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主治医として診る 救急からの入院治療

  • ISBN : 9784758106924
  • ページ数 : 221頁
  • 書籍発行日 : 2010年7月
  • 電子版発売日 : 2012年9月8日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥4,620 (税込)
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商品情報

「レジデントノート」誌の特集・連載が単行本化!
本書では「入院の必要性の判断」「入院治療計画の立案」「退院の判断・二次予防のポイント」と入院治療の流れを時系列で解説。
とくに研修医・若手医師におすすめの一冊です。

■ 序文

はじめに

私が研修をしていた当時の救急当直では,心電図でST 上昇を認める急性心筋梗塞の症例や食道静脈瘤からの出血が疑われるショック状態の症例などに遭遇した場合は,もちろん早期に適切なインターベンション治療を開始するために専門医の先生を呼びますが,多くの症例は「入院治療は必要だが,緊急のインターベンション治療が必要ではなさそうだ」という病態でした.このような場合は,自分で治療を開始し,翌日に専門医の先生に治療を引き継ぎ初期治療のフィードバックを受ける,あるいは許しが得られたならば,専門医の助言を得ながら自分が入院主治医となって入院治療を完結させるという流れが一般的でした.

私はこのような研修環境のなかで ①緊急性の判断,②典型例と特殊例の線引き,③入院治療の典型的な流れ,④退院後の治療計画,という4 つのことを学ぶことができたのではないかと感じています.


① 緊急性の判断:直ちに専門医の先生を呼んで緊急インターベンション治療が必要なのか,自分で治療を開始して必要に応じて専門医の先生に相談すればよいのかの線引き

② 典型例と特殊例の線引き:自分で入院治療を継続してよいのか,専門医に入院治療をゆだねるべきなのかの線引き

③ 入院治療の典型的な流れ:専門医のバックアップ体制があるなかで,典型的な急性疾患の主治医を数多く経験することで治療がうまくいっているときの経過とそうではない経過の判断(どのような臨床パラメーターでいつごろ判断するべきか),専門医への相談が必要となるタイミング

④ 退院後の治療計画:最適な2次予防計画の立案


多くの先輩医師から助言を受け,寝る前に受け持ち患者の顔を思い出しながら教科書を読むという毎日で,「このような研修を続けることができれば,図のような“花の核” となる能力をもった医師になることができるのではないか」と夢を抱いた楽しい研修医時代でした.

今思い出すと大変恵まれた研修環境であったと思いますが,当時はそれに特別感謝をするわけでもなく,当然と受け止めていました.しかし,社会の専門志向など時代の流れの影響でしょうか,最近の研修医の先生の声を聞くと,入院患者を受けもったとしても,これらのことを積極的に考え治療の方向性決定にかかわる姿勢をみせないと,貴重な研修期間が漠然と「主治医の代わりに回診に顔を出すだけ」の副主治医として終わってしまうようです.また,世の中には優れたマニュアルが多数出版されていますが,救急外来での診断・初期治療に重点が置かれたものが多く,入院治療の流れを時系列で解説したものは多くありません.

そのような状況のなかで,救急外来から入院となるcommon disease については入院適応の判断,治療の典型的な流れ,専門医に相談するべき特別な病態を理解したジェネラリストになりたい,同じような志を持った仲間を増やしたい,そのための解説書ができないかと考えたのが本書を企画したきっかけです.

本書では,初期臨床研修において入院主治医を経験しレポート提出が必要である急性疾患を中心に取り上げ,臨床経験豊富な総合医,総合医のマインドを持った専門医の先生方に治療計画の考え方と進め方,実践での注意点をわかりやすく時系列で解説していただきました.

頻度の高い急性疾患の入院治療の流れ(入院時の初期治療・検査計画,どのような場合に専門医への相談が必要かなど)を理解し“主治医としての智恵(考え方)”を身につけることは,総合医の道を歩む場合はもちろん,臓器専門医の道を歩む場合にも知識のup date に役立ち,将来の専門分野にかかわらず医師としての一生の財産になります.

最後になりましたが,高度な医療技術を追求することや研究をして医学の進歩に貢献することは,議論するまでもなく大切なことです.しかし,頻度の高い疾患に対して適切な治療を提供し,医療者として幅広く社会のニーズに対応することも同じくらい価値があることだと考えます.

本書が,若手医師の入院主治医機能の獲得に役立ち,ひいては日本の医療の質向上に貢献できることを願っております.


2010年 6月

岩田充永

■ 目次

第1章 脳神経系疾患での入院から退院へのアプローチ

1 脳出血(手術適応なし)
~『危険な脳出血』を嗅ぎ分けよう~【安藤大樹/山中克郎】

2 脳梗塞(血栓溶解療法適応なし)
~脳梗塞の積極的治療はt-PAだけじゃない~【上田剛士】

3 初発の「てんかん発作」
~どうして てんかん発作が起きたのか?~【河合 真】

4 めまい
~画像検査で異常所見を認めないが,ADLが低下しているような場合~【野々上 智】

第2章 循環器疾患での入院から退院へのアプローチ

1 急性心不全
~重症度・病態に応じた治療戦略の立て方~【奥村貴裕】

2 ACS
~初期治療として保存的治療を選択した場合~【森 英樹】

3 失 神
~原因を系統的に鑑別しよう~【上田剛士】

第3章 消化器疾患での入院から退院へのアプローチ

1 消化性潰瘍(出血性潰瘍)【中島成隆】

2 急性膵炎
~重症急性膵炎をみつけだし,うまくマネジメントしよう!~【横江正道】

3 急性胆嚢炎
~手術?ドレナージ?さて,ガイドラインでは?~【横江正道】

4 急性胆管炎
~世界初の胆道炎ガイドラインを使いこなそう!~【横江正道】

5 イレウス
~入院させてからは?~【横江正道】

6 急性胃腸炎・感染性腸炎
~入院させるかどうか?~【横江正道】

7 急性肝炎
~急性の肝機能障害:ウイルス性肝炎,薬剤性肝炎など~【中島成隆】

第4章 呼吸器疾患での入院から退院へのアプローチ

1 市中肺炎
~重症度の見極めと起因菌の推定を大切に~【西田幸司】

2 気管支喘息,COPDの急性増悪
~安定期の治療もお忘れなく~【西田幸司】

3 自然気胸
~持続ドレナージや手術適応の判断,その他臨床上のコツについて~【小宮幸作/大坪孝平/本田宜久】

第5章 感染症での入院から退院へのアプローチ

1 尿路感染症,皮膚軟部組織感染症による敗血症
~Surviving Sepsis Campaignから考える敗血症の入院治療~【大野博司】

2 細菌性髄膜炎
~Time is life~【大路 剛/岩田健太郎】

第6章 腎・代謝疾患での入院から退院へのアプローチ

1 糖尿病ケトアシドーシス,高血糖高浸透圧昏睡
~糖尿病緊急症の鑑別とインスリンの使い方,いろはの「い」~【宮道亮輔】

2 急性腎不全【藤田芳郎】

第7章 病棟で注意するべきこと

1 高齢者の入院治療において検討するべきこと
~病気を治療するだけでは,主治医としては物足りない~【岩田充永】

2 入院時指示を出すときに考えよう
~標準的な治療計画と異常時指示~【岩田充永】

■ 特記事項

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