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- 臨床医学:外科系
- ゼロからマスター 肩の鏡視下手術 改訂第2版
商品情報
内容
肩関節鏡視下手術の経験豊富な著者により,実際に手術室で行われている手技のノウハウを書籍でリアルに再現。鏡視下手術で使用する手術機器やセットアップ法,また,手術の基本である各種ポータルの作製法と縫合法から,代表的手術として,腱板断裂や反復性肩関節脱臼を中心として手技を解説。SLAP lesionや上腕二頭筋長頭腱(LHB)固定術など,初心者が行う機会の多い疾患も取り上げています。 経験ゼロから肩の鏡視下手術の基礎固めがマスターできる1冊です。
序文
2007年3月に『ゼロからマスター 肩の鏡視下手術 第1版』が発刊されてから11年が過ぎました。この間,肩の鏡視下手術の発展はめざましく,スーチャーアンカーもアイデアに富んだ新しいものがたくさん市販され,それに伴い術式も大幅に変わりました。
最大の変化は,鏡視下腱板修復術にブリッジングスーチャー法が導入されたことです。海外では使用可能であったブリッジング用のアンカーが,2010年にようやく本邦で認可されました。2010年9月にMitekのバーサロックが最初に市販され,その後Smith & NephewのフットプリントPK やArthrexのスウィヴロックなどが出て,さらに素材や機能に工夫をこらした多くのブリッジング用のアンカーが各社から提供されています。ブリッジングスーチャーは縫合操作の手間がなく,腱板をfootprintに引き寄せ,断裂した腱板をfootprintに複数の糸で押さえ付けることができます。単層固定法や重層固定法をしのぐ良い方法だと確信して飛び付きました。ブリッジング用のアンカーが導入されてから,腱板修復術のほぼすべての症例でブリッジングスーチャー法を施行しています。本書を改訂して,なんとしてでもブリッジングスーチャー法を入れなければならないと心に誓っていました。腱板修復6項目のすべてでブリッジングスーチャー法を載せました。
ブリッジング用のアンカーに関しては,最初はバーサロック,次いでスウィヴロック,次いでヒーリックスアドバンスノットレスBR(Mitek),そして2016年6月よりZimmer Biometのポップロック4.5mmを使用しています。ポップロックの利点としては,腱板にかけた糸がアンカー内で強固に固定されること,2つのウイングが開くことでアンカーが引き抜ける危険性が少ないこと,パイロットホールが斜めになってしまってもアンカーの先端が丸いのでアンカーを入れる方向を気にすることなくアンカーをパイロットホール内に確実に挿入できること,などが挙げられます。ポップロックの欠点はレバーを握り込んだとき,パチンと音がしないことがときどきあることです。この場合,アンカーからインサーターが抜けません。その対処法を詳述しましたので(p.127〜128),それを読んで安心して使って頂きたいと思います。
Biometのジャガーノット1.4mmが2011年6月に市販されました。初めてみたときすべて糸でできているこのソフトアンカーの発想力の素晴らしさに感嘆し,鏡視下Bankart修復術にはジャガーノット1.4mmを用いるようになりました。そして2012年ごろからワーキングポータルは前方に1つで十分であることがわかり,それ以降,ワーキングポータルは前方1つにしました。前上方ワーキングポータルを作る手間が省け,特に若い女性では手術創痕が減るので良いことずくめです。
鏡視下Bankart修復術に対しても,ブリッジング法に準じたアンカーであるプッシュロック2.9mmがArthrexから2014年10月に市販されました。縫合操作が必要なく関節包・関節唇を頭側にしっかりと引き上げ,関節窩縁に強固に固定するこができます。市販直後から鏡視下Bankart修復術にはほぼ全例でプッシュロック2.9mmを用いています。この方法を詳述しました。 スーチャーパンチは第1版では針長7mmのオープンタイプを用いた術式を載せましたが,その後,針長7mmのクローズドタイプのほうが操作性に優れ使いやすいことを痛感し,オープンタイプはまったく用いなくなりました。
