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循環器診療レジデント・ザ・ベーシック

  • ISBN : 9784758314244
  • ページ数 : 544頁
  • 書籍発行日 : 2015年5月
  • 電子版発売日 : 2015年11月20日
  • 判 : B6変型
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥5,280 (税込)
ポイント : 96 pt (2%)

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商品情報

レジデントに必要な知識を1冊で全網羅。循環器専門病院だからこそできた充実の内容!

レジデントに不可欠な項目をわかりやすく掲載し、専門的すぎる内容については極力省いた形になっており、薬剤なども実臨床での処方例などが掲載され、実践的な内容に。
巻頭には略語一覧、巻末には詳細な索引を掲載。電子版では該当ページにすぐに飛べるリンク機能も搭載しており、より便利に実践の現場でお使いいただけます。
レジデントだけでなく、開業医や一般臨床内科医にとっても知識の整理に役立つ1冊。

■ 序文

私の専門はカテーテルインターベンションですが,レジデント時代はまさに新時代の幕開けのようでした。方向性冠動脈粥腫切除術(DCA),ステント,ロータブレーターなどといったnew deviceが次々と上市されていたのです。当時,循環器領域のハンドブックなどは存在しておらず,自分でサイズの大きな書籍の内容を縮小コピーし手帳などに貼り付け,自分用のハンドブックを作成していた記憶があります。カテーテルインターベンションのみならず,他の循環器領域の治療の発達もめざましいものがあり,次々に新しい知見が得られ,情報量も私のレジデント時代より格段に多くなってきています。

一方,最近では医療を取り巻く環境も厳しくなり,知識不足からくる医療ミスなどに対する眼も厳しさを増す一方です。すべての知識を得て診療に向かうことは到底困難なことであり,人間の記憶は無尽蔵ではなく,時に間違った記憶に置き換わることさえあります。

PCやスマートフォンなどの台頭により,簡単に情報が得られる状況になってきたとはいえ,病院内においてスマートフォンで調べ物をするというのは好ましくなく,インターネット上の情報がすべて正しいともいえない現状があります。このため,持ち運びができ,自分の知識の確認などが可能で,正確な情報が記載されているハンドブックは現在でもレジデントにとって必須のアイテムと考えられます。しかし,循環器内科レジデント向けのハンドブックが少なく,レジデントにとって選択肢がない現状を鑑み,心臓血管研究所付属病院の医師・コメディカル協力のもと,新しいハンドブックを作成するに至りました。作成に関してはレジデントに必要不可欠と思われる項目をわかりやすく掲載し,専門的すぎる内容に関しては,極力省いた形をとりました。薬剤なども実臨床での処方例などを極力掲載するようにして,先生方の力強いパートナーになり得るよう工夫しております。書名こそ「循環器診療レジデント・ザ・ベーシック」ですが,開業医などの一般臨床内科の先生方にも記憶の整理や循環器領域の診断・治療の知識を得るのに最適な一冊ではないかと考えています。

最後になりますが,今後も新たな知見の獲得や出版してから得られる読者の要望などもあることが予想されます。これらに対し迅速に対応していくことで,永らく皆様のパートナーとしてお使いいただければ幸甚に存じます。


2015年4月
公益財団法人心臓血管研究所付属病院院長
矢嶋 純二

■ 目次

解剖

全身の動脈

全身の静脈

略語一覧

Ⅰ 必要最小限カルテに記載するべき身体所見

必要最小限カルテに記載するべき身体所見
鑑別すべき身体所見/バイタルサイン/視診/触診聴診/収縮期雑音/拡張期雑音

Ⅱ 症状別疾患に対する対応,考え方
―疾患名を導くための工夫―

①胸痛,背部痛,心窩部痛
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

②動悸
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

③呼吸困難
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

④浮腫
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

⑤めまい,失神
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

⑥不明熱
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

⑦間欠性跛行,安静時下肢疼痛
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

⑧突然の下肢もしくは上肢の痛み
鑑別すべき疾患/症例別疾患に対する対応,考え方

Ⅲ 緊急患者への対応

①心肺蘇生法
一次救命救急(BLS)/二次救命救急(ACLS)/心停止の場合心停止ではないが危険な心電図波形

②初療時処置
気管挿管/DC/AED/中心静脈確保/動脈ライン確保

③ショック患者への対応
ショックの鑑別/ショックの治療/心嚢穿刺/大動脈内バルーンパンピング(IABP)/経皮的心肺補助装置(PCPS)

Ⅳ 診断・治療に必要な検査

①心電図
心電図の意義/調律

②胸部X線
正常胸部X線像/心胸郭比(CTR)の計算,評価/右房,右室,左房,左室,大動脈,肺動脈などの拡大の評価/肺うっ血像などの異常所見の評価

③心エコー
心エコー/心エコーの種類と用途/代表的な基本断面(胸骨左縁)/代表的な基本断面(心尖部)/心尖部断面と左室短軸断面との関係/断層法から得られる指標/ドプラ法から得られる指標/左室拡張機能評価/正常と偽正常型の鑑別法/ドプラ法から得られる指標/弁逆流の評価/弁狭窄の評価/左室壁運動の評価/左室17分画(AHA分類)/冠動脈の支配領域(AHA分類)

