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小児・思春期の頭痛の診かた これならできる!頭痛専門小児科医のアプローチ

藤田 光江 (監修) / 荒木 清 桑原 健太郎 (編集)

南山堂

  • ISBN : 9784525282813
  • ページ数 : 244頁
  • 書籍発行日 : 2018年4月
  • 電子版発売日 : 2019年3月1日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥3,300 (税込)
ポイント : 60 pt (2%)

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商品情報

子どもの頭痛、小児科医はこう診る!

小児・思春期の頭痛診療を「難しい」と感じている医師に向けて,問診,診断,治療,患児や保護者への指導,経過観察などにおいて,頭痛専門小児科医が日々実践しているさまざまな工夫やアプローチ方法をわかりやすく紹介.「これなら自分にもできる!」と頭痛診療に対するハードルをなくして一定レベル以上の診療が実践できるようになる1冊.

■ 序文

「頭痛」はあくまで自覚的症状であり,その診療は必ずしも容易ではない.例えば「片頭痛」にしても,幼児期,学童期,思春期,成人ではその表現型も異なり,さらに季節,天候,学校・家庭などの環境,共存症・合併症,生活習慣などによりその頻度も容易に変化する.

小児科の臨床では,「頭痛診療」は長い間重要視されていなかった.小児科における頭痛診療,特に一次性頭痛の診療は,藤田光江先生が先陣を切り,最近は日本頭痛学会所属の小児科医も増え,「頭痛診療に関心を持つ小児科医の集い(JHP:Japanese Headache Meeting of Pediatricians)」も新たに発足するなかで確立されてきており,小児科の臨床において「やっと日の当たる位置に来た」感がする.小児科関連の和雑誌にも,2008 年に初めて「頭痛」のテーマで特集が組まれ,それ以降も取り上げられるようになった.ただし,これらは小児科医以外の神経内科や脳神経外科など他科の先生方の執筆も多く,全体のまとまり・統一感の点で小児科医の視点から違和感を覚えることも多かった.

今回発刊する「小児・思春期の頭痛の診かた」は,その執筆陣がすべて小児科医および小児耳鼻咽喉科医であることが画期的である.これらの執筆者らは,長い間真摯に(本当にクソ真面目に)小児・思春期の頭痛診療に取り組んできた「仲間」である.自分の頭痛患者さんが転居する際などは,安心して紹介し,その患児の治療・経過観察を全面的に任せられる頭痛専門医である.

頭痛診療は(特に小児・思春期の頭痛診療は),患児や医師により変化しうるものと考えるが,診断・治療の「基本」は存在する.この「基本」は本書の本文中に何度も登場する「国際頭痛分類 第3 版beta 版」ならびに「慢性頭痛の診療ガイドライン2013」の2 つであり,小児・思春期の頭痛診療はこれらに沿って行うことが最も大切である.しかし成人と異なり,小児・思春期という成長期ならではの問題点や使用薬物の制限・注意点なども加わり,小児・思春期頭痛診療は「一筋縄ではいかぬ」ことも多い.本書には,各執筆者の経験に裏打ちされた,教科書には載っていない(行間に隠された)診療のヒントや困った時の対処法・解決策なども多く記載され,自分自身で読み直しても感銘する内容となっており読み物としても面白いと自負している.本書はいわゆる小児の頭痛の教科書ではない.ぜひベッドサイドに置いていただき,日々の小児・思春期の頭痛診療にご活用いただければ幸いである.

最後に,原稿締め切り破りの個性ある執筆陣にお付き合いをいただいた南山堂熊倉倫穂氏,松村みどり両氏に深謝する.


2018年3月

荒木 清
桑原 健太郎

■ 目次

第1章 小児・思春期の頭痛の特徴

1 知っておきたい小児・思春期の頭痛の種類

2 小児・思春期の頭痛の有病率

3 小児・思春期の頭痛の症状、誘因、共存症

4 頭痛が起きるメカニズム

第2章 小児・思春期の頭痛の診断

1 診断の基本的な考え方

2 問診

1.問診票の作成と活用のすすめ

2.上手くいく問診のしかた

3 頭痛ダイアリーの活用のしかた

4 頭痛関連の検査:どのような頭痛に検査が必要となるのか?

第3章 小児・思春期の頭痛の治療

1 治療の基本的な考え方

2 非薬物療法の基本

3 薬物療法の基本

4 片頭痛の治療

5 緊張型頭痛の治療

6 慢性連日性頭痛の治療

7 周期性嘔吐症候群、腹部片頭痛の治療

8 起立性調節障害(OD)に伴う頭痛の治療

9 耳鼻科領域の頭痛の治療

10 漢方薬による治療:片頭痛、緊張型頭痛および共存・合併疾患の治療

11 片頭痛とてんかんの関連

症例

・14歳7ヵ月女子 視野障害を強く訴えた片頭痛の例

・11歳男児 連日のように頭痛を訴える例

・12歳(小学6年)男児 予防薬が効きにくい前兆のない片頭痛の例

・15歳(中学3年)男子 予防薬開始から発作軽減がダイアリーで確認できた前兆のない片頭痛の例

・12歳(中学1年)男児 心理社会的要因関与の慢性緊張型頭痛の例

・11歳女児 鼻副鼻腔炎(鼻炎+副鼻腔炎)の例

・9歳男児 脳腫瘍の例

・15歳女子 くも膜下出血の例

・7歳男児 脳動静脈奇形の例

・3歳女児 もやもや病の例

・14歳男子 慢性連日性頭痛、登校不可、昼夜逆転の例

・12歳女児 前兆のある片頭痛の例

・14歳女子 前兆のない片頭痛、月経関連片頭痛の例

・10歳男児 前兆のない片頭痛の例

・7歳男児 慢性片頭痛、自閉スペクトラム症の例

・15歳(中学3年)女子 頻発反復性緊張型頭痛の例

・15歳女子 増加した前兆のない片頭痛+慢性緊張型頭痛+登校不可の例

・14歳(中学2年)女子 月経関連片頭痛の共存が明らかになった慢性連日性頭痛の例

・15歳(中学3年)女子 身体症状症、適応障害が考えられた慢性連日性頭痛の例

・15歳7ヵ月女子 周期性嘔吐症候群の例

・3歳5ヵ月女児 腹部片頭痛の例

・16歳女子 生活指導と支持的面接が有効であったODに伴う頭痛の例

・13歳男子 前兆のない片頭痛にODが共存していた例

・8歳男児 鼻副鼻腔炎による頭痛と片頭痛との鑑別が問題となった例

・12歳男児 五苓散が予防療法に有効であった片頭痛の例

・12歳女児 苓桂朮甘湯が有効であった体位性頻脈症候群の例

・9歳(小学3年)女児 てんかん性放電を伴う前兆のない片頭痛の例

■ 特記事項

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