スーチャーリレーでは第1版ではPDS糸を用いたシングルノットスーチャーリレーを全面的に載せましたが,その後2-0プロリン糸を用いたループリレーがメインになりました。ループリレーのほうがスマートな感じで,慣れれば糸の絡まりもほとんど生じません。鏡視下にループに糸を通すインサイドスーチャーリレー,そしてループと糸を同時に引き出し,ポータル外で糸をループに入れるアウトサイドスーチャーリレーを腱板大断裂の項と鏡視下Bankart修復術の項で詳述しました。シングルノットスーチャーリレーも捨てたものではなくSLAPlesion type 2に対する上方関節唇修復術など3項目で載せました。
私は腱板修復の糸かけにはほとんどの場合,針長7mmのクローズドタイプのスーチャーパンチを使用していますが,スーチャーパッサーを使う先生も多いと思い,現在市販されているスーチャーパッサーのなかで最も信頼性が高いと思われるSmith & Nephewのファーストパスを用いた術式を腱板小・中断裂の項で載せました。単回使用なのでコストがかかりますが,針が太く破損の心配がほとんどないこと,確実に腱板に糸が通ることが魅力です。
第2版ではほぼ全項目の内容を改訂しました。さらに新しく石灰沈着性腱板炎に対する術式と上腕二頭筋長頭腱固定術の2項目を追加しました。また腱板広範囲断裂に対しては第1版ではパッチ移植術の術式を載せましたが,第2版では三幡輝久先生が開発し,世界でもスタンダードな手術法として広く行われている上方関節包再建術の術式を載せました。
2016年5月の日整会期間中にメジカルビュー社の方とお会いし,『ゼロからマスター 肩の鏡視下手術』の全面改訂版を是非とも出したいとお願いしました。2016年7月にメジカルビュー社内で企画会議が設けられ,改訂版を出すことが了承されたと聞いたときには嬉しくてガッツポーズが出ました。早速8月から執筆をはじめましたが,他の仕事もたくさん抱えており,なかなかはかどりませんでした。2017年1月に担当の矢部涼子さんから綺麗なレイアウトの見本刷りを見せて頂いたことにより気合いが入り,2月から本腰を入れて執筆し,2017年10月に最後の原稿を仕上げました。今回も第1版と同様に最強イラストレーターの佐藤道範さんに素晴らしいイラストをたくさん描いて頂きました。矢部涼子さんと佐藤道範さん,そしてメジカルビュー社の方々に深く感謝いたします。
本書が皆様のお役に少しでも立てれば,この上ない喜びです。
平成30年1月
中川 照彦
目次
Ⅰ基礎知識
手術機器
関節鏡
潅流ポンプ
シェーバー類
電気蒸散機器(高周波装置:radio frequency device)
基本手術器具
糸を操作する器具
組織に糸を通す器具
縫合する器具
縫合糸を切る器具
アンカー
鏡視下手術で用いる糸
手術室でのセットアップ
側臥位の取り方
1.枕のセット
2.側臥位支持器を固定
3.L字離被架の設置
4.U字ドレープのセット
5.消毒
6.尾側からのドレーピング
7.頭側からのドレーピング
8.腋窩毛のテーピング
9.牽引
10.各種機器のコードとチューブの固定
11.各種機器の配置
肩関節鏡視下手術の基本手技
後方ポータルの作製
1.準備
2.刺入部の確認
3.潅流液を注入
4.外套管,関節鏡の挿入
前方ポータルの作製
1.刺入部の確認
2.カニューラの挿入
3.プローブの挿入
糸の縫合法-卓上での縫合練習
◇レボノット(Revo knot)簡便法
1.糸をコルク板に固定
2.Underhand half-hitch
3.ノット部を押す
4.2回目のノット
5.3回目のノット
6.4回目のノット
7.5回目のノット
8.縫合完了
◇スライディングノット(Weston knot)
1.一方の糸を短くしポスト糸とする
2.糸の間を通して右側に糸を落とす
3.糸の間を通して左側に糸を落とす
4.左側に落とした糸を半周回して三角のスペースに上から通す
5.Weston knot の完成
6.ノットを適度に締める
7.ノットをスライドさせノットプッシャーで締めていく
8.ノットをロックした後,レボノット簡便法を追加し,糸を切る
◇縫合時のピットフォールと対策
1.ノットの送り込み不良による縫合不全
2.ノット間への軟部組織の絡まりによる縫合不全
3.緩んだときの対処法(スライディングループテクニック)
Ⅱ代表的手術
鏡視下肩峰下除圧術(ASD)
手術手技
1.マーキング
2.外套管の挿入,肩峰下面の確認,肩峰下腔の鏡視
3.外側ポータルの作製
4.シェーバー挿入,滑膜組織のデブリドマン
5.滑膜組織の切除
6.VAPRのアングルサイドの挿入,肩峰下面の軟部組織の蒸散
7.烏口肩峰靱帯を同定する
