カラー図解 神経解剖学講義ノート

  • ページ数 : 251頁
  • 書籍発行日 : 2011年12月
  • 電子版発売日 : 2012年4月7日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

神戸大学の講義資料 第1解剖講義ノート 神経解剖学篇を、エッセンスはそのままに図版・内容ともにパワーアップさせた書籍「カラー図解 神経解剖学講義ノート」が電子書籍となりました。
難解な神経解剖学を、超簡略化した模式図と講義感覚のテキストで明快に解説。これから始める人に、挫折しそうになった/してしまった人に、最適の1冊です。 カラー図解 神経解剖学講義ノート

序文

医学教育や看護学教育等で,おそらく一番難解な教科の一つとして「神経解剖学」を挙げることができるだろう.脳や脊髄の解剖学は,構造が複雑なため,三次元的に理解することが難しいし,しかも異なる領域のニューロン同士が軸索を介して神経回路網を形成するため,いっそう理解を難しくしている.そして苦労して覚えた神経解剖学の知識が,実際の臨床神経学の勉強をする頃には,すっかり忘却の彼方に消えてしまい,役に立たない.この難解な神経解剖学の学習には,多くの医療系学生が苦慮していることだろう.神経解剖学の学習に苦労しているのは医療系学生に限らない.理学部や工学部等で神経科学の先端的な研究を志す学生が多いが,彼らにとって最初の障害となるのは神経解剖学で,このハードルを低くすることが求められている.

私は,平成9年に東京都神経科学総合研究所(現東京都医学総合研究所)から神戸大学医学部に赴任し,医学部医学科の2年生を対象として神経解剖学の講義を担当することになった.以来,神経解剖学の講義に際して一番配慮したことは,できるだけ枝葉を削ぎ落とし,ぎりぎりまで簡略化した講義内容にすることである.そのために可能な限り単純化した脳や神経回路の模式図を作り,ごく簡単な説明を添えて講義資料とし,これを「神経解剖学講義ノート」として学生に配布してきた.このテキストは,その配布資料を元に,内容および図版を充実させ,カラー化したものである.

本書では内容を簡略化する一方で,ブラウン・セカール症候群やワレンベルク症候群などの神経症状について詳しく説明したつもりである.神経解剖学がいかに臨床神経学に有用かを示すためである.それからできるだけ反射の神経回路についても説明するようにした.外部から刺激を与え,その反射を調べることにより,反射に関わる神経回路の異常を見つけることができれば,病巣診断に役に立つ.このように医療系学生にとって臨床に役に立つ神経解剖学を常に念頭に置いて本書を作成したが,医療系学生に限らず神経科学を志す学生にとって難解な神経解剖学用語の理解に本書が役立つならば,望外の喜びである.

本書を作成するにあたっては,私が所属する神経発生学分野(旧第一解剖)の同僚や学生の援助を受けた.ことに吉川知志講師,勝山裕助教(現東北大講師),薛富義技官,崎浜吉昭技官の力添えが無ければ,出版には至らなかっただろう.

本書の源流は,著者がかつて在籍した慶応大学の嶋井和世教授と北海道大学の井上芳郎教授の著した講義資料にある.ことに井上教授の著した北大の講義資料「統合神経解剖学」には,有形・無形の恩恵を受けている.また中尾泰右教授(秋田大学)の厳しくかつ温情あふれた解剖学教育を受けなければ,私は解剖学の分野に進まず,路頭にさまよっていただろう.感謝しても言い尽くすことはできない.

最後であるが,本書の出版に際して尽力を賜った金芳堂の関係者各位に対して敬意と感謝を捧げたい.ことに本書の編集を担当した黒澤健氏には,図版の作成など格別な苦労をかけ,感謝の言葉もない.


2011年 11月

寺島 俊雄

目次

第1章 神経組織学

第2章 神経系の発生、変性、再生

第3章 脊髄

第4章 延髄

第5章 橋

第6章 中脳

第7章 小脳

第8章 間脳

第9章 大脳基底核

第10章 大脳皮質

第11章 神経回路(1)運動路

第12章 神経回路(2)感覚路

第13章 髄膜と脳脊髄液

第14章 脳の血管

第15章 化学的神経解剖学

第16章 中枢神経系の肉眼解剖学

【付録1】脳の断面

【付録2】脳切片

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書籍情報

  • ISBN:9784765315067
  • ページ数:251頁
  • 書籍発行日:2011年12月
  • 電子版発売日:2012年4月7日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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