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POCKET 精神科 改訂2版

  • ISBN : 9784765315937
  • ページ数 : 440頁
  • 書籍発行日 : 2014年4月
  • 電子版発売日 : 2015年3月27日
  • 判 : B6変型
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥5,280 (税込)
ポイント : 96 pt (2%)

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商品情報

ダイナミックに変化している精神科診療に最も必要なものは優秀な精神科医であろう。精神医療は多職種にわたるチーム医療であり、その中心的役割を担うのが精神科医師である。・・・
日本の精神医学界をリードする強力な執筆陣がそれぞれの専門分野をコンパクトにまとめた、研修初期から専門医資格取得まで、臨床研修で役立つマニュアルです。

■ 序文

はじめに


平成22年に精神科専攻医の臨床研修に役立ててもらうためにPOCKET精神科を刊行して早や3 年が経過した.この間,精神科診療を取り巻く状況は大きく変化した.地域医療政策五疾患五事業の中に精神疾患が組み入れられたこと,精神保健福祉法の見直しが行われたこと,米国精神医学会によるDSM-5の改定がなされたことなどいずれも大きな変化である.このような状況を踏まえて,POCKET精神科の改訂版を上梓することになった.


現在の精神科診療の特徴として以下の点を指摘しておきたい.

① 精神科は全人的医療を担当する

精神科は,現代の細分化された専門科目の中で殆ど唯一の全人的医療をその専門として担当する専門科であり,精神科医には生物・心理・社会を統合した幅広い視野からの臨床が期待されている.「全人的医療」はこれまでも繰り返して言われてきており,全科の医師・臨床家に求められていることではあるが,精神科医の診療行為の殆どはこの医師としての本質的な部分を担当する.そして精神科は他科以上に多職種からなるマンパワーを必要とする診療科であることも忘れてはならない

② 精神医療のニーズが増大している

精神疾患は年々増加しており,平成20(2008)年の患者数は323万人となった.このような状況を踏まえて,「5 疾病5 事業」の地域医療計画において,精神疾患は国がその対策を講ずべき重要な疾患と位置づけられた.精神科患者数は,これからも社会の複雑化・高齢化とともに増加していくだろうし,複雑な社会の中で精神科医の活動は医療に留まらず,司法・教育・産業衛生などの多くの領域で期待されている.

③ 心のサイエンスが花開こうとしている

これまで神経科学の基礎研究者は,精神疾患よりも神経疾患をターゲットとしてきたが,今や精神疾患が研究の主要なターゲットとなりつつある.細胞生物学・分子遺伝学・脳機能画像の膨大なデータをバイオインフォマティクス手法により解析・統合しようとするブレインサイエンスは,ヒト脳機能の解析を可能としつつある.2013年から欧米においてはBrain Initiative,HumanBrain Projectが立ち上げられ脳回路の網羅的コネクトーム解析プロジェクトに巨額の予算が付けられるようになったが,これらのプロジェクトは最終的には精神疾患の克服を目指しており,精神疾患の解明がサイエンスの射程に入るようになった.わが国においても科学技術総合会議の提案の中に「精神疾患の解明」が盛り込まれ,精神疾患研究の重要性が認知されつつある.精神科では,今まで以上にサイエンスを基盤とした診療が求められるようになる.


このようにダイナミックに変化している精神科診療に最も必要なものは優秀な精神科医であろう.精神科医としてどのような人材が求められているかについても述べておきたい.精神医療は多職種にわたるチーム医療であり,その中心的役割を担うのが精神科医師である.精神科医療はScienceそのものというよりもStates of Artsと表現する方が分り易い.このような医療現場に求められる人材には,他人の力になりたいという気持がまず必要である.これは全診療科の臨床医に必要な要件であるが,精神科医には加えて以下のような要件が重要と考えている.

① 人間が好き
臨床とは患者と共に悩み苦しむことであり,本来泥臭いものである.患者の希望・要求に応えながら,絡まった糸玉を一つ一つ丁寧に解きほぐしていくような作業である.このような精神科医としての臨床場面に対応するためには「人間が好き」という条件は殆ど不可欠なものであろう.

