これでわかる! 高機能眼内レンズ

  • ページ数 : 212頁
  • 書籍発行日 : 2018年9月
  • 電子版発売日 : 2019年4月10日
¥12,100(税込)
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商品情報

内容

患者のニーズに合わせた眼内レンズの選択を実践できる検査・診察を習得しよう。

種々の眼内レンズの特徴を理解し,適切な検査と診察を行い,その結果から効率よく眼内レンズを選択することはそう容易ではなく,そのために高機能眼内レンズの導入をためらっている眼科医は少なくない。本書は,患者さんのニーズに合わせた眼内レンズの選択をいかに実践していくかに主眼を置き,高機能眼内レンズがどういうものでどうやって使っていくか,あるいは選択したレンズで良好な結果をだすための手術における注意点までわかる構成となっている。白内障手術歴が浅い眼科医から深い眼科医まで幅広く多くの眼科医に役立ていただける実践書である。

序文

単焦点眼内レンズばかりでなく,トーリックや多焦点をはじめとする老視矯正眼内レンズといった高機能眼内レンズの使用が可能になった現在,患者さんのニーズに合わせた眼内レンズ選択が望まれる。眼内レンズは,白内障手術に用いられるようになって50年以上の歴史があるが,眼内レンズの選択が必要になったのは,比較的最近ではないだろうか? 患者さんのニーズに合った眼内レンズを選ぶのは簡単そうに聞こえるものの,各眼内レンズの特徴を理解し,適切な検査と診察を行い,その結果から効率よく眼内レンズを選択していく必要がある。高機能眼内レンズに興味があるが,検査や説明がむずかしそうで導入するのをためらっている眼科医は少なくないと思う。

著者らの施設で実践している,患者さんに合った眼内レンズの選択,術前の検査,手術の実際を1冊の書籍にまとめたら,高機能眼内レンズの使用をためらっている眼科医の背中を押せるのでは?と考えていた。ちょうどそのときメジカルビュー社から,既刊本とは切り口が違う,眼内レンズ選択のプロセスに注目した書籍の企画を依頼された。

本書は,「いろいろな高機能眼内レンズを使ってみたい」と考えている,眼内レンズ挿入歴が浅い方から深い方まで幅広く多くの眼科医に読んでいただけるよう,眼内レンズ使用経験の異なる複数の著者が意見を出し合い上梓した。目の前に患者さんがいると想定し,どのように眼内レンズを選択していくか,実際にトーリック眼内レンズ,老視矯正眼内レンズを挿入する場合,どういった検査と説明が必要かなどを,著者らの施設で行っている方法を紹介している。これを元にすれば自分の施設にあった方法にアレンジしていくのは,それほどむずかしいことではないと思われる。この先,約5年は役立つように目次や掲載内容について校正を重ねた。学術的な文献引用にとらわれず,現場重視という立場で執筆したので,高機能眼内レンズがどういうものか,そしてどうやって使っていくのか"これでわかる!"ようになっていただき,さらに多岐にわたる患者ニーズや新しくでてくる眼内レンズに今後はチャレンジいただければ幸いである。

2018年8月

ビッセン宮島 弘子
谷口紗織
南 慶一郎

目次

【基礎編】

I 白内障手術をとりまく環境の変化

1. 増え続ける白内障患者

白内障手術件数の実態

白内障手術の診療報酬

2. 情報社会の影響

矯正視力ではなく裸眼視力への期待

先進医療への関心

II 眼内レンズ基礎知識

1. 眼内レンズの種類

単焦点眼内レンズ

トーリック眼内レンズ

老視矯正眼内レンズ

2. 眼内レンズ選択と使用に必要な最近の検査

角膜内皮細胞検査

眼軸長測定

角膜形状解析

前眼部3次元画像解析

後眼部光干渉断層像(OCT)

3. 眼内レンズ度数計算

最近の白内障手術における度数計算

度数計算の限界

SRK/T式

Haigis式

Barrett Universal Ⅱ

度数計算法の比較

III 白内障手術

1. 白内障手術における注意点

前囊切開の重要性

前囊切開径

前囊切開の精度を上げるための器具

前囊切開時のトラブル対処法

2. フェムトセカンドレーザーの導入で何が変わるか?

従来の白内障手術とFLACSとの違い

前囊切開におけるFLACSの利点と注意点

その他の操作におけるFLACSの利点と注意点

FLACSの課題

【実践編】

IV こうやって眼内レンズを決める

1. 眼内レンズ決定までの手順

眼内レンズ決定までの手順

一般的なパターン

1回目の検査

1回目の診察

2回目の診察

2回目の検査

3回目の診察

追加検査を要するパターン

自施設のパターン

2. 説明する眼内レンズの種類

眼内レンズ種類の選択

説明する眼内レンズの範囲

トーリック眼内レンズ

老視矯正眼内レンズ

3. 患者のニーズを理解する

医師と患者のコミュニケーション

患者に術前の屈折を知ってもらう

患者のニーズを聞きだす

コンタクトレンズ装用例

屈折矯正手術を受けた症例

ニーズを知るためのキーワード,キーセンテンス

4. 眼内レンズ説明の工夫

パンフレットやビデオの活用

インターネットの影響

V 選択した眼内レンズで良好な結果をだすには

1. トーリック眼内レンズを検討する場合

適応の確認

トーリック眼内レンズ決定までの手順

術前説明と同意の取り方

術中の注意点

術後検査の注意点

2. 老視矯正眼内レンズを選択した場合

眼内レンズ決定までの手順

チェックリストによる適応確認

レンズの変遷

レンズの説明

見え方の希望を聞く

レンズの最終確認と同意の取り方

術中注意点

術後検査

VI 術後のトラブルシューティング

1. 屈折誤差

対処を検討する時期

対処を決める手順

1回目の検査

1回目の診察

2回目の検査(角膜屈折矯正を検討の場合)

2回目の診察(眼内レンズによる対応の場合)

各対処法の適応と注意点

2. トーリック眼内レンズの乱視軸ずれ

軸ずれによる矯正効果への影響

軸ずれの確認方法

軸ずれへの対処法と対応時期

軸ずれの原因を検討

軸ずれに対する術式と注意点

3. 老視矯正眼内レンズ挿入後の不満例

不満例とは

よく聞かれる不満内容

不満例の原因と対処法

VII 知っておくと役立つエキスパートからのアドバイス

1. 正乱視と不正乱視の見分け方

2. 最新の眼軸長測定機器と眼内レンズ度数計算

3. LASIK後眼の眼内レンズ度数計算

4. 散瞳不良例への対応(宮田和典)

5. モノビジョン入門(神谷和孝)

6. Zinn小帯脆弱への対応

7. わかりやすい眼内レンズ縫着術

8. 眼内レンズ挿入後の位置修正あるいは摘出

REPORT 老視矯正眼内レンズの理解度

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  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758316361
  • ページ数:212頁
  • 書籍発行日:2018年9月
  • 電子版発売日:2019年4月10日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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