オンコロジークリニカルガイド 肺癌化学療法第2版

  • ページ数 : 375頁
  • 書籍発行日 : 2019年7月
  • 電子版発売日 : 2019年9月18日
¥6,050(税込)
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商品情報

内容

免疫チェックポイント阻害薬臨床試験の位置づけを記した続・エビデンス ライブラリー

肺癌のKey Drugsやエビデンスレベルの高い薬物療法の最新知見をコンパクトに解説.また,国内外の大規模臨床試験や米国臨床腫瘍学会ASCOなどの情報も盛り込んだ.本分野の第一線で活躍する医師がポイントを体系的にわかりやすく整理.肺癌領域のプロフェッショナルを目指す医療従事者に必携の書.

■関連書籍
肺癌診療Q&A 第3版 一つ上を行く診療の実践
肺癌化学療法レジメン 実践と工夫 第2版

序文

第2版の序

「オンコロジー・クリニカルガイド 肺癌薬物療法」第1版が刊行されて5年余が過ぎました.多くの皆様のご好評をいただき,お陰さまで,大幅な改訂を行い,第2版を出版することとなりました.

この5年の間に,肺癌治療の分野では,分子標的治療と免疫チェックポイント治療などの進歩により大きな変化が見られました.現在,その変化は速度をあげており,日本肺癌学会発行の「肺癌診療ガイドライン」は,ネット環境で毎年改訂されている状況です.また「肺癌診療ガイドライン」は,エビデンスだけでは現場の問題を網羅的に対応しきれない状況であり,コンセンサスベースでの作成以外選択肢はありません.しかし,その状況だからこそ,基となるエビデンスの正しい解釈の積み上げは,大切になっています.


第1版では,肺癌化学療法の領域が,殺細胞性薬剤による従来型の治療から,個別化治療への移行まで,無数のエビデンスが積み上げられてきた分野であり,これら多くのエビデンスがしっかりと意味付けられ整理された「字引き」を必要とする分野と考え,「肺癌化学療法に関するエビデンスの字引き」を意識した編集をしました.一方で,情報化社会で問題となる情報の信頼度,特に,情報の源である肺癌化学療法のエビデンスを正確に評価解釈することを必要と考え,他に類をみない特徴的な項目立てを試みました.肺癌化学療法に関する「無作為化比較試験の解釈--得られているエビデンスの限界と問題点」を明らかにすることを第一の特徴としました.また,わが国発のエビデンスが大きな役割を果たしている分野である利点を生かし焦点を当てました.

「肺癌化学療法に関するエビデンスの字引き」の続編

この第2版は,第1版を意識し臨床試験を意識したかたちで,免疫チェックポイント治療による進歩を加えた編集をしました.「肺癌化学療法に関するエビデンスの字引き」の続編です.


一方で,5年以上前のエビデンスへのアプローチは,やや絞った編集となるため,「鋭くエビデンスを斬り,ガイドラインでは作成し得ない大胆な構造化抄録」であった第1版をお持ちの方は,「第1版」を引き続き手元に置いていただくのも一法かと思います.

第1版,第2版とも,肺癌治療の現場でご活用いただき,皆様の「専門医診療の実践」のお役に立てていただければ幸いです.  また,幅広い医療従事者の皆様にとっても診療を理解するのに役立つと考えます.そして是非,皆様が治療効果を適切に引き出す一助となることを願います.


