よくわかる神経内科学

  • ページ数 : 220頁
  • 書籍発行日 : 2019年7月
  • 電子版発売日 : 2020年1月15日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

「むずかしい」「わかりづらい」と苦手意識をもたれがちな神経内科学をわかりやすく解説したテキスト.著者がメディカルスタッフ養成校で精神医学と神経内科学の授業を担当した経験から,「神経内科学」を学ぶうえで本当に必要なエッセンスのみを凝縮.本書を一読することで「身体のなかでどのような出来事が生じているか」が理解できるようになる神経内科学の入門書.

序文

はじめに

この本を書くきっかけは,ある医療系大学(主にメディカルスタッフ職を教育する)で神経内科学の講義を行う機会を得たことでした.メディカルスタッフ,特にリハビリテーション系の職種にとって,神経内科学の知識はきわめて重要です.神経疾患は脳血管障害やアルツハイマー病といった患者数の多い病気から希少疾患まで極めて多彩ですが,その多くは難病であり,患者のリハビリテーションやケアにおいて,メディカルスタッフ職の果たす役割は大きいものがあります.

神経疾患を患う患者さんに対して適切な医療を行うためには,どのような職種であっても,患者さんの体内,特に脳神経系でどのような機序で変調が生じているのか,また神経疾患の治療はその病変にどのように作用して効果を発揮しているのかを十分に理解しておく必要があるでしょう.

しかし学生諸君にとってわかりやすい神経内科の教科書ないし参考書は現時点では入手しにくい現状があるように思えました.それは,神経内科学という学問自体が医学の他の領域と比較しても難解であるという特性に由来しているからでしょう.医学生や医師にとっても神経内科を苦手とする人は多いように思えます.また多くのテキストは神経内科専門の医師によって書かれていますが,神経系の解剖・生理・薬理といった基礎的事項はすでに十分に理解されているとの前提で論述されていることから,そのような背景をあまりもっていない読者には理解しづらい面があるようにも思えます.

そこで何よりもわかりやすい神経内科学のテキストがあれば,学生のみならず,実際に臨床現場で勤務している多くの医療者にとっても有益なものになるであろうと考えました.この本では,まず神経系の解剖生理などの基礎的事項を述べ,それを踏まえた上で,神経系に作用する薬物の作用機序や神経学的診察方法を段階的に記すように試みました.また,各種神経疾患の新しい治療などもつとめて記載するようにしました.特に近年,神経疾患の分子レベルの病態(病気発症の成り立ち)が明らかにされるようになり,トランスレイショナルリサーチ(基礎研究から臨床現場への橋渡し研究を意味する)に基づく治療法の開発も進んでいますので,それらについてもふれるようにしています.

本書が神経内科学,神経学に関心のある皆さんに少しでもお役に立ち,ひいては神経疾患を患う多くの患者さんたちのためにもなることを願っています.

最後になりましたが,刊行にあたり貴重な検査データを提供していただいた相模原中央病院放射線科の菅信一先生,高齢者保健医療総合センター長の吉田亮一先生,東京女子医科大学脳神経内科学臨床教授の飯嶋睦先生に厚く御礼申し上げますとともに,中山書店編集部の柄澤薫子さんの尽力に感謝します.


2019年6月

渡辺 雅幸

目次

総論 神経内科学/神経学(neurology)とは何か

神経系の解剖と生理機能

神経系の診察

神経学的検査法

各論 神経疾患を識る

脳血管障害

神経変性疾患

脱髄疾患と類縁疾患

脊髄症と脊椎疾患

末梢神経障害(末梢性ニューロパチー)

筋肉疾患(ミオパチー)

感染性疾患

脳腫瘍

頭部外傷

全身疾患に伴う神経疾患

中毒,栄養障害

機能性疾患

小児神経疾患

遺伝と神経疾患

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書籍情報

  • ISBN:9784521747736
  • ページ数:220頁
  • 書籍発行日:2019年7月
  • 電子版発売日:2020年1月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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