薬剤師のためのリスクマネジメント実践マニュアル

  • ページ数 : 201頁
  • 電子版発売日 : 2011年5月31日
¥3,520(税込)
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商品情報

内容

ハイリスク薬、相互作用、配合変化、手術前患者、妊婦・授乳婦などリスクマネジメントに必須の知識が満載の「薬剤師のためのリスクマネジメント実践マニュアル」の電子書籍版です。

序文

近年,医療事故に対する社会の関心は高まっています.医療事故は薬に関連する事故が大きな割合を占めており,薬剤師が医療事故のセーフティーマネジャーやリスクマネジャーとしての役割を期待されています.

実際の医療現場では,医薬品がさまざまな場所で使用され,インシデントやアクシデントが発生しています.「医薬品のあるところ薬剤師あり」という心構えで,薬剤師は医薬品が患者さんに安全かつ適正に使用されるための責任があります.

2010年からスタートする長期実務実習コアカリキュラム内にリスクマネジメントの項目があり,6年制教育を受けた薬剤師は,社会や医療現場からリスクマネジメントに対する知識をもった,今までの薬剤師以上の活躍を期待されています.

薬剤師によるリスクマネジメントで一番大切なことは,患者さんに医薬品の誤投与や誤使用が起きないように,未然に防ぐことです.また,有害事象が重篤化しないように初期症状をモニタリングすることも重要です.医薬品はすべての医療従事者が使用する共通のものでありますが,それぞれの職種で認識の違いがあります.薬剤師は一番薬の怖さを知っており,薬理学や薬物動態学などの薬学的知識を活用することにより,薬の危険を回避することができます.薬剤師は,薬剤師のミスによって患者さんを死に至らしめることがあることを肝に銘じなければならなりません.また,インシデントやアクシデントはいつでも,どこでも,だれにでも起こる可能性があるために,リスクマネジメントに関する多岐にわたる知識をしっかりと習得する必要があります.

人間はミスを犯す生き物であることを自覚し,自分はミスなど犯すはずがないなどと過信してはいけません.リスクがどこに隠れているか,どのような時に起こりやすいかを把握していれば,インシデントを未然に回避することができます.また,仕事のできる上司や他の医療従事者の業務でもミスがあるかもしれないという疑いの目をもつことが大切であり,チームや組織で患者さんに不利益を被らないようにインシデントを防止していくことが重要です.

本書では,若手薬剤師や薬学生向けに,薬剤師が行っている日々の業務のなかで,リスクマネジメントについて知っておかなければならない基本的な内容や,インシデントを回避するためのポイントを,業務の流れに沿って解説しています.あくまでもポイントのみを解説していますので,興味をもった内容に関してはさらなる学習のきっかけにしてください.

また,病棟業務に関する詳細な内容については,羊土社発行ビジュアル薬剤師実務シリーズの3,4巻を参考にしていただきたいと思います.


2010年 5月

編者を代表して
安 武夫

目次

第1章 医療安全,リスクマネジメント

医療安全管理体制の重要性

第2章 医療安全における薬剤師の役割

薬の専門家としての薬剤師の役割

第3章 調剤事故を防止するための医薬品の管理

1.医薬品の採用

2.医薬品の管理

3.法的規制のある医薬品の管理

第4章 調剤事故を防止するためのシステム

さまざまなシステムの活用と工夫

第5章 調剤・処方鑑査におけるリスクマネジメント

1.間違いやすい薬剤(名称・外観・規格・剤形)

2.投与期間に制限がある薬剤

3.特殊な用法の薬剤

4.規格により適応症が異なる薬剤・適応症により投与量が異なる薬剤

5.定期的な検査が必要な薬剤

6.危険な薬剤(ハイリスク薬剤)

7.相互作用・併用禁忌

8.疾患に対する禁忌薬剤

9.投与速度・時間・方法に注意が必要な薬剤

10.注射剤配合変化

11.輸液セット

12.抗悪性腫瘍薬(レジメン管理・抗悪性腫瘍薬調製)

第6章 有害事象の初期症状と検査値所見

薬剤の副作用と早期発見

第7章 疾患・服薬指導におけるリスクマネジメント

1.手術・処置前患者

2.ステロイド

3.感染症(抗菌薬・TDM・院内感染)

4.循環器疾患

5.糖尿病

6.慢性腎臓病

7.脳梗塞

8.妊婦・授乳婦

9.小児

10.高齢者

11.抗悪性腫瘍薬

12.がん患者の疼痛管理

13.栄養管理

14.経腸投与患者(NG,PEG,簡易懸濁法)

15.急性薬物中毒

16.治験

第8章 持参薬

持参薬の管理

第9章 さまざまな現場におけるリスクマネジメント

1.ER・ICU

2.手術室

3.検査

4.病棟・コミュニケーション

5.在宅医療

第10章 ヒヤリ・ハット,インシデント,アクシデント

事故防止のためのインシデント情報の活用

第11章 プレアボイド

薬学的患者ケアの実践としてのプレアボイド

第12章 事故を防ぐための原因・要因分析法

さまざまな分析法と意義

第13章 事故が起こった場合の対処法

事故対策の検討と実際の対処

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書籍情報

  • ISBN:9784758109260
  • ページ数:201頁
  • 書籍発行日:Invalid date
  • 電子版発売日:2011年5月31日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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