カラーイラストで学ぶ集中講義 薬理学 改訂2版

  • ページ数 : 216頁
  • 書籍発行日 : 2015年2月
  • 電子版発売日 : 2015年7月10日
¥4,620(税込)
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商品情報

内容

最新の情報にup dateしつつ基本的事柄はしっかり掲載!

随所に多彩なカラーイラストを掲載、仮説をできるだけ省き、医学生として求められる必修事項も明示されています。 試験問題での「模範解答」や図表を理解する際におさえるべきところを「ここがポイント」として吹き出しで示すなど、欲しい情報がすぐに目に飛び込んでくるデザインに。
改訂にあたり、8項目を追加した本書は医学部卒前の教科書として学生必携の1冊。

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序文

刊行にあたって

『改訂2版 カラーイラストで学ぶ 集中講義 薬理学』を全国の医学生諸君に再び贈ることができることは,大いなる喜びである。改訂にあたり内容を吟味し,新たに8項目加えることとなった。

外国にて翻訳出版されるなど,思いもかけず本書の第1版が広く支持されたのは,

①多彩なカラーイラストにより理解が容易であること

②医学生として求められる必修事項を明示したこと

③仮説をできるだけ省いたこと

④コンパクトな医学生用の薬理学教科書であること

⑤薬物治療を実践している臨床講座教官の参加を得て前臨床医学である薬理学の特質を反映した内容であること などによると編者は思っている。

わが国の医学教育も,世界医学教育連盟が定める基準に合致した医学教育の国際認証を受けるべきとの声が高まる中で,本書を用いて,基本的な薬理学を習得したうえで,米国ECFMGの受験問題集である『薬理学プレテスト』を副教本として,『Goodman & Gilman's Pharmacological Basis of Therapeutics』を参考書として用いて勉学すれば,近い将来に導入されるであろう医学部教育の国際標準化に十分に対応できると思う。

改訂2版の刊行に際し,率直な意見を寄せてくれた防衛医科大学校の学生諸君,多忙な中でも熱意を込めて執筆していただいた先生方,何度もの校正に快く応じていただいた吉川みゆきさんを初めとするメジカルビュー社の方々に,厚く謝意を表したい。


2015年1月

防衛医科大学校医学研究科総合生理学系薬理学教授

渡邊 康裕


第1版序文

この『カラーイラストで学ぶ 集中講義 薬理学』を全国の医学生諸君に贈ることができて喜んでいる。

実は,医師国家試験で好成績を誇る防衛医科大学校の薬理学の試験問題が,本書各項目のタイトルである。これらの課題を完全にこなして,本大学学生の薬理学は,全国でトップレベルに達していると誇張ではなく確信している。全国の医学生諸君が,本書を座右の書として薬理学の基礎を学び,世界の医学生を凌ぐことを切に望んでいる。底知れぬ薬理学の魅力を実感し,将来の薬理学の後継者が生まれれば編者としてこの上もなく嬉しい。


本書の特徴は,以下に述べる3点である。

(1)CBT試験と医師国家試験,それらの出題基準であるコア・カリキュラムとブルーノート(医師国家試験出題基準)に準拠した必要十分な内容であること。

(2)薬理学教育者と,臨床医学教育者が協力して執筆したこと。そのために,臨床医養成の観点から医学生が期待される薬理学の知見と,薬物治療の初歩を記すことができた。薬物治療における薬理学の重要性が認識できて勉学に自然と身が入るであろう。近年,医学部卒前教育に導入されつつある臓器別授業にも有用であろう。加えて,執筆者は全国から選りすぐりの数少ない薬理学専門家である。

(3)記述を簡潔にし,CBTや医師国家試験に備えるべき薬物を厳選明示し(薬物名のバックを赤色の網にして表示),理解を助けるカラーの図表を多く用いたこと。諸君は限られた数年間に,日進月歩する現代医学を修得しなければならないが,薬理学の知見を効率よく学ぶことができるであろう。


言うまでもなく,本書は医学部卒前教育用である。諸君が薬理学をさらに深めたい場合や,近い将来に医師として薬理学知見を深める必要がある場合には,『Goodman & Gilman's Pharmacological Basis of Therapeutics』を紐解けばよい。本書を勉学した暁には,同書を十分理解できるであろう。


最後に,快諾して下さった各執筆者の方々,根気よく幾度も原稿や図表の校正をして下さったメジカルビュー社の方々,なかでも吉川みゆきさん,刊行を心待ちにして励ましてくれた防衛医科大学校の学生諸君,17年余りの防衛医大教授職を支えてくれた私の家族に心から謝意を表したい。


2009年2月

防衛医科大学校医学研究科総合生理学系薬理学教授

渡邊 康裕

目次

総論

薬理学とは?

受容体とは?

