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- 臨床医学:外科系
- Urologic Surgery Next 2 ロボット支援手術
商品情報
内容
近年めざましい進歩を遂げた泌尿器科手術の最前線を,第一線で活躍するエキスパートがオールカラーの豊富な写真・イラストとともにわかりやすく解説した『Urologic Surgery Next』シリーズ。No.2のテーマは「ロボット支援手術」。外科領域で最もロボット手術が施行されているのが泌尿器科である。現在,前立腺全摘除術(RARP),腎部分切除術(RAPN),膀胱全摘除術がロボット手術で行われており,泌尿器科のロボット手術は今後ますますその適応を拡大していくと考えられる。ロボット手術の手技習得が不可欠である泌尿器科臨床医にとって,必携の一冊。
■泌尿器科手術の進歩を踏まえて,新たに『Urologic Surgery Next』を刊行
<Urologic Surgery Next>
・ 1 腹腔鏡手術
・ 3 エンドウロロジー
序文
手術支援ロボットは1980 年代から遠隔手術を行うことを目的に,マスタースレーブ技術とテレプレゼンス技術という2つの先進的な技術を背景に開発が進められてきた。その臨床応用の過程において,開放手術や腹腔鏡手術とは異次元の手術を我々にもたらした。そして2000年代初頭,ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)が泌尿器科医に熱狂的に迎えられ,瞬く間に世界中に広がっていった。
本邦においては海外に遅れを取ること十余年,2012 年にRARP,2016年にロボット支援腎部分切除術(RAPN)が保険収載された。現在,泌尿器科では年間2万件以上のロボット支援手術が行われており,この2術式については標準手術として定着してきた感がある。そのような中,2018 年の診療報酬改定において新たに12 術式においてロボット支援手術の保険収載が承認されることとなり,本巻が発行される頃には医師だけではなく多くの国民の注目を集めているに違いない。
さて,近代の手術の歴史を振り返ってみると,Surgery 1 .0(開放手術)からより低侵襲を目指したSurgery 2 .0(内視鏡手術)へと変遷してきた。ロボット支援手術の時代はSurgery 3 .0と呼ばれ,その概念は開放手術とも腹腔鏡手術とも似て非なる物である。ロボット支援手術では腹腔鏡手術の低侵襲性に加え,高精細映像と繊細かつ直感的な操作性に基づいた,より一層の機能温存,治療アウトカムの向上,合併症の低減を求められる。ラーニングカーブの急峻化と手術の均一化がロボット支援手術の大きなメリットである一方,極めるまでの道程はそうたやすいものではない。
本巻では,主要な術式に関する一般的な解説に加えて,アプローチの異なるいくつかの術式や特徴的な手技について項を別にして詳述している。また,ロボット支援手術に特徴的なピットフォールとトラブルシューティング,そして一歩上を目指す方のためのポイントを解説し,経験の多少によらず全ての読者のお役に立てるような構成を目指した。経験を増す毎に,さらなるステップアップに繋がる一冊になれば幸いである。
2018年3月
土谷順彦
目次
I 前立腺の手術
RARP に必要な外科解剖
経腹的アプローチによるRARP
anterior approach(神経温存を含む)
posterior approach
後腹膜アプローチによるRARP
確実な膀胱頸部処理の工夫
ナビゲーションによるRARP
RARP 術後の尿禁制改善のための術式の工夫
RARP におけるtotal pelvic reconstructionのコンセプトと実際(尿路再建法としてのtotal pelvic reconstruction)
局所進行癌に対するRARP
骨盤内リンパ節郭清
Ⅱ 腎の手術
経腹膜到達法によるロボット腎部分切除術(動脈全阻血法)
腹膜外到達法による腎部分切除術
選択的腎動脈クランプ法による腎部分切除術
腎盂形成術
Ⅲ 膀胱の手術と尿路再建術
膀胱全摘除術(男性)
女性における膀胱全摘除術
拡大リンパ節郭清
回腸導管
新膀胱造設術
Ⅳ ロボット支援手術のトラブルシューティング
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書籍情報
- ISBN:9784758313315
- ページ数:196頁
- 書籍発行日:2018年3月
- 電子版発売日:2019年4月3日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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