④足関節上腕血圧比(ABI)
検査の適応/検査内容/運動負荷との併用/検査結果の見方/同時に測定されるその他の指標とチェックポイント

⑤造影CT(血管疾患)
造影剤投与前の注意/造影剤投与の基礎/画像再構成法/各種疾患における検査内容

⑥冠動脈CT
冠動脈CTの概要/冠動脈CTの適応/冠動脈CTで注意すべきこと

⑦核医学検査(核種の説明,虚血評価,心筋viability)
心筋血流評価/脂肪酸代謝評価/心臓交感神経評価/負荷検査/虚血評価/心筋バイアビリティ評価法

⑧MRI(大血管評価,末梢血管評価)
MRIの禁忌/頚動脈硬化におけるMRIの適応・検査内容/大動脈瘤・大動脈解離におけるMRIの適応・検査内容/閉塞性動脈硬化症・末梢動脈瘤におけるMRIの適応・検査内容

⑨心臓MRI
主な撮像方法/主な疾患のMRI像

⑩Swan-Ganz(SG)カテーテルによる心機能評価
測定時の注意事項/右房圧(RAP)/右室圧(RVP)/肺動脈圧(PAP)/肺動脈楔入圧(PCWP)/心拍出量/Sampling

⑪左心カテーテルによる圧記録と右心カテーテルとの同時圧記録
正常波形と圧の計測点/圧較差の計測と弁口面積の算出/特徴的な圧波形

⑫左室造影
目的/手技と撮像/評価方法

⑬冠動脈造影
目的/解剖/手技/撮影方法と正常冠動脈造影/冠動脈狭窄度の評価法/冠動脈病変形態の評価法/側副血行路/冠攣縮誘発試験

⑭電気生理学的検査
電気生理学的検査に必要な装置/主な電極カテーテルの配置/心内心電図の見方/基本的なプログラム刺激方法

⑮TILT試験
適応/方法/評価/神経調節性失神,起立性低血圧の対処法,治療法

Ⅴ 疾患別診断法・治療法

①虚血性心疾患
安定労作性狭心症/非ST上昇型急性冠症候群/ST上昇型急性心筋梗塞/冠動脈インターベンション

②不整脈

①徐脈性不整脈
疾患の概要/徐脈性不整脈の分類/原因/診断治療

②頻脈性不整脈
疾患の概要/分類/原因/診断/急性期治療慢性期治療

③心房細動
疾患の概要/診断/治療

④不整脈原性右室心筋症(ARVC)
疾患の概要/診断/治療

⑤Brugada症候群
疾患の概要/診断/治療

⑥カテーテルアブレーション
治療の概要/治療に必要なカテーテルと装置

③植込み型ペースメーカーの適応
モードの表記/ペースメーカーの機能/植込み型除細動器(ICD)

④心不全
心不全とは/原因/心不全のステージ分類/診断治療

⑤心膜心筋疾患
急性心筋炎拡張型心筋症/肥大型心筋症/虚血性心筋症/高血圧性心筋症/心サルコイドーシス/心アミロイドーシス/不整脈原性右室心筋症/アルコール性心筋症/筋ジストロフィーに伴う心筋疾患/薬剤誘発性心筋症/Fabry病/急性心膜炎/心タンポナーデ/収縮性心膜炎

⑥拡張型心筋症に対する外科治療
外科的左室再建術/心室補助人工心臓(VAD)/心臓移植

⑦肥大型心筋症に対する手術
病態/手術適応/術式

⑧経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)
原理/方法/術後

⑨弁膜症
僧帽弁狭窄症(MS)/僧帽弁閉鎖不全症/大動脈弁狭窄症(AS)/大動脈弁閉鎖不全症/感染性心内膜炎(IE)

⑩弁膜症の外科治療
大動脈弁狭窄症に対する手術/大動脈弁逆流症に対する手術/僧帽弁狭窄症に対する手術/僧帽弁閉鎖不全症に対する手術

⑪大動脈疾患
大動脈疾患の分類/急性大動脈解離/解離性大動脈瘤胸部大動脈瘤/腹部大動脈瘤/特殊な場合/ステントグラフト

⑫Leriche症候群
Leriche症候群とは/臨床徴候および症状/診断/治療

⑬末梢血管疾患

①末梢動脈疾患(PAD)
末梢動脈疾患とは/臨床徴候/Fontaine分類とRutherford分類/診断/治療/TASC分類による治療方針決定/予後/アテローム血栓症/PAD患者の予後改善のためには