8.烏口肩峰靱帯の蒸散
9.肩峰外側縁の蒸散,肩峰内側縁の蒸散
10.アブレーダー(5.5mm)の挿入,肩峰前縁の骨棘削除
11.アクロミオナイザー(5.5mm)の挿入,肩峰下面の骨削除
鏡視下腱板修復術(総論)
術前診断
後療法
手術成績
腱板大断裂に対する鏡視下腱板修復術(ブリッジングスーチャー法)
手術器具
手術手技
1.MRI
2.セッティング
3.皮切およびポータル作製
4.鏡視用の後方ポータル
5.肩峰下鏡視とASD
6.腱板断端の展開
7.Footprintの展開
8.腱板断端の引き出し程度をみる
9.腱板のmobilization
10.内側アンカー挿入部と糸かけ部のイメージを作る
11.アンカーポータルの作製
12.パイロットホールの作製
13.アンカーの挿入
14.ストッパーノット
15.前方ポータルの作製
16.スーチャーパンチに2-0プロリン糸を装填
17.スーチャーパンチを用いて腱板にプロリン糸をかける
18.スーチャーパンチをポータル外に出してからの操作
19.インサイドスーチャーリレーでブルー糸を腱板にかける
20.2本目のブルー糸を腱板にかける
21.アウトサイドスーチャーリレーで白黒糸を腱板にかける
22.2本目の白黒糸を腱板にかける
23.2本目の内側アンカー用のパイロットホールの作製
24.2本目のアンカーの挿入
25.ストッパーノットの作製
26.アンカー糸4本を順番に腱板にかける
27.パスポートカニューラを外側ポータルから挿入
28.大結節外側壁の皮質骨を展開する範囲をイメージ
29.ブリッジングスーチャーのイメージ
30.大結節外側壁の軟部組織の切除と蒸散
31.ポップロック4.5mm用のボーンパンチでパイロットホールを作製
32.パスポートカニューラから腱板にかけたアンカー糸を引き出す
33.ブルー糸と白黒糸の絡まりがないかを確認
36.ポップロックのアイレットに糸を通す
35.ポップロックをパイロットホールに挿入
36.糸を1本ずつ引き,腱板を大結節に寄せる
37.ポップロック内での糸の固定とポップロックの骨内での固定
38.糸切り
39.2つ目のパイロットホールの作製
40.後方の腱板にかけた4本のアンカー糸を引き出す
41.2本目のポップロックの挿入
40.糸引き,ポップロックの固定,糸切り
43.ドッグイヤーの形成,腱板修復完了
44.関節内の観察
腱板小・中断裂に対する鏡視下腱板修復術(ブリッジングスーチャー法)
手術手技
1.MRI,X 線像
2.セッティングと皮切
3.関節内鏡視
4.肩峰下鏡視とASD
5.腱板断端およびfootprintの展開
6.腱板断端がfootprintに寄るかをみる
7.内側アンカー挿入部と糸かけ部のイメージを作る
8.アンカーポータルの作製
9.パイロットホールの作製
10.アンカーの挿入
11.ストッパーノット
12.前方ポータルから肩峰下腔にレトリバーを挿入
13.外側ポータルにパスポートカニューラを入れ,ブルー糸の1本を引き出す
14.ファーストパスに引き出したブルー糸を装填
15.1本目のアンカー糸(ブルー糸)を腱板にかける
16.2本目のアンカー糸(ブルー糸)を腱板にかける
17.3本目のアンカー糸(白黒糸)を腱板にかける
18.4本目のアンカー糸(白黒糸)を腱板にかける
19.大結節外側壁の軟部組織の蒸散とパイロットホールの作製
20.パスポートカニューラから腱板にかけたアンカー糸を引き出す
21.ブルー糸と白黒糸の絡まりがないかを確認
22.ポップロックのアイレットに糸を通す
23.ポップロックをパイロットホールに挿入
24.糸を1本ずつ引き,腱板を大結節に寄せる
25.ポップロックの固定と修復状態の確認,糸切り
26.関節内の観察
腱板滑液包面断裂に対する鏡視下腱板修復術
手術手技
1.MRI
2.関節内鏡視
3.ASD
4.70°斜視鏡での肩峰下鏡視
5.スーチャーパンチを挿入して腱板を把持できるかを確認
6.大結節footprintの新鮮化
7.アンカーポータルの作製
8.パイロットホールの作製
9.コークスクリューPEEK4.5mmを骨内に挿入
10.ストッパーノット
11.前方ポータルから肩峰下腔に鈍棒を入れる
12.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(1本目)
13.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(2本目)
