極めに・究める・内部障害【極めに・究める・リハビリテーション】シリーズ 第3巻

  • ページ数 : 156頁
  • 書籍発行日 : 2019年1月
  • 電子版発売日 : 2020年1月1日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

超高齢社会のリハビリテーションは重複疾患との闘いともいえる。心不全,呼吸器不全,運動器不全などなど,まさに,オンパレードです。 ならば,これらのリハに背を向ける前に「内部障害リハ」と仲良くなってみませんか?
臨床ベースの答えが本書にあります。

序文

著者序文

今回,ドクター向けの臨床本『極論で語る』シリーズのリハ版をつくるという話を丸善出版よりいただき,『極めに・究める・内部障害』の執筆を依頼されました.これまでいち執筆者,いち編者として本の制作にたずさわったことはありましたが,丸々1 冊を仕上げたことはありませんでした.そして,まだまだ若輩の私には,【極めに・究める】というフレーズに多大なプレッシャーを感じたのです.


近年,内部障害領域にたずさわるリハビリテーション専門職(リハ専門職)は増加の一途をたどっています.これは,心不全,呼吸不全患者の増加や高齢化などの社会情勢により,内部障害のリハ対象者が増加してきたことが一因です. しかしそれだけではなく,さまざまな書籍,講習会,学会,ガイドラインが作成され,内部障害を勉強できる機会が増えてきたからだとも思います.私も「著述を通じて,そのような機会の提供に貢献したい」と考えました.


また以前,「先達の者が20 年かけて研鑽・研究したことを,後進の者が数年で継承し,残りの年月を次のステップに進むために精進すべきである」ということを聞いたことがあります.今回の仕事はまさに「それを体現すべきもの」と考え,執筆の話を受けさせていただきました.


すなわち,内部障害領域において,長年かけて構築されてきた諸先輩方の教えをもとに,自分が臨床に出て新しく学んだことを,


今まさに,かみ砕いて,後進に伝える


ことができるのではないかと思ったのです.


本書は私の経験上,循環器疾患(心リハ)を中心とした内容になっています.しかし,心リハの診療は


多臓器との関連を診なければ歯が立ちません.


近年の超高齢社会の疾患背景として「重複障害」を有することがほとんどです.そのため,疾患別のとらえ方から始まり,循環だけでなく多臓器との関連やアセスメントの方法,そして運動療法の方法や目標設定のポイントを記述しています.また,「臨床と研究」が私の永遠のテーマであることから,最終章に内部障害領域の研究も執筆しました.


私の14 年の臨床と研究活動で得た知識と経験を本書で表現してみました.ぜひ学生の皆さんや若手のPT などのリハ専門職の方々に本書を手に取っていただきたいと思います.ここで得られた知識や気づきから,数年先には新しい発見や見解を記した成果が出ることを願っています.


最後に,本書の執筆を依頼してくださった監修の相澤純也先生,本業のお忙しいなか,わかりやすいイラストを描いてくださった近田光明先生,丸善出版企画・編集部の程田靖弘さんに,この場を借りて感謝申し上げます.


2018年11月吉日

田屋 雅信

目次

1章  虚血性心疾患は,新規発症の病変を防ぐ

極める1 治療していない「他の血管」を見逃すな!

極める2 心リハの効果では「冠危険因子」を確認すべし 

極める3 症状は胸の痛みだけじゃない 

極める4 12誘導心電図で異常が生じた誘導と障害を受けた血管を探索せよ

2章 心不全は大元の病態を知り,リハ開始を

極める1 心不全は「診断名」ではない,必ず基礎疾患がある

極める2 体重は体調のバロメーターである

極める3 薬物治療の変更を見逃すな!

極める4 運動中は「脈拍」だけみてもダメ

3章 大血管疾患は安静時の血圧だけをみるな!

極める1 安静時だけ血圧がよくてもダメ

極める2 とにかく「息こらえ」には注意すべし!

極める3 間欠性跛行にはトレッドミルしかない?

極める4 手術後は血流改善が障害となることもある

4章 心臓外科手術後のリハビリでは「術前」の病態から「術後」を推察する

極める1 基礎疾患によって「術後の管理」が異なる

極める2 治療状況から心臓と肺の状態を予測せよ

極める3 酸素化障害は「呼吸介助」では解決しない

極める4 リハビリの時間以外も「体を起こす」よう働きかけるべし

5章 「循環」「呼吸」「代謝」は,生命維持の三役と心得る

極める1 「心臓」「肺」「腎臓」は三権分立である

極める2 心臓(循環)・肺(呼吸)・腎臓(代謝)の臓器連関を知る

極める3 腎機能障害の原因は,腎臓だけではない(心腎連関を知る)

6章 HOTでは高いCO2血症に要注意!透析では「易疲労感」がキーとなる

極める1 HOTでは,酸素の使用状況を確認する

      ――「1日中?」「外出時?」「夜?」

極める2 酸素投与器具による違いをマスターする

極める3 運動中の酸素飽和度低下を見逃すな!

極める4 「透析のない日に動けるかどうか...?」で腎臓リハは決まる

7章 客観的指標+主観的指標

極める1 カルテだけで患者の状態を決めつけない

極める2 最初のチェックは必ず血圧測定ではない

      ――「聞いて」「見て」「触れて」「聴いて」

極める3 高齢者にこそ,数値で表せる「客観的指標」を使おう

極める4 心肺運動負荷試験は運動処方の目的のみにあらず

8章 運動療法は,目的ごとに「有酸素運動」と「レジスタンストレーニング」に分け,早期に開始

極める1 運動機器を患者に合わせて選ぶ

極める2 レジスタンストレーニングを早期に始めるべし!(目的別に種目を決める)

極める3 リハビリ室で心電計を常に装着する必要はない

極める4 リハビリ以外の活動量を増やそう

9章 生活リズムを考慮した達成できる目標設定で,寄り添う患者教育を

極める1  指導の前に,1日の生活リズムを聴取しよう

極める2  達成できる目標を設定しよう

極める3 「〜してはいけない」という指導では継続できない

極める4 「多他職種による指導を守れているか」を確認しよう

10章 研究に基づく臨床を実践する

極める1 科学的根拠がある「評価」と「治療」を知り,患者説明に活かす

極める2 主要な臨床研究疑問・解説には,根拠を把握し答えられるようにしておく

極める3 他分野の評価や治療を取り入れる

COLUMN一覧

1 患者指導なしで退院させない!

2 静脈系と動脈系の違いは...?

3 強心薬(カテコールアミン)投与中に...,運動してよい?

4 大血管疾患の合併症,「PCD」と「脊髄梗塞」

5 起こりうる合併症

6 中心静脈圧の高低

7 年齢に左右されるCr とeGFR

8 呼吸不全とは...?

9 AT とは...?

10 二重積(double product;DP)...?

11 目的は「筋力」だけ?

12 やる気を出させるリハビリ

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書籍情報

  • ISBN:9784621303535
  • ページ数:156頁
  • 書籍発行日:2019年1月
  • 電子版発売日:2020年1月1日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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