②Buerger病
疫学/病因/臨床徴候/診断/診断基準治療/予後

③腎動脈硬化症
疫学/自然歴と予後/臨床徴候/腎動脈狭窄の存在を疑うべき患者・徴候/診断/治療

④頚動脈硬化症
頚動脈硬化の危険因子/頚動脈狭窄の臨床徴候/診断治療

⑭肺高血圧症
肺高血圧症の定義/肺高血圧症の臨床分類/肺高血圧症の症状・身体所見/検査/肺高血圧症の重症度分類/診断手順/治療適応と治療法/疾患の概要/症状身体所見/検査/治療法

⑮急性下肢虚血
疾患の概要/急性下肢虚血はなぜ怖いのか/原因/時間経過と組織への影響/診断/急性下肢虚血の重症度評価と治療計画/治療

⑯下肢静脈瘤
概要/解剖/病態分類/症状/検査/治療方法/再発とその他

⑰先天性心疾患
現在の成人先天性心疾患の頻度・概要/心房中隔欠損症(ASD)心室中隔欠損症(VSD)/動脈管開存(PDA)

⑱心臓リハビリテーション
目的/運動療法の適応/運動療法の効果/運動処方の仕方/運動の頻度と時間/運動の種類/運動療法の禁忌(運動負荷試験の禁忌と同じ)/運動負荷の中止基準(=運動療法の中止基準)/急性心筋梗塞に対するリハビリテーション/心不全に対する心臓リハビリテーションプログラム/運動療法の強度と頻度/運動負荷量が過大であることを示唆する指標

Ⅵ よく使う薬剤の使用方法

内服薬

①降圧薬
概要/妊娠中の降圧療法/脳血管障害時の降圧療法

②硝酸薬およびニコランジル
硝酸薬/ニトログリセリン舌下錠およびスプレー/ニトログリセリン貼付薬/硝酸イソソルビド経口薬およびスプレー硝酸イソソルビド貼付薬/ニコランジル

③抗血小板薬
アスピリン/チエノピリジン系抗血小板薬/チクロピジン/クロピドグレル/プラスグレル/シロスタゾール

④抗凝固薬
抗凝固薬の種類と適応/ワルファリン/ヘパリン直接トロンビン阻害薬/ダビガトラン/直接第Xa因子阻害薬/リバーロキサバン/アピキサバン/エドキサバン/心房細動に対する抗凝固療法選択のフローチャート

⑤抗不整脈薬
概説/抗不整脈薬の種類/Ⅰ群抗不整脈薬の使い分け/Ⅲ群抗不整脈薬の使い分け/アミオダロン/ソタロール/ニフェカラント/その他の抗不整脈薬

⑥利尿薬
利尿薬の作用/炭酸脱水素酵素阻害薬/アセタゾラミド/ループ利尿薬/フロセミド/トラセミド/アゾセミド/K保持性利尿薬(アルドステロン拮抗薬)/スピロノラクトン/エププレノン/サイアザイド系利尿薬およびその類似薬/ヒドロクロロチアジド/トリクロルメチアジド/インダパミド/バソプレシンV2受容体拮抗薬/トルバプタン

静注薬

⑦心不全の静注薬
ドパミン(DOA)/ドブタミン(DOB)/ノルアドレナリン(NAD)ホスホジエステラーゼⅢ(PDEⅢ)阻害薬/ミルリノン/オルプリノン/ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP)/カルペリチド

⑧虚血性心疾患の静注薬
ヘパリン/ヘパリンカルシウム/エノキサパリンナトリウムヘパリン起因性血小板減少症(HIT)/発症機序/HITの診断透析におけるHITの診断/アルガトロバン/ウロキナーゼ組織プラスミノーゲン活性因子(t-PA)/アルテプラーゼ/モンテプラーゼ/硝酸薬453/ニトログリセリン(NTG)/硝酸イソソルビド(ISDN)/ニトロプルシド/ニコランジル/パパベリン塩酸塩/アセチルコリン/エルゴノビン/アデノシン三リン酸(ATP)/ノルアドレナリン

⑨抗不整脈薬
上室性不整脈のレートコントロール/ベラパミル/ジゴキシン/ジルチアゼム/発作性上室頻拍(PSVT)の停止/アデノシン三リン酸(ATP)/心房細動の薬理学除細動/心不全を合併した頻脈性心房細動/ランジオロール/心室性不整脈に対する抗不整脈薬投与/アミオダロン/ニフェカラントリドカイン/プロカインアミド/硫酸マグネシウム徐脈性不整脈/硝酸アトロピン/ドパミン,ドブタミン,ノルアドレナリン/イソプロテレノール

⑩その他
ニカルジピン

Ⅶ 冠危険因子の管理

①冠動脈疾患の危険因子
CADの危険因子/Framinghamポイントスコア

②高血圧

③脂質異常症
概念/診断/治療方針および管理目標/治療

④糖尿病
概念/診断/治療

⑤喫煙
概念/喫煙の危険因子/治療

■ 特記事項

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