

9 嗅覚異常

10 口内炎・舌痛症

11 味覚障害

12 口腔咽頭乾燥

13 咽頭炎・桃炎

Column 小柴胡湯と漢方の副作用

14 かぜ症候群

15 遷延性・慢性咳嗽

16 咽喉頭異常感

17 咽喉頭酸逆流症

18 誤嚥

19 癌の緩和

Lecture 放射線・抗癌薬治療に伴う口腔咽頭粘膜炎への漢方薬処方

20 子どもへの処方

21 老化への対応

22 合併症・併存症のある患者への処方

循環の障害をもつ患者

呼吸の障害をもつ患者

消化の障害をもつ患者

神経の障害をもつ患者

精神の障害をもつ患者

術後患者への処方

更年期障害をもつ患者

付録 漢方薬資料集

証の簡易チャートとその解説

耳鼻咽喉科汎用漢方薬の保険適応疾患一覧

耳鼻咽喉科汎用漢方薬の主な生薬一覧


・索引

漢方薬索引

事項索引

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書籍情報

  • ISBN:9784521739991
  • ページ数:244頁
  • 書籍発行日:2015年2月
  • 電子版発売日:2015年10月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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