膜結合型受容体を三分類し,代表例とその細胞内情報伝達系を述べよ

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−ノルアドレナリン

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−アセチルコリン

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−ドパミン

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−GABA

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−セロトニン

神経伝達物質が作用する受容体(サブタイプ,存在する臓器,作動薬,遮断薬,共役反応)を述べよ−グルタミン酸

トランスポーターおよびその薬物との関連について述べよ

オータコイド,サイトカインおよびそれぞれの受容体について述べよ

自律神経・骨格筋作用薬

自律神経の刺激効果,関与する神経伝達物質,受容体を述べよ

臨床との関連の代表例を述べよ

コリンエステラーゼ阻害薬の代表的薬物名,作用機序,適応について述べよ

有機リン化合物の代表的薬物名とその急性中毒の症状と解毒薬について述べよ

局所麻酔薬の代表的薬物名と,その作用機序について述べよ

骨格筋弛緩薬の代表的な薬物名と,その作用機序,副作用を述べよ

重症筋無力症治療薬について述べよ

中枢神経作用薬

統合失調症の治療の基本を述べ,薬物治療に用いる代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

躁うつ病の治療の基本を述べ,薬物治療に用いる代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

不安と睡眠障害の治療の基本を述べ,薬物治療に用いる代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

麻薬性鎮痛薬の作用機序,副作用,連用時の問題,適応を述べよ

全身麻酔薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

てんかん治療の基本を述べ,代表的な薬物名をあげ,作用機序,副作用を述べよ

Alzheimer病治療薬の代表的薬物名と,作用機序,適応について述べよ

Parkinson病の治療に使われる薬物について,分類,作用機序,副作用について述べよ

循環器作用薬

高血圧治療薬の分類,代表的薬物名,作用機序,副作用を述べよ

抗狭心症薬の種類,代表薬,作用機序,副作用を述べよ

うっ血性心不全の治療薬とその作用機序,適応について述べよ

ジギタリス中毒について述べよ

抗不整脈薬の分類と代表的薬物名を述べよ

抗炎症薬

関節リウマチ治療薬の作用機序,副作用,適応を述べよ

痛風・高尿酸血症治療薬の作用機序,副作用,適応を述べよ

非ステロイド性抗炎症薬の作用機序,副作用,適応を述べよ

副腎皮質ステロイドの作用機序,副作用,適応を述べよ

免疫抑制薬の作用機序,副作用,適応を述べよ

呼吸器作用薬

気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)に用いる薬物について代表的な薬物名,作用機序,有害作用を述べよ

消化器作用薬

消化性潰瘍治療薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

下剤と止瀉薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用,禁忌を述べよ

腎臓作用薬

利尿薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

内分泌作用薬

甲状腺疾患に用いる代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

糖尿病治療の基本を述べ,代表的な薬物名をあげ,作用機序,副作用を述べよ

脂質低下薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

排卵誘発薬,性ホルモン薬,子宮収縮薬,子宮収縮抑制薬について,代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

骨粗鬆症治療薬について,代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ(カルシウム代謝について解説せよ)

血液作用薬

貧血に用いる薬の代表的な薬剤名,作用機序,副作用を述べよ

抗血液凝固作用薬の代表的な薬物名,作用機序,副作用を述べよ

抗感染症薬

核酸合成を阻害する抗菌薬の代表的な薬,その作用機序,副作用を述べよ

細胞壁合成を阻害する抗菌薬の代表的な薬,その作用機序,副作用を述べよ

蛋白質合成を阻害する抗菌薬の代表的な薬,その作用機序,副作用を述べよ

抗菌薬の分類,選択毒性,化学療法指数,菌耐性,副作用を説明せよ

代表的な抗ウイルス薬,その作用機序,副作用,適応を述べよ

代表的な真菌感染症の治療薬,その作用機序,副作用,適応を述べよ

代表的な抗寄生虫薬(マラリアを中心に),その作用機序,副作用,適応を述べよ

抗腫瘍薬

抗腫瘍薬を分類し,それぞれの代表的な薬物の作用機序,副作用,適応を述べよ

分子標的抗腫瘍薬の作用機序,副作用,適応を述べよ

臨床薬理

薬物の運命(吸収・分布・代謝・排泄)を述べよ

薬物の体内濃度変化を説明せよ

薬物の副作用と有害機序,それらの発生機序を説明せよ

多剤併用時に生じる薬物相互作用を例をあげて説明せよ

薬物連用時の問題点を例をあげて説明せよ

高齢者の薬物動態の特徴を例をあげて説明せよ

小児の薬物動態の特徴を例をあげて説明せよ

医薬品開発の科学的方法(治験,臨床第1-4相試験,プラセボ,無作為化割付,二重盲検法)を説明せよ

医薬品開発の倫理性,代表的法律(薬事法)および規程(GCP,ヘルシンキ宣言)を説明せよ

中毒を起こす代表的な物質名とその症状,解毒薬,治療について述べよ

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書籍情報

  • ISBN:9784758300964
  • ページ数:216頁
  • 書籍発行日:2015年2月
  • 電子版発売日:2015年7月10日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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