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薬剤師のトリアージ実践ガイド

  • ISBN : 9784621085257
  • ページ数 : 144頁
  • 書籍発行日 : 2012年3月
  • 電子版発売日 : 2018年4月13日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥3,520 (税込)
ポイント : 64 pt (2%)

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商品情報

薬剤師が適切な医療判断(トリアージ)を行うために必須の臨床技能を解説。

全身の観察によって患者が示す非言語的情報を見抜く診察技能、バイタルサインを論理的に解釈する能力、患者や家族から十分な情報を引き出す問診能力が身に付きます。症候学を学ぶためのテキストとしても有用です。

■ 序文

はじめに

薬剤師によるトリアージの必要性


現在の日本は,少子高齢化に伴う,医療費高騰,医師不足といった深刻な医療問題を抱えている.これら問題を解決するための一助として期待されているのが,「セルフメディケーション*1」や「在宅診療」である.一般住民のセルフメディケーションを支援し,また,積極的に在宅診療にかかわっていくことは,薬物の専門家として薬剤師が果たすべき責務である.

一方,薬剤師の活躍の場が広がるにつれて,重い疾患をもつ患者と直接かかわる機会も増えてくる.薬剤師が患者の状態を判断し,「救急車を呼ぼう」,「病院に行ったほうがいい」,「OTC薬(Over-The-Counter Drugs:一般医薬品)を使って様子をみよう」といった医療判断を迫られる機会も増えるのは必然であろう.この医療判断を「トリアージ」という*2.「患者にとってのベスト」を選択する判断は,医師だけが行うものではなく,すべての医療従事者が,その役割において適切に行うものである.とくに,病院へのアクセスが容易ではない医療過疎地域においては,医師以外の医療従事者によるトリアージが重要となる.

適切なトリアージは,患者の生命を救うだけでなく,「コンビニ受診*3」という安易な病院受診を減らすことにもつながる.一方で,トリアージミスによる診断や治療の遅れは,患者の生命を左右することもあるため,トリアージには重い責任が伴う.トリアージを行う医療関係者は,病態生理学に裏付けられた「症候学的知識」,患者や家族から十分な情報を引き出す「問診技能(スキル)」,全身観察によって患者から非言語的情報を見抜く「視診技能」,そして「バイタルサイン(意識,呼吸,脈拍,血圧,体温)を論理的に解釈する能力」を身につけなければならない.


本書は,薬剤師および薬学部学生を対象に,トリアージに必要な臨床技能の習得と向上を目的として企画されたもので,「全身状態の評価(視診とバイタルサイン)」,「トリアージのための問診法」,「トリアージの実際」,「主要な症状」の4つの章から構成されている.視診とバイタルサインは,在宅患者にかかわる薬剤師にとって必要不可欠な技能である.在宅患者は重い基礎疾患を有することが多く,病状が急に変化しやすいため,薬剤師は視診所見やバイタルサインに基づいて迅速に病態を把握できなければならない.また,症候学的知識と適切な問診法は,薬局で働く薬剤師にとって必須である.有症状患者に対して,「重篤な疾患を絶対に見逃さない」という姿勢で,慎重かつ効果的に問診しなければならない.各章では,重要事項を論理的かつ有機的に理解できるように,病態生理に基づいた解説を心がけた.

本書は,臨床の現場における実践的マニュアルというだけでなく,生涯学習として症候学を学ぶという目的にも十分に耐えうるものと考えている.とくに薬学生の皆さんが,本書をステップとし,薬剤師として社会で輝き,活躍・貢献することを願っている.また,忙しい現場で自己研鑽を怠らない薬剤師の方々が,さらに「懐の深い」臨床家になるために役立てば幸いである.



*1 日本薬剤師会はセルフメディケーションを「自己の健康管理のため,医薬品等を自分の意思で使用することである.薬剤師は生活者に対し,医薬品等について情報を提供し,アドバイスする役割を担う.」と定義している.薬剤師の支援が必須であることが明文化されている.

*2 「トリアージ」の語源はフランス語の「選別」である.医療現場でトリアージといえば,病態の緊急性に基づいて患者を選別する作業であり,病院内にあっては診療の優先順位を決定し,薬局,在宅診療,介護施設などにあっては病院受診を勧めるか否かを判断することである.トリアージとは「診断」ではなく,あくまでも「判断」であり,診断名にこだわる必要はない.実際のトリアージにあっては,患者の概観を観察し,必要ならばバイタルサインを測定し,症状や病歴を要領よく聴取することによって病状を把握する.

*3 「日中は忙しいから」「平日は忙しいから」といった理由によって,軽症の人々が,本来重症者の受け入れを対象とする救急外来を夜間や休日に受診する行為.このような患者が増えることにより,重症な患者の対応が困難になったり,入院中の患者の急変に対応が困難になったり,医師が休養をとれず翌日以降の診療に支障を来したり,疲れ果て医療現場を去ったりして医療崩壊の原因にもつながることもある.