14.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(3本目)
15.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(4本目)
16.パスポートカニューラを設置
17.大結節外側壁の軟部組織の蒸散
18.ポップロック4.5mm用のボーンパンチでパイロットホールを作製
19.パスポートカニューラから糸を引き出す
20.ポップロック4.5mmアンカーでのブリッジングスーチャー
腱板関節面断裂に対する鏡視下手術
腱板関節面断裂部を全層断裂にして修復する方法
1.MRI
2.関節内鏡視
3.ASD・腱板上の滑膜切除
4.外側ポータルから針を関節内に刺入
5.針を抜き,腱板の表層を蒸散
6.スーチャーパンチを挿入して腱板を把持できるかを確認
7.大結節footprintの新鮮化
8.アンカーポータルの作製
9.パイロットホールの作製
10.コークスクリューPEEK4.5mmを骨内に挿入
11.ストッパーノット
12.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(1本目)
13.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(2本目)
14.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(3本目)
15.スーチャーパンチにて腱板への糸かけ(4本目)
16.パスポートカニューラを設置
17.大結節外側壁の軟部組織の蒸散
18.ポップロック4.5mm用のボーンパンチでパイロットホールを作製
19.パスポートカニューラから糸を引き出す
20.ポップロック4.5mmアンカーでのブリッジングスーチャー
21.ドッグイヤー部の蒸散と関節内鏡視
腱板関節面断裂のデブリドマン
1.関節造影MRI
2.後方関節唇の毛羽立ちのデブリドマン
3.腱板関節面断裂部の毛羽立ちのデブリドマン
4.腱板関節面断裂部の毛羽立ちの蒸散
5.プローブで関節面断裂部を確認
肩甲下筋腱断裂に対する鏡視下腱板修復術
手術手技
1.ポータルの作製
2.関節内鏡視
3.前方ポータルからの操作
4.スーチャーパンチにて肩甲下筋腱に糸をかける
5.ASD
6.後外側ポータルからの鏡視
7.小結節のfootprintの新鮮化
8.シェーバーでの関節包の切除
9.関節内鏡視にてファイバーワイヤー糸を肩甲下筋腱にマットレス様にかける
10.2本目のファイバーワイヤー糸を肩甲下筋腱にマットレス様にかける
11.後外側ポータルからの鏡視でのブリッジングスーチャーの準備
12.骨頭の軟骨面を1cm程度削る
13.前方ポータルにパスポートカニューラを挿入
14.パイロットホールの作製
15.ポップロック4.5mmアンカーによるブリッジングスーチャー
16.棘上筋腱の修復操作
17.関節内からの観察
腱板広範囲断裂に対するミニオープンを併用した鏡視下上方関節包再建術
手術手技
1.大転子のマーキング
2.関節内鏡視
3.ASD
4.70°斜視鏡での肩峰下鏡視
5.腱板の癒着剥離
6.上方の関節窩縁の軟骨を蒸散・ガター作製・骨の新鮮化
7.前方ポータルからソフトアンカーを入れる
8.外側ポータルから2本目のソフトアンカーを入れる
9.後外側ポータルを作製する
10.後外側ポータルから3本目のソフトアンカーを入れる
11.後外側ポータルから4本目のソフトアンカーを入れる
12.後外側ポータルから5本目のソフトアンカーを入れる
13.アンカー糸を前方ポータルに引き出す
14.大結節footprintの新鮮化
15.大腿筋膜の採取
16.2つ折りにして筋膜同士を縫合する
17.外側ポータルの皮切を延長し,ミニオープンにする
18.前方ポータルからノットプッシャーを入れ,アンカー糸をミニオープン部に導く
19.アンカー糸をマットレス様に大腿筋膜にかける
20.両端の対の2本のアンカー糸をノットプッシャーのアイレットに通す
21.大腿筋膜を肩峰下に挿入
22.大腿筋膜を関節窩縁に縫着
23.大結節の内側列に2本のアンカーを挿入し,大腿筋膜にマットレス様に糸かけ
24.ブリッジングスーチャー
25.直視下に大腿筋膜と残存腱板を側々縫合
26.肩峰下鏡視
27.関節内鏡視
28.閉創
上腕二頭筋長頭腱(LHB)の固定術
