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商品情報
内容
脳疾患を脳血管障害・脳腫瘍・変性疾患・炎症性疾患・脱髄疾患・先天代謝疾患・頭部外傷の各項目に分けてコンパクトにわかりやすくまとめた脳の画像診断の本として初学者に、また中枢神経の画像診断の専門家でない他科の医師にもお勧めです。
序文
意外にあまり知られていないが，脳は全ての臓器の中で，最も疾患の種類が多い臓器である．脳腫瘍ひとつとってみても，WHO 分類では100 種類以上に分類されており，先天性代謝疾患の種類も山ほどあり，私のような凡人にはとても全てを覚えきることができない．脳の疾患の大部分は，画像，特にMRI で何らかの異常を捉えることができるので，脳の画像診断のエキスパートになるためには，多岐にわたる疾患の画像所見に精通しておかなければならず，最近出版される脳の画像診断の書籍の多くは，500 ページ以上の大書が大半である．日本で出版される画像診断の書籍が充実してきていることは大変喜ばしいことではあるが，その一方で，初学者が多忙な日常業務の合間に短時間で通読できる書籍は少なくなってきている．
本シリーズ「放射線医学」は，放射線医学の各分野を比較的コンパクトにまとめるという方針のもとに企画されたものである．本書「放射線医学 脳 画像診断」は，脳疾患を脳血管障害・脳腫瘍・変性疾患・炎症性疾患・脱髄疾患・先天代謝疾患・頭部外傷の各項目に分け，気鋭の先生方にコンパクトでわかりやすくまとめていただいた．コンパクトではあるが，重要事項は網羅され，通常の診療業務に対しては，十分に対応できる内容になっている．また，脳ドックは，日本独自で発展，広く普及しているものであるが，詳細を記載した書籍はほとんどなく，独立した章として扱った．このように，著者の先生方のお陰で，初学者がまず読む脳の画像診断の本，また，中枢神経の画像診断を専門としない医師が読む本として，すばらしいものができあがったと自負している．
平成24 年9 月
編集 三木幸雄
目次
1章 脳血管障害のCT・MRI 診断
■1 脳血管障害の分類
■2 脳梗塞
■3 脳出血
2章 脳腫瘍のCT・MRI 診断
■1 脳腫瘍の診断
■2 脳実質内腫瘍
■3 脳実質外腫瘍
3章 変性疾患のMRI 診断
■1 正常加齢
■2 認知症
■3 Parkinson 症候，不随意運動を呈する疾患
■4 脊髄小脳変性症
■5 運動神経疾患
4章 炎症性疾患のCT・MRI 診断
■1 感染性炎症性疾患
■2 非感染性炎症性疾患
5章 脱髄疾患のMRI 診断
■1 髄鞘と脱髄
■2 脱髄疾患の画像診断―総論
■3 脱髄疾患の画像診断―各論
6章 先天代謝疾患
■1 ライソゾーム病
■2 ペルオキシゾーム病
■3 ミトコンドリア病
■4 糖質・アミノ酸・有機酸・金属代謝異常
■5 未分類・その他の代謝疾患
■6 神経線維構築障害
7章 頭部外傷のCT・MRI 画像診断
■1 頭部外傷における画像診断
■2 頭部外傷の分類
■3 頭部外傷
8章 脳ドック
■1 脳ドックの目的
■2 MRI・MRA の撮像
■3 MRI・MRA の読影
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書籍情報
- ISBN：9784765315449
- ページ数：130頁
- 書籍発行日：2012年10月
- 電子版発売日：2013年8月2日
- 判：A4変型
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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