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- Dr.岩田健太郎のスーパー指導術
商品情報
内容
研修医に伝わる怒り方、個性に合わせた接し方、カンファレンスを刺激的にするコツなど、今日から実践できる指導術が満載。
さらに指導医側だけの視点だけでなく、研修医側の"教わるスキル"も!
マンガやイラストも挿入され、読みやすくて、分かりやすく、現場で役に立つ書です。
序文
みなさん、こんにちは。岩田健太郎です。
本書は、『レジデントノート』に2006 年12 月号から2008 年5 月号まで連載された「指導医と研修医のスーパー大回診~劇的に面白く教える&教わるためのコツ」という連載がベースになっています。
そのころ、ぼくは亀田総合病院という千葉県の病院におり、総合診療・感染症科という訳のわからない名前の科で総合診療と感染症の両方を教えるという荒業に取り組んでいました。こんな大変な二足のわらじ。うまくいっているところもあれば、うまくいかないところもありました。
とにかく、そのとき思った教育手法をまとめたのが「スーパー大回診」というわけです。
当時、ぼくはビジネス・コーチングというコンセプトに興味を持ちました。亀田総合病院はとてもよいところで、ぼくはお金と時間をもらって東京に通い、ビジネス・コーチの勉強をして資格を取りました。本書の内容はこのコーチングのコンセプトが随所に盛り込まれています。
ただ、今から思い直してみると、ぼくのコーチングに対する受け止め方は結構ナイーブだったなあと反省します。アメリカで作られたコンセプトを無理やり日本にぶち込んだせいで、ちょっと説得力を欠くというか、バタ臭いというか、無理やりな感じを、原稿を読み直すと感じます。
さて、亀田時代に連載した「スーパー大回診」をこの度、単行本としてまとめることになりました。その後、ぼくはひょんなきっかけで大学病院に異動することになり、異なる環境で異なる研修医を教えるようになり、また、学生教育にもコミットするようになりました。
環境が変われば教育手法も変わります。また、ぼく自身年をとって、かつてとは違う価値観で教育に取り組むようにもなりました。
というわけで、原稿を見直して、かなり文章を直しました。この数年で、ぼく自身の中で心境の変化も大きかったということもあります。教育手法の賞味期限ということもあります。同じ方法でずっとやっていくのは無理なのですね。朝令暮改、結構ではないですか。反省と後悔を繰り返し、よりよい教育のために、どんどん意見を変えていくのはよいことだとぼくは思います。
というわけで、連載の原稿にかなり手を加えることになりました。まあ手塚治虫も雑誌連載時とコミックスになったときではずいぶん変化があったそうなので、そういうものなのでしょう。
逆に、意外に当時も今も同じようなことを言っているな、とわが文章の一貫性に驚くことも少なからずありました。ぼくっていろいろな本で同じことを言ってますね。まあ、これは噺家が同じ咄を何度も高座に上げるようなものなので、「また同じこと言ってるぜ、岩田」とお感じになった方もどうかご容赦いただきたく存じます。大切な言葉は、何度繰り返しても価値があります。そういう(あなたにとって)大切な言葉が、少しでもたくさん本書に編み込まれていることを願っています。
雑誌連載時にご覧になっていただいた方にも、初めてこの文章を目にする方にも、なるたけ満足していただけるよう文章を改めました。また、よりイメージしやすく、楽しく読めるよう、マンガやイラストも挿入しました。願わくば、皆様の診療、研修医教育に少しはお役に立ちますように。
2012年 7月 初夏の関西より
神戸大学医学部附属病院感染症内科
岩田 健太郎
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目次
Part1 いつもやっている(クリシェ)にはご用心!
1 チェックしといた?症候群
Column "テーブル回診"をやってみよう!
2 怒鳴るのは、悪か? 怒るのは、悪か?①
3 怒鳴るのは、悪か? 怒るのは、悪か?②~叱るスキル、怒るスキル~
Part2 個性に合った指導のススメ
4 キャラに合わせて
5 ペーシングの実践を!
6 突っ込みの文化を
7 メタ・モデルを活用しよう
8 言いがかりをつける研修医
9 例外事象と一般事項のすり替え
Part3 アウトカムを出すためのタイムマネジメント術
10 タイムマネジメント ~岩田の2カ月のルールのすすめ~
11 屋根瓦の話
Part4 レクチャーを極める!
12 レクチャーはオリジナルでなければ意味がない
13 レクチャーにコミュニケーションは不要か?
14 考えさせ、考えさせられるレクチャーを!
Part5 カイゼンカンファのススメ
15 「カイゼン」って何?
16 問題点をわからせる
17 明日につながる改善策を
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書籍情報
- ISBN:9784758117258
- ページ数:206頁
- 書籍発行日:2012年8月
- 電子版発売日:2012年11月22日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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