2019年初夏

日本医科大学 学長 弦間 昭彦
兵庫県立がんセンター 副院長 里内 美弥子

目次

第1章 肺癌薬物療法のための肺癌腫瘍学

癌薬物療法の基礎理論

創薬の新時代-抗体医薬と核酸医薬

肺癌の免疫治療概説

肺癌のバイオマーカーの現状と展望

第2章 肺癌化学療法における併用療法

プラチナ併用療法

プラチナ製剤+血管新生阻害薬

EGFR遺伝子変異陽性NSCLCにおける併用療法

プラチナ製剤+免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬+免疫チェックポイント阻害薬

第3章 現在進行中の大規模無作為化比較試験

現在進行中の進行NSCLCの大規模無作為化比較試験

現在進行中の術後補助化学療法の大規模無作為化比較試験

第4章 非小細胞肺癌術後化学療法

NSCLC術後の治療戦略

標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

JLCRG試験/IALT試験/JBR.10試験/ANITA試験

第5章 3期非小細胞肺癌

3期NSCLCの治療戦略

わが国での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

FURUSE試験/WJTOG0105試験/OLCSG0007試験/JCOG0301試験

海外での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

RTOG8808/ECOG4588試験/RTOG9410試験/HOG-LUN 01-24試験

PACIFIC試験と今後の展望

第6章 EGFR変異およびALK変異陰性の4期非小細胞肺癌一次治療

EGFR変異およびALK変異陰性の・期NSCLCの治療戦略

わが国での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験1

TAX-JP-301試験/FACS試験

わが国での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験2

LETS試験/CATS試験/WJOG5208L試験

海外での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

ECOG1594試験/ECOG4599試験/JMDB試験/PARAMOUNT試験/PointBreak試験

免疫チェックポイント阻害薬単剤療法

CheckMate026試験/CheckMate227試験/KEYNOTE-024試験/KEYNOTE-042試験/BIRCH試験/B-FAST試験/MYSTIC試験

免疫チェックポイント阻害薬併用療法

KEYNOTE-189試験/KEYNOTE-407試験/IMpower150試験/CheckMate227試験

第7章 4期非小細胞肺癌二次治療

二次治療の治療戦略

海外での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験(ICI以外)

TAX317試験/TAX320試験/JMEI試験/BR21試験/TAILOR試験/REVEL試験/AvaALL試験

免疫チェックポイント阻害薬による治療

CheckMate017/CheckMate057試験/KEYNOTE-010試験/OAK試験/POPLAR試験

第8章 高齢者4期非小細胞肺癌

高齢者の治療戦略-問題点と今後の方向性-

標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

ELVIS試験/MILES試験/SICOG試験/WJTOG9904試験/IFCT0501試験/Alliance試験/JCOG0207試験/JCOG0803/WJOG4307L試験 など

PS不良

第9章 ドライバー遺伝子異常を有する4期非小細胞肺癌

EGFR変異を有する・期NSCLCの治療戦略

第1・2世代EGFR-TKIによる標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

IPASS試験/NEJ002試験/WJTOG3405試験/NEJ001試験/OPTIMAL試験/EURTAC試験/LUX-Lung 3,6試験

第3世代EGFR-TKIによる治療にかかわる比較試験

AURA試験/AURA延長試験/AURA2試験/AURA3試験/FLAURA試験

EGFR-TKI同士の比較にかかわる比較試験

WJOG5108L試験/LUX-Lung 7試験/ARCHER-1050試験

ALK変異を有する・期NSCLCの治療戦略にかかわる比較試験

PROFILE1007試験/PROFILE1014試験/J-ALEX試験/ALEX試験/ASCEND-4試験/ASCEND-5試験

ALK-TKIによる一次治療にかかわる比較試験

PROFILE1014試験/ASCEND-4試験/J-ALEX試験/ALEX試験/AF-001JP試験/ALTA-1L試験/NCT03052608試験

ALK-TKI耐性時の治療にかかわる比較試験

ASCEND-1試験/ASCEND-2試験/ASCEND-5試験/JP28927試験/AF002JG試験/ALTA試験/ASCEND-9試験/EXP3B

その他の治療にかかわる比較試験

PROFILE1001試験/OO12-01試験/BRF113928試験/KEYNOTE-022試験/URET試験/ALL-RET試験LIBRETTO-001試験/VISON試験

第10章 限局型小細胞肺癌

LD-SCLCの治療戦略

わが国での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

JCOG9104試験/JCOG0202試験

海外での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

CALGB8083試験/Intergroup0096試験/NCCTG89-20-52試験

第11章 進展型小細胞肺癌

ED-SCLCの治療戦略

わが国での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

JCOG9511試験/JCOG9702試験/JCOG0509試験

海外での標準治療にかかわる大規模無作為化比較試験

JCOG9511試験/JCOG9702試験/NJLCG0901試験/SWOG0124試験/CALGB30504試験/CA184-156二重盲検試験/KEYNOTE-028試験/CheckMate032試験/CheckMate451試験/IMpower133試験

再発SCLC

JCOG0901試験/JCOG0605試験/NJLCG0402試験

今後の治療の展望

第12章 肺癌化学療法のKey Drugs

プラチナ製剤

タキサン

トポイソメラーゼ・阻害薬

アムルビシン

ビンカアルカロイド-ビノレルビン-

ゲムシタビン

ペメトレキセド

DIF

EGFR阻害薬

ALK阻害薬

血管新生阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬

第13章 副作用予測・対策とビックデータ

免疫チェックポイント阻害薬の副作用とその対策

TKIの副作用とその対策

第14章 肺癌患者の緩和医療とその技術

第15章 肺癌治療の個別化の現状と将来

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  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784525424527
  • ページ数:375頁
  • 書籍発行日:2019年7月
  • 電子版発売日:2019年9月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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