臨床心理アセスメント 新訂版

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2013年3月
  • 電子版発売日 : 2018年3月30日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

体系的でわかりやすい解説&よく使われる心理テストを網羅!

種類も多く習得も大変な様々な「心理テスト」について、よく使われる重要なものを取り上げ、実施法にも言及しながら体系的に分かりやすく解説しています。臨床心理士や認定カウンセラー、教育カウンセラーなどの資格取得に欠かせない必修科目の決定版テキスト。

序文

まえがき

臨床心理アセスメントとは,臨床心理士やカウンセラーが,初回の面接において,クライエントに相談内容,原因,症状,経過などを聞き,どのような心理臨床を行っていくべきかを診断したり,臨床途中で,問題がどのように改善されたか,また,心理臨床を終了してよいかを判断することである.

方法は,面接したり,行動観察をしたり,時には質問紙による調査を行ったりする.さらに,問題内容や症状に合わせて,各種の心理検査を実施したりして,どのような方法でカウンセリングをしたりするかのことである.臨床心理診断(アセスメント)ともいう.

医師が患者の治療をする場合,体温,検尿,血液検査,X線,CTスキャン,MRIなどで,どこがどの程度悪いのか,投薬が必要なのか,手術を緊急にしなければならないのか決めて,治療にとりかかるのである.そして,治療後に,完全によくなったかどうかを同じように医学診断する.その結果,完治していれば,退院したりして治療をしない.もし2回目の医学診断でまだ治療が必要と判断されれば,継続して治療をするのである.

臨床心理士やカウンセラーも医師と同じように,悩みをもって来談したクライエントに対して,臨床心理診断(アセスメント)を行うことが重要である.そして,アセスメントの諸方法を十分習得してカウンセリングをしないと,効果がわからない.

第2章2.2の面接の場合は,クライエントの相談内容を聞く,第2章2.1の行動観察によって診断する.例えば面接の場合は,オーム返しといって,カウンセラーが「あなたの名前を言ってください」と質問した場合,クライエントも「あなたの名前を言ってください」と返事した場合は,自閉症などを疑うことになる.また,間接的な情報収集としては,家族や知人から間接的に情報を収集をする.また各種の心理テストを習得して,客観的科学的な心理テスト(第4章発達検査,第5章知能検査,第6章人格検査,第7章行動・社会性テスト,第8章進路適性検査,第9章職業適性・興味検査,第10章創造性検査,第11章認知発達検査などがあり,これらを選択して行う.問題によっては,いくつかの心理テストを組合せ,バッテリーにして実施する.アセスメントで最も重要なのは,心理テストである.しかし,その種類は多く,習得するのも難しい.その点,ベテラン教師から十分実習指導を受ける必要がある.そして,心理診断後に,どのカウンセリング理論を用いるか,どの技法を用いてカウンセリングするかを決めて実施する.

心理アセスメントを重視するカウンセリング法とほとんど利用しない方法もある.特に,来談者中心療法は,面接を中心にしたカウンセリング技法で,心理テストは一般的には用いない.行動療法,認知行動療法,現実療法,芸術療法,進路相談などはよく利用する方法である.

どの療法がどの技法を用いるかによっても違うが,クライエントの相談内容によって,心理師,カウンセラーは,心理アセスメントを選択して活動する.

本書は臨床心理アセスメントとして,重要な心理テストの概要と演習の具体的な方法を述べた.本書は,次のような特徴をもっている.

(1)臨床心理アセスメント(査定)の必要性と概要を述べている.

(2)臨床心理アセスメント(査定)の中でも行動観察と面接法の具体的な方法について述べている.

(3)臨床心理アセスメント(査定)の1つである調査による方法も述べている.

(4)心理アセスメント(査定)の中でも中心である心理テストの実務上の諸注意と限界について述べている.

(5)心理テストについては,発達検査,知能検査,創造性検査,人格検査,行動・社会性検査,進路適性検査,職業適性検査・興味検査,認知発達検査など,多くの各種の心理テストについては,内容,用具,実施方法,結果の整理,解釈などかなり詳しく述べている.

(6)心理研究や検査をするのには,結果をまとめるとか,評価するのには,やさしい心理統計が必要である.そこで,心理統計の基礎および使い方について述べている.

本書は,以上述べたように,心理臨床,カウンセリングを実施するには,非常に重要なアセスメント(査定)について,かなり幅広く役立つ方法を述べている.是非,臨床に必要な本書をしっかり学習して,成果を実らせて欲しいと思います.


2013年1月

東京福祉大学・大学院 学長
松原達哉

目次

第1章 臨床心理アセスメントの総論

第2章 臨床心理アセスメントの方法

第3章 心理検査によるアセスメント

第4章 発達検査の種類と特色

第5章 知能検査の種類と特色

第6章 人格検査

第7章 行動・社会性テストの種類と特色

第8章 進路適性検査の種類と特色

第9章 職業適性・興味検査

第10章 創造性検査

第11章 認知発達検査

第12章 心理統計の基礎

第13章 心理統計の使い方

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書籍情報

  • ISBN:9784621086483
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2013年3月
  • 電子版発売日:2018年3月30日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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