手術手技
1.関節内鏡視
2.ASD
3.70°斜視鏡に変えてLHBを肩峰下から観察
4.結節間溝の軟部組織の蒸散と皮質骨の新鮮化
5.結節間溝にアンカーを挿入
6.スーチャーパンチで白糸をLHBにかける
7.スーチャーパンチで白青糸をLHBにかける
8.白青糸の縫合
9.白糸の縫合
10.LHBを縫合部の近位で切離
11.関節内に残ったLHBの切除
12.腱板の修復
13.関節内鏡視
慢性石灰沈着性腱板炎に対する鏡視下石灰切除術
手術器具
手術手技
1.セッティング
2.皮切およびポータル作製
3.ASD
4.石灰巣の同定と石灰切除
5.腱板の側々縫合
反復性肩関節脱臼に対する鏡視下手術(総論)
鏡視下Bankart修復術の適応
術前評価
後療法
手術成績
反復性肩関節脱臼に対する鏡視下Bankart修復術
手術器具
手術手技
1.セッティング
2.後方の鏡視用ポータルの作製
3.関節内の観察
4.前方のワーキングポータルの作製
5.内側に落ち込み肩甲骨頚部と癒着している骨膜・関節唇・関節包をVAPRで切離
6.肩甲骨頚部の軟部組織の蒸散
7.関節唇・関節包をどの程度頭側に引き上げることができるかを確認
8.関節窩前縁のガター作製
9.スーチャーパンチに2-0プロリン糸を装填
10.スーチャーパンチを用いての関節包への糸かけ
11.スーチャーパンチをポータル外に出してからの操作
12.マットレス様にファイバーワイヤー糸をかける
13.アウトサイドスーチャーリレー
14.カニューラを入れ,2本の糸を同時に引き出す
15.ドリルガイドの挿入と固定
16.ドリリング
17.1.6mmのKirschner鋼線をドリルホールに挿入後,ドリルガイドを抜く
18.糸の両端をアンカー先端のチップのアイレットに入れる
19.プッシュロックをカニューラから入れK-wireの入口部に持っていく
20.チップをドリルホールに挿入し,糸を引き関節包を引き寄せる(テンショニング)
21.糸を引き緊張をかけた状態で,糸をハンドルの楔状の切り込み部にかけて固定
22.オレンジのストッパーをはずしてプッシュロッドを出し,ハンマーで打ち込む
23.インサーターのレーザーラインが完全にみえなくなるまで打ち込む
24.糸を楔状の切り込み部からはずして,ハンドルを反時計回りに回してインサーターを抜去
25.糸切り
26.2本目のアンカー挿入に向けてのスーチャーパンチでの糸かけ
27.インサイドスーチャーリレーで糸をマットレス様に関節包にかける
28.ドリルガイド設置とアンカーの打ち込み
29.3本目のアンカー
30.4本目のアンカー
反復性肩関節脱臼に対する腱板疎部縫縮術
手術手技
1.クレセントフックを用い肩甲下筋腱+MGHLに0 PDS糸を通す
2.ペネトレイトグラスパーでPDS糸を引き出す
3.PDS糸を2号エチボンド糸にきつく結ぶ(シングルノットスーチャーリレー)
4.同様な操作を2回繰り返す
5.糸の縫合
SLAP lesion type 2に対する鏡視下上方関節唇修復術
発生機序
Snyder分類
術前診断
画像検査
手術適応
後療法
手術成績
手術の概要
手術器具
手術手技
1.セッティング
2.後方の鏡視用ポータルの作製,前方ポータルの作製
3.関節内の観察とプロービング
4.シェーバーにて肩甲骨頚部の新鮮化
5.前上方ポータルの作製
6.ドリルガイドの設置
7.ドリリング
8.ジャガーノット2.9mmソフトアンカーの挿入
9.アンカー糸の移動
10.クレセントフックに0 PDS糸を通す
11.クレセントフックにてPDS糸を上方関節唇に通す
12.シングルノットスーチャーリレー
13.クレセントフックによる糸かけと2回目のスーチャーリレー
14.クレセントフックによる糸かけと3回目のスーチャーリレー
15.クレセントフックによる糸かけと4回目のスーチャーリレー
16.2本のブルー糸の移動
17.白青糸の縫合
18.2本のブルー糸を前上方カニューラに引き出す
19.ブルー糸の縫合
20.修復状態の観察
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書籍情報
- ISBN:9784758313797
- ページ数:368頁
- 書籍発行日:2018年3月
- 電子版発売日:2018年11月23日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。