2012年2月

佐仲 雅樹

■ 目次

第1章 全身状態の評価

1.全身状態

2.バイタルサインの系統的解釈

(1)意識

(2)呼吸

(3)循環

3.全身状態の評価法

(1)簡便なスクリーニング法

(2)評価法の限界

note

1 小児救急のトリアージ法(PAT)

2 急性疾患による行動の変化:acute sickness behavior

3 呼吸困難

第2章 トリアージのための問診法

1.薬剤師が行う問診とは

2.薬剤師のための問診法:OTC-Questionルール

(1)問診の基本的な考え方

(2)"OTC-Questionルール"の理論背景
発症様式(O)時間的経過(TC)/症状の性質/程度(Q)/その他の情報

3.経過観察の重要性

4.OTC-Questionルールの要点

第3章 トリアージの実際

1.薬局におけるトリアージ

2.在宅診療におけるトリアージ

第4章 主要な症状

症状1:頭痛

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
くも膜下出血/化膿性(細菌性)髄膜炎(成人)/単純ヘルペス脳炎/急性緑内障/帯状疱疹(三叉神経第1枝領域)/巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

(2)要注意疾患
急性細菌性副鼻腔炎/脳腫瘍/三叉神経痛

(3)頻度の高い良性疾患
緊張型頭痛/片頭痛

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

症状2:咽頭痛

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
急性喉頭蓋炎/扁桃周囲膿瘍/顆粒球減少症(無顆粒球症)/急性冠症候群(急性心筋梗塞/不安的狭心症)

(2)要注意疾患
頸部悪性腫瘍/亜急性甲状腺炎/伝染性単核球症

(3)頻度の高い良性疾患
急性咽頭・扁桃炎

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

症状3:咳・痰

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
急性の上気道狭窄・閉塞/うっ血性心不全/肺塞栓症/気胸/肺炎

(2)要注意疾患
結核/肺癌

(3)頻度の高い良性疾患
感染後咳嗽/後鼻漏症候群/咳喘息/胃食道逆流炎/アトピー咳嗽/薬剤性咳嗽/百日咳/慢性気管支炎/急性上気道炎

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

note

4 アナフィラキシー

5 急性気道感染症

症状4:腹痛

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
急性冠症候群/腹部大動脈瘤/急性腸間膜動脈虚血/腹膜炎/子宮外妊娠(異所性妊娠)/急性化膿性胆管炎/急性腎盂腎炎/重症急性膵炎

(2)要注意疾患
腹部悪性疾患(胃癌,大腸癌,肝臓癌,膵臓癌など)

(3)頻度の高い良性疾患
非特異性腹痛/消化管機能異常症(機能性胃腸症,過敏性腸症候群)

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

note

6 急性虫垂炎

7 胸痛(腹痛の病態生理を参考に)

症状5:下痢

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
高度の脱水症/骨盤内の腹膜炎/上部消化管出血

(2)要注意疾患
細菌性大腸癌/甲状腺機能亢進症/炎症性腸疾患/大腸腫瘍

(3)頻度の高い良性疾患
急性胃腸炎/高浸透圧物質摂取による下痢/感染後の遷延性下痢/過敏性腸症候群/薬剤性下痢

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

note

8 悪心・嘔吐

症状6:便秘

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
腸閉塞(イレウス)/馬尾症候群

(2)要注意疾患
大腸癌/甲状腺機能低下症

(3)頻度の高い良性疾患
機能性便秘/薬剤性便秘

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

症状7:腰痛

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
腹部大動脈瘤/急性大動脈解離/腎梗塞/急性膵炎/馬尾症候群/急性腎盂腎炎

(2)要注意疾患
脊椎感染症/悪性腫瘍の骨病変(脊椎腫瘍)/腰椎圧迫骨折

(3)頻度の高い良性疾患
急性腰痛症(急性非特異的腰痛)/非特異的慢性腰痛/尿管結石/腰椎椎間板ヘルニア/脊柱管狭窄症

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

症状8:発熱

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
敗血症/急性感染症心内膜炎/中枢神経感染症(髄膜炎または脳炎)

(2)要注意疾患
亜急性心内膜炎/結核/腹腔内腫瘍

(3)頻度の高い良性疾患
感冒(急性上気道炎)/心因性発熱/薬剤熱

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

症状9:倦怠感・疲労感

■基礎知識

■緊急度・重要度別疾患リスト

■疾患各論

(1)緊急疾患
急性冠症候群/急性心不全(または慢性心不全の急性増悪)/ギラン・バレー症候群/重症筋無力症/敗血症/電解質異常/希死念慮のあるうつ病

(2)要注意疾患
悪性腫瘍/慢性感染症/甲状腺機能異常/貧血

(3)頻度の高い良性疾患
急性ウイルス感染症(感冒や急性胃腸炎など)/急性疾患の回復期/薬物の副作用

■診断の考え方

■薬剤師によるトリアージ

note

9 月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome)

■ 特記事項

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