②  複雑な臨床の場からサイエンスとして取り組むべき課題を抽出できる
上に述べたように臨床場面が複雑な泥臭いものであったとしても,その中には論理的に解決できる課題が必ずある.
混沌の中から整理して,解決可能なものと不可能なもの,対応可能なものと不可能なもの,介入すべきものと時間の流れに任せるべきものとを選別することが必要となる.このような作業には論理的思考の訓練を十分に受けていることが重要である.

③ 治療的自己を有する
心理療法家が大切にしている治療者の要件として「治療的自己」という言葉がある.これは,Watkins JGの提唱したTherapeutic Selfの訳語であるが,治療者自身の人柄が,患者の癒し・患者への治療効果に大きく影響することは多くの臨床経験により実証されている.精神科医や心理療法家には,すべからく治療的自己を磨きあげる努力が求められる.

④ 新しいことへの挑戦をいとわない
精神医学には解明された疾患や障害はほとんどない.これは精神医学が未熟という意味でもあるが,言葉を代えて言うと,原因が解り治療法が開発された疾患は,他の診療科に渡してきたという事実をも表現している.精神科医は常にフロントラインに立ち新しいことに挑戦し続けてもらいたい.


現代社会における精神医療の重要性と必要性は今更言うまでもないが,精神科医療へのニーズはこれからも益々大きくなるであろう.しかし,現在の精神科医療サービスのおかれた状況は必ずしも十分ではない.精神疾患に対する社会の偏見,精神障碍者に対する差別やスティグマ,精神科特例をはじめとする医療経済的な制限など解決すべき課題は山積みであるが,このような問題を一つ一つ解決しながらより良い精神科医療の提供を実現して行きたいものである.このようなことを考えながら,精神科医を目指す若い人たちにPOCKET 精神科改訂版をお届けしたい.


平成26年3月

武田雅俊

鹿島晴雄

■ 目次

Ⅰ.精神医学の特徴

1. 精神医学の考え方

2. 精神医学の歴史

3. 精神医学の現在

4. 精神科と他科との関わり

Ⅱ.診察法と症状評価

5. 医者-患者関係

6. 面接技法

7. 精神医学的診察の基本

8. 精神疾患の分類

9. 精神症状-意識・知能・記憶・知覚・思考

10. 精神症状-気分・感情,意志・欲動,自我,行動

11. 神経心理学的症状の診察手技

Ⅲ.臨床検査

12. 心理検査

13. 脳画像

14. 脳波

Ⅳ.各論

15. 気分障害(うつ病と双極性障害)(1)精神症状の見方と鑑別診断

16. 気分障害(うつ病と双極性障害)(2)治療の原則

17. 気分障害(うつ病と双極性障害)(3)機序の理解

18. 睡眠覚醒障害

19. せん妄

20. 不安障害,強迫性障害と関連障害および解離性障害

21. PTSD

22. 身体表現性障害

23. 統合失調症(1)精神症状の見方と鑑別診断

24. 統合失調症(2)治療の原則

25. 統合失調症(3)機序の理解

26. 希死念慮・自殺企図

27. 認知症(1)症状の見方と鑑別診断

28. 認知症(2)アルツハイマー病

29. 認知症(3)治療の原則と機序の理解

30. アルコール・物質依存

31. 症状精神病 症状の見方と鑑別診断

32. 剤の副作用としての精神症状

33. コンサルテーション・リエゾン精神医学

34. てんかん

35. 摂食障害

36. パーソナリティ障害

37. 性同一性障害

38. 小児・青年期の精神障害

39. 老年期の精神障害

40. 臨死患者

Ⅴ.治療

41. 抗神病薬

42. 抗うつ薬・抗躁薬

43. 抗不安薬・睡眠薬

44. 認知症治療薬

45. 抗てんかん薬

46. 注意を必要とする患者への療法

47. 電機痙攣療法(ECT)

48. 精神療法

49. 心理社会的治療

50. 精神科救急

51. 精神科入院診療の特徴

52. 精神科リハビリテーション

Ⅵ.資料

53. 精神保健福祉法

54. 成年後見制度

55. 心神喪失者等医療観察法

56. 各種書類の書式

57. 精神保健指定医制度

58. 日本精神神経学会精神科専門医制度

59. 評価尺度

60. 薬剤

61. 推薦図書

62. 基本図書・雑誌・学会

Column

◆人格障害と節約遺伝子

◆生活習慣病と睡眠障害

◆神経症再考

■